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剣道少女が異世界に精霊として召喚されました  作者: 武壱
第四章 軍国編
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子連れJK異世界旅~洋上の異世界クルーズ~(5)

 それでは!毎度お馴染み眷属結果のコーナーです!!


 まずは日本刀から、(つるぎ)と太刀がそれぞれ2本、脇差、大太刀、長巻、薙刀がそれぞれ1本づつ。次に和槍で片刃槍――短刀に長柄をつけた簡素なものが1本、素槍が2本、槍の原型である青銅製の鉾が1本。


 そして洋刀類、クレイモア、シャムシールが1本づつ、レイピアが2本。鋳型のロングソードは、あるわあるわの合計12本。


 中国刀はここでも少なく、三尖両刃刀や独特な反りをした曲刀が1本。それからチベットのパタンと言う直剣が1本。


 後は懐剣やダガー、ソードブレイカーと言った護身用の短剣5本、近代的な軍用ナイフが4本。鈍器では、昔話に出てくる鬼が持っている金砕棒(アレ)、鞭の原型と言われる中国の硬鞭、メイスの代表格モーニングスター等々、厳つい武器の見本市状態。


 取り分け刀剣が多く目立つ中、今回眷属化した物に初の鎖系の武器が参戦です!帝都でヌンチャクを眷属化したけど、あれは鎖メインというより多節棍だからね。


 なにげに鎖武器って、印象強くて厨二心をくすぐる要素満載よね~クラ○カとか、アンドロメダ○とか、いっぱいちゅき♡(※ただしイケメンに限る


 それはともかく、今回眷属化した物は、如何にも忍者が使っていそうな鎖鎌や鎖分銅。更には、鎖の両端に重りが着けられた、中国の流星錘という名の武器がそれぞれ1つ。


 鎖武器も十分目を引く位珍しいけど、それ以上に珍しい――まぁあたし的には、割と馴染みがあるけど――のが、武神流弓術で使われている専用の弓矢だ。


 何が珍しいって、本来真竹で作られる事が多い大弓だけど、武神流で専用に作られる大弓は、ほぼ全てが鋼鉄製なのだ。所謂コンポジット・ボウの様な、複数の素材に金属板が使われているとかでは無く、日本刀の様に1から鉄を鍛え上げて1本の長い節とし、そこに鉄線を編み込んだ弦が張られている。


 この大弓は、戦場で近接戦に持ち込まれた際、敵方の攻撃を防げるように作られている。なので必然的に、持ち手より下の手下節から鳥肩節と呼ばれる部分までが、攻撃を受けてもビクともしないよう特に分厚く出来ている。


 その為、当然大弓自体もかなり重く、弦を引くだけでも相当な膂力が必要になってくる。昔、試しに引かせて貰った事があるけど、当時の筋力程度じゃビクともしなかった。


 けどその分威力は恐ろしい事になっていて、専用の矢で射かけた場合、厚さ5mm程度の鉄板を軽々と貫通する。嘘か誠か、弓術宗家に伝わる文献では、『5町(約550m)先で隊列を為す敵兵10余人を、1度で射殺した』なんて記述があると、得意げに聞かされた事がある位だ。


 そんな恐ろしい殺戮兵器には、余りにも似付かわしくない『繊月(せんげつ)』と言う名称が付けられいて、使い手の背丈に合わせ『イ号・ロ号・ハ号』と3段階ある。明陽さんの物は、この内一番サイズの小さい『繊月イ号』だけど、彼女の背丈からするとこれでもまだ大きい。


 そして専用の矢だけど、これも本来なら鉄が使われるのは鏃の部分位なんだけど、これも弓本体同様矢羽根以外は全て鉄で出来ていて、矢単体でちょっとした刺突武器に成る。これも戦場で近接に持ち込まれた際に、相手を突き殺せる様にとの事らしい。


 そんな考え方だからだろう、遠距離一辺倒が当たり前の弓術において、武神流弓術には近接戦を想定とした技が幾つもあった。その為、例え矢が残り1本に成ろうと戦えると豪語してるんだから、根っからの戦闘狂一族と思われても仕方無い。


 正直、同じ一族の出だけど、発想が脳筋過ぎて引くわ~近接()出来る弓兵と、近接()出来る弓兵じゃ、その意味合いも大分違ってくるわよ。


 ともあれ、この他に眷属化した物と言えば、さっきも手にしたガスマスク――軍用の防護マスク位だった。よりにもよって、防具らしい防具がこれだけとなると、何がどう間違って紛れたのか気になってくる。


 でもまぁ、ツッコんだら負けなんだろうなぁ〜


「終わりましたよ。」

「うむ、御苦労。」


 そう言ってあたしは、最後に眷属化した武器を明陽さんへと手渡す。あたしとオヒメが、眷属化する側から『収納』へと仕舞っていた彼女は、それを受け取り労いの言葉をかける。


 そう思うんだったら、甘い物の1つでも寄越しなさいってのよね。これだけ時間かけて、ご褒美がそれじゃ割りに合わないっての。


「姫華頑張ったよ!」

「おぉ。姫華は偉いのぉ〜打算丸出しの此奴とは大違いじゃな。」


 屈託無く言うオヒメに、満面の笑みを浮かべながら明陽さんは、その頭を撫でつつ当て付けがましく嫌味を口にする。あたしの不満たらたらな心情を、正しく読み取ったんだろう。


 まぁ、隠すつもりなんて全然無いから良いんだけどね。親戚のおばちゃんなら、頑張った子にお小遣いくれても良いんじゃね?


 兎にも角にも、これでようやくメインディッシュに取っ掛かれる。親戚のおばちゃんから、視線を外したあたしは、嘆息混じりにハーレーと向き合った。


 そして、徐に右手を伸ばして車体に触れて、微精霊をその中へと向けて放出していく。これは予想通りというか何と言うか、あたしの手が触れた先は、まるでがらんとした空間になっているかの様で、微精霊を送り込んでもまるで満たされる様子がない。


 …やっぱり、だいぶ時間が掛かりそうね。ジープの時が大体10分位掛かったから、今回もその位掛かると覚悟しておいた方がいいんでしょうね。


 その間、このままジッとしているだけというのは、流石に正直手持ち無沙汰で仕方無い。そう意識した途端急に、慌ただしさから今まで置き去りにしていた疑問が、この気を逃すまいとでも言いたげに、待ってましたとばかりに脳裏を過る。


 けれどその疑問は、あまりにも今更過ぎて、正直聞くのも憚られる様な内容だった。それをあたしが聞いたらきっと、みんなに呆れられる事請け合いだ。


 むしろこのままゴールテープを出さずに、疑問が忘却の彼方に向かって駆け抜けていく雄姿を、惜しみない拍手と声援を送りながら、温かい眼差しで見守るって選択肢でも良いんじゃね?このままの勢いならきっと、自己ベストを更新して世界新も夢じゃ無いかも!?――


「…正直、流されるままここまで来て聞きそびれてたけど、結局なんでべファゴっての退治しないの?」


 ――なぁ~んて考えも過ったけれど、駆け抜けていった疑問さんは、少し行った所でUターンして戻ってくると、無事脳内でゴールテープを切りました。


 まぁ、聞くは一時の恥、聞かぬは一生の恥って言うしね。疑問を疑問のままにして、流されやすい女ってレッテル貼られるのも嫌だし。


 そうして疑問をぶつけたけれど、早くもその決意を後悔している所存です。何故かって?


「御主…本当に今更な事を聞くのぉ…」


 明陽さんが、酷く呆れた表情を浮かべてるからですよ。なんだよ~しゃ~ないじゃんかよ~


 まぁ正直、彼女のその反応は予想通りだったけれど、実際にそんな反応返されるとムカつくなぁ~プンスカプン!


「いやいや!みんなには常識中の常識かも知んないけど、あたしがその名前初めて耳にしてから、まだ1時間も経ってないからね?」

「じゃからって、ここまでほったらかしにしとくか?普通…」

「ずっとバタバタしてたじゃん!みんなして『大変だ!大変だ!!』って騒いでて、慌ただしくここまで来

たんじゃん!!」

「ま、まぁまぁスメラギ様。優姫はこちらに来て日が浅いんですから…」


 呆れながらに言う明陽さんに対し、あたしが不満ブーブーで文句を垂れていた所、何時もの困ったような笑顔を浮かべて、あたし達の間に割って入るエイミー。仲裁役を進んで買って出てくれて、明陽さんを窘めるような事言ってるけど、あたしに対しまるで牛か馬をあやすような仕草をするのは何故なん?


「何故退治せんかと言うと、単純に退治するのが困難じゃと言う事も在るんじゃが、それ以上の理由として、戦力として数えておるからじゃよ。先にも述べたが、彼奴にとって蟲人とは、大好物の食糧でしか無いんじゃ。」

「でも、向かってきているって報せだけで、これだけの騒動になるっていう事は、制御なんて出来ない本物の化け物なんでしょう?いくら邪神達の軍勢が驚異だからって、まともに制御の出来ない怪物を戦力として数えるなんて、どうかしているとしか思えないんだけど…」

「まぁ、確かにその通りじゃな。」


 初めに問いかけた疑問に対する返答を聞き、あたしなりの見解をすぐさま返す。すると明陽さんは、まるで他人事なので客観的に面白がってますと言う様な、いかにも人の悪そうな笑みを浮かべて、あたしの見解に同意を示した。


 その反応に対してあたしは、訝しがりながら眉を潜めて首をひねる。そのべファゴって怪物にとって蟲人が食糧だとしても、実際問題蟲人達が常時この世界に居る訳じゃ無い。


 だから今回、その蟲人の気配に反応して普段と違う行動を起こし、街1つが混乱に陥る程の騒動にまで発展した訳だ。という事は、この世界の人達にとってそのべファゴっていう存在は、自分達を蟲人達から護ってくれる存在という認識ではなく、正しく恐れ慄く脅威の対象という事だ。


 今までに聞いた話を総合的にまとめ考えると、件のべファゴって言う怪物は、あまり知能が高く無いのだろう事は、簡単に想像出来る。同時に、こういう事態に陥っているんだから、制御なんて出來る様な相手では無いことも。


 制御の取れない脅威とは、それはもうただの災害だ。それを戦力として活用しようなんて、単なる自殺行為にしか思えない。


 敵の敵が味方になるとは、必ずしも言い切れない。知能が低く本能で行動する化け物が、蟲人だけを選別して食べるって?


 そんな都合の良い話がある筈がない。蟲人と一緒くたにされ、食料とされかねない相手と共闘なんて、はっきり言って正気の沙汰とは思えない。


「まぁ、そんなもんに頼らんといかん位、この世界は切迫しとるっちゅう事じゃろうよ。」


 そう思っているのは、きっと明陽さんも一緒なのだろう。まるでこの世界を嘲笑うかの様に、意地の悪い笑みを浮かべながらそう告げる。


「それにヴェファゴに関して言えば、普段はちゃんと住み分けも出来ておるからのぉ。」

「住み分けって?」

「ヴェファゴは本来、ダリア大陸側の海域ではなくルアナ大陸側――それも神代戦争最終決戦の跡地である、『(うろ)』付近の海域を縄張りにしています。」


 『虚』――かつてそこには、文字通りこの星を2分に線引きする、ライン大陸の一部が存在していた。けれど大昔に起きた神代戦争末期に、邪神グラムと魔神デモニアとの決戦がその地で行われ、舞台となった陸地の一部が崩壊し、それがそのまま空高くへと舞い上がった。


 その舞い上がった大陸の一部がそのまま落下したのなら、この星に多大な影響を及ぼしかねない。それを回避する為に、イリナスと対の精霊神であるクロノスが、落下してくる大地の時を止めたそうだ。


 以来、この星の自転に逆らうように、遙か上空で落ちてくる時のまま静止した大地を『神域』。神々の戦いによって、大きく抉られて出来た新しい海域を、この世界の人々は『虚』と呼んでいるらしい。


「けど確か…その『虚』って言う場所は、普通の生物は寄りつかない様な、死の海域になっているって、以前話していなかったっけ?」


 以前教えられた、この世界の知識を思い返しながら、会話に入ってきたエイミーにそう聞き返す。すると彼女は、ニコリと微笑んで首肯した。


「中心部は確かにそうなのですが、その周辺には濃密な魔力が漂っているんです。そう言った強力な魔力の中でも活動出来る様な、特に強力な海獣達が生息しているんですよ。」

「普段は彼奴も、その海域で大人しくしとるんじゃがな。この時期に成ると奴の餌が減ってしまって、ダリア大陸側まで移動して来てしまうんじゃ。」


 成る程、普段は人の被害が出よう筈も無い、前人未踏の秘境を縄張りにしているから、それで住み分けが出来ていると…


「だから、痛めつけて追い返せば、とりあえず向こう1年は安心だって言う訳?」

「うむ。それが彼奴を討伐するまでに至らない、3つある理由の1つじゃ。」

「他にもまだあるの?」


 納得し掛けた所で明陽さんにそう言われ、再び首を傾げながら聞き返す。すると彼女は、意地の悪そうな笑みでニヤリと笑い、説明を続ける為に口を開いた。


「ちとややこしいんじゃがな…ベファゴは、海獣王などと呼ばれる程なんじゃがな、だからと言ってみだりに手出し出来ぬ存在なんじゃよ。」

「それは、手出ししたら暴れられて手が着けられないからとか、そんな理由じゃ無いわよね?」

「そんな訳無かろうが。ややこしいと言ったろう?実は女神教において彼奴は、崇拝対象なんじゃよ。」

「はぁ!?まともに制御出来ないのに?バッカじゃ無いのそれ…」

「じゃろう?儂も初めて知った時は、御主とまったく同じ反応じゃったわい!」


 あたしの反応に気を良くしたのか、そんな事を嬉々として語る明陽さん。喜んで貰えて何よりだけど、そんな事よりも今は、聞かされた話の内容だろう。


 街1つを簡単に破壊しうるような化物で、水の精霊王であるウィンディーネに『2度と闘いたくない』と言わしめた、制御不能の怪物だって言うのに、この世界3大宗教の1つである女神教においては、まさかの崇拝対象だという。


 戦力として数えられている件と良い、献身的に祈れば願いが届くだなんて、そんな日和った事を考えてる訳でも無いだろう。なら、事実としてそう言う扱いになっている以上、成るべくしてそう成った理由が在る筈だ。


 まさかベファゴって…


「流石に気付いたか?」

「えぇ。ラズベルが産み出した守護者なんでしょ?」


 あたしの表情を読んで、ニヤニヤと意地の悪い笑みを浮かべながら聞いてくる明陽さんに対し、苦笑しながらそう答える。聞く限りの中で、自分の中で色々考えてみたけれど、その回答以上に納得出来る答えが見当たらなった。


「正しくは眷属じゃな。儂等のように、加護は与えられておらんからのぉ。」

「そうなの?」

「はい。力を最優先にした結果、知性がほどんど宿らなかったのだそうです。何せ神代戦争中の話ですから、そこまで気を回す余裕が無かったんでしょうね。」

「ま、言うなれば守護者に成る筈じゃった者の成れの果てじゃな。どうじゃ、滑稽じゃろう?」


 そう言って彼女は、再び嘲笑うかの様な笑みを浮かべる。どうやら彼女は、比喩でも何でも無く本当にこの世界を――と言うよりも、詰めの甘いラズベルをだろうけど――嘲笑しているのだろう。


 忠誠心が無いのは一目瞭然だけど、仮にも自分が仕える相手だろうに、よくそんな態度取れると感心する。それはまぁ良いとして、話を聞いていてずっと気になっていた点がもう一つ。


「…さっき、()()()()()()()()は言ってましたよね?もしかして、他にもそんなのが居るんですか?」

「ほぉ、流石耳聡いなぁ。のぉエルフ殿?」


 あたしの問い掛けに優姫さんは、感心した様子で嫌みったらしくそう言った後、エイミーに対し同意を求める。それを彼女は、何時もの困った表情で苦笑しながら誤魔化すと、あたしの質問に答えるべく口を開いた。


「…優姫の指摘通り、ベファゴの他にも後2体、ラズベル様によって産み出されたにも関わらず、害獣として世間で扱われている存在が居ます。その内の1体である陸獣王バークシャーは、ラズベル様の手によって現在封印されています。」

「折角産み出したのに封印って、なんでまた…」

「そりゃベファゴと違って、住み分けが出来んかったからじゃよ。のぉ?」

「えぇ。産み出された当初は、めざましい活躍を見せたバークシャーですが、ベファゴ同様知能が低かった為、大戦後あらゆる地域で甚大な被害がバークシャーによって起こされ、封印せざるを得なかったそうです。」

「それなんてマッチポンプ…」

「のぉ?呆れるじゃろ?」


 予想以上に詰めが甘そうな女神に対し、呆れながらに呟いたあたしの言葉に、まるで他人事のように笑いながら明陽さんが言う。彼女からしたら、身内の様な(女神)の失敗談だろうに、めっちゃ楽しそう。


「そして最後の1体は、空獣王クーファ。こちらは現在、ラズベル様やデモニア様と共に、『神域』に居るとされています。」

「そいつは封印されていないの?」

「さぁ…そこまでは私も知りませんね。女神教の方なら知っているかもしれませんが…」


 そう言いながらエイミーは、視線を明陽さんの方へと向けて、それにつられてあたしもそっちへと顔を向ける。直後、視線を向けられた当人は、まるで悪びれた様子も無く――


「儂等がそんな事に興味持って、わざわざ調べる訳無かろうよ。」


 ――信仰?何それ美味しいの?と言わんばかりに、フンッと鼻を鳴らしながら、太々しい態度でそう言い放った。デスヨネー


 まぁ、補足のつもりで聞いただけだし、態々深掘りするつもりも無いから良いけどさ。流石というか何と言うか、期待を裏切らない人だなぁ~


 そんな事を呆れながらに考えながら、軽く嘆息しつつハーレーへと視線を移す。ダラダラくっちゃべっている内に、ハーレーの眷属化が済んだからだ。


「…それで3つ目の理由って?」


 眷属化の済んだハーレーを、ひとまず精霊界へと送還しつつ、あたしは最後の理由について明陽さんに尋ねるため視線を移す。済ますべき事は済んだし、そろそろ行動に移すべきなんだろうけれど、このまま話が途中って言うのもキリが悪い。


「あぁ、3つ目か。それは――」


 そうしてあたしから振った話題に対し、明陽さんが答えようと口を開いたその時――


「――な、何じゃ?!」

「オヒメちゃん!!」

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― 新着の感想 ―
[一言] 接近戦出来る弓兵········ ???「その理想は破綻している、自身よりも他人が大切だと言う考え、誰もが幸福で有って欲しいと言う願い等、空想のおとぎ話だ そんな夢でしか生きられ無いので有れ…
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