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剣道少女が異世界に精霊として召喚されました  作者: 武壱
第二章 訪問編
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いちからはじめるいせかいかんこう(いーじー)

 1日明けておはようございます。異世界来て3日目のあたしは、今日も張り切ってハイテンションで行きたいなと、心に強く思う所存でございます。


 昨日の事は昨日の事として、しっかり反省と後悔したので、もうくよくよなんてしませんよ。それはそれ、これはこれと、しっかり割り切れる所があたしの良い所(自分で言うし)


 ひとまず昨日のあれからの事を、順を追って振り返りたいと思います。巻きで。


 若干要らない子気味だったあたしとリンダは、その場をエイミー達に任せて、先にエルフの里に戻って沐浴(もくよく)しながら、お互いに親睦を深めてました。エイミーのおっぱいデッカいな、チクショウ!って思ったのは内緒。


 あたし達が沐浴済ませる頃には、エイミー達も里に戻ってきてて、そのまま軽い食事をしながら、色々聞いてみたけど、結局捕まっていた周辺の村の人達や、盗賊団の生き残った残党も、1度この里に連れてくる事でまとまったらしい。


 まぁ、妥当な判断でしょうね〜事が落ち着いたのが、ほとんど宵の口だったし。あれから各村に送り届けたり、残党をどこかへ護送するなんてしてたら、大変だっただろううし。それだったら1度この里に全員集めて、一夜を明かしてからどうこうって方が、まだ良いわよね。


 それに、残党達にはまだ聞かないといけない事があるらしい。別の場所に移された人達や、既に奴隷として売られてしまった人達の、行き先についての手掛かりを知る為だ。


 それに関しては、シフォンとリンダが、夜通し尋問したいたらしい。今朝リンダと会った時に、うんざりした様な表情で教えてくれた。


 またどこかの馬鹿が暴走して、貴重な情報源を潰さないとも限らないからね〜良い判断だと思うんだけど、どうもリンダのうんざりした表情の原因が、シフォンにあるようなのよね。気になって聞いてみたけど、ついに教えてくれなかったわ。


 まぁそれは置いといて、その尋問の結果、得られた情報を元に、シフォンとリンダは、準備が出来次第残党達を、冒険者ギルドに護送するために出立する事にしたらしい。途中立ち寄る村出身の被害者達も、一緒に連れて行ってくれるとの事だった。


 それも良い判断で、昨日の件も考えると、この里のエルフ達にとって、盗賊団の残党なんて殺害対象でしかないわけだしね~流石に金銀の高位冒険者達の目を盗んで、何かやらかそうなんて馬鹿は居ないでしょうけれど。


 それを鑑みれば、盗賊団の残党達は、早い内に別の場所に移送した方が良いし、別の場所に移された人達や、奴隷として売られてしまった人達の行方を追跡する為にも、早く行動に移るべきでしょうね。


 まぁそんな感じで、盗賊団の残党達の処遇は大方決まり、拉致被害者達についても、シフォン達と一緒に行く事になった人達以外は、この里のエルフ達が責任を持って送り届けさせると、エイミーが確約させましたとさ。


 んで、それらに関してはシフォンが中心になって決まった事で、エイミーは何してたかって言うと、実はそっちはそっちで問題が発生していて、その対応に追われてたのよね。


 その問題って言うのは、お馬鹿さん(ベルトハルト)に関しての事でした。まぁ要するに、今回の一件で彼の権威は完全に失墜してしまったので、今後どうしましょうかという話し合いが行われて、その席にエイミーも参加させられていたって訳。


 昨日リンダから、チラッと話に出ていたけど、そもそもエイミーはこの里の用心棒という立ち位置で、この里の出身と言う訳ではないらしい。なのに、そんな話し合いに出席しなければいけなかったのは、長い間この里を護ってきた信頼感とカリスマ性もあって、彼女を次の長に据えようと言う流れが出来ていたからだ。


 まぁこれも当然の流れかしらね。けど、それはエイミーからしたら迷惑な話で、そんな事になったら、本格的にこの里に腰を落ち着ける事になるでしょうけど、それは彼女の本意じゃ無い訳だから、必死にそれを回避するべく、この里の人達を夜通し説き伏せていたそうだ。


 そんな彼女もまた、リンダ同様うんざりした表情をしていたのは、まぁ言うまでもないでしょうと。お疲れ様です。


 結果から言うと、それはなんとか回避できたそうだ。まぁそうでないとあたしも困るんだけどね~


 そもそも、彼女がこの里で用心棒のような事をするきっかけは、お馬鹿さん(ベルトハルト)との間に交わされた物で、その彼が長で無くなった上に、交わされた約束の『里の者の若者が一人前になるまでの間』は、彼女がこの里の用心棒になってからの百年弱の間に、十分達成されているんだそうだ。


 なので、彼女からしてみたら、これ以上この里で用心棒を続ける理由は無いのよね~もっと早くに、用心棒を辞める事だって出来たんだろうけど、そこは情に流されてずるずると続けていたらしい。


 本人としては、冒険者としてまた活動したい思いはあったんでしょうね。ただ、それまで生活を共にした人達に、お願いされたら無下にも出来なくて、今まで続けていたんでしょうけど、そこで更に長になってくれなんて言われたら、そりゃ全力で拒否くらいするわよね。


 ともあれ、そんなこんなで、今回の事件は一応の解決を迎え、エイミーがこの里の長になる事も無く、無事あたしと彼女の間に繋がったままだという、魔力のパスをどうにかする為に動ける事と相成りました。ちなみにお馬鹿さん(ベルトハルト)がどうなったかと言うと、また暴走しないようにと、現在進行形で簀巻(すま)きにされてます、イエィ♪


 閑話休題。それじゃそろそろ本編を始めたいと思いま~す。


 とりあえず、現在のあたしの心境を一言で表したいと思います。


『なんでやねん!!』何の脈絡も無く、しかも似非関西弁でサーセン。

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