251 佐近とアレックス。忍び寄るホホホ、オホホ……。(佐近のターン)
現代の高校生 時生カケルと魂が入れ替わった嶋左近が渡辺勘兵衛と偽名を使って織田家の家老 明智光秀の家臣として行動していると、稲葉一鉄家から明智家が引き抜いた家老斎藤利三のいざこざに巻き込まれ、佐近は身代わりとして稲葉家で働くことになった。
稲葉家では主の稲葉一鉄の命で、領内曽根の拐かし事件を追うことになる。佐近が、捜索をはじめると拐かし事件には、一鉄の姉 深芳野と、美野国の旧領主 土岐頼芸の復権を企む 養老で評判の修検者 役河王の金庫番 金蔵の暗躍が浮かび上がった。
金蔵は、土岐頼芸復権のため一満貫を工面し、金に窮する武田勝頼に接近し、監視の厳しい美濃国を南に尾張国に入り、熱田湊から海路武田家領内の駿河国へ金の運搬を画策するのだった――。
熱田の妓楼 菊水泉に金蔵に売られ証文まで取られた曽根の娘たちの足取りを追った佐近は、女将の菊川に娘たちの返還を願い出るのだが、磨いて値打ちの上がった娘たちもはや元値では買い戻せない。侍大将の佐近の力では、五人居る娘を一人しか買い戻す力は無い。
佐近は思案に暮れて妓楼菊水泉の大門を出て。見返り柳の下の腰掛石に座った。
「いったいどうしたものかのう……」
ヒュルリ!
見返り柳の下の佐近を肩へ向かって雀が飛んできた。
「おい、佐近、俺だ」
「おお、お主は、リーゼル殿の作った雀のような大鷲ロボット アレックス殿ではござらぬか」
「そうだ佐近。雀と言うのは余計だけどな」
「これはすまなんだ大鷲殿、許してくだされ」
「で、佐近、なんか困った事にでもなったか?」
「そうなのじゃアレックス殿、暗礁に乗り上げてしもうた。もはや手詰まりじゃ」
「まあ、詳しく話してみろ。力になれるかはわからないが」
佐近は、現在の状況をかいつまんで話した。
1 稲葉の娘たちは証文を取られていて、取り戻すには売値より桁の上がった金がいる。
2 金蔵と一満貫の足取りはつかめていない。
3 尾張に居る織田家の譜代の家老衆 林家と佐久間家は、信長から甲賀衆の見張りを付けられているようだ。
「で、あるのよ」
アレックスは、機敏に首を捻って、
「娘を買い戻す金は、金蔵から一満貫を横取りして、その金で払えばいいんじゃないか。織田家の譜代家老はこの際関係ないどうなるか知らないが放っておけ」
「うむ」
佐近は難しい顔して、腕を組んで黙りこくってしまった。
「どうした佐近」
「うむ、ワシは先ほど林新次郎殿と佐久間信栄殿に馳走になった。これも何かの縁できることならば、もしも、二人に災いがふりかかる恐れがあるのならば取り除いてやりたい」
「お前はバカか嶋左近。お前の本来の目的は、1つは、明智家に人質に取られた現代の北庵月代を取り戻して、佐近、今、お前が転移している時生カケルの肉体を現代に送り返すこと。2目は、お前と入れ替わった時生カケルの魂の入れ替わりの謎を解き明かすこと、3つ目に、日本の歴史改変を企む組織Zの企みを阻止することの三つだ。ぶっちゃけ、それ以外の戦国のサブミッションは正直どうでもいい」
「アレックス殿は、稲葉家の実情、織田・徳川連合と武田激突を簡単に見ておられるが、そんなゲームみたいに簡単にサクサクとは進まぬのじゃ。ワシは生きた人間なのだ」
アレックスは、首を捻って、鳥目をパチクリさせて、
「分かっている。分かっているから俺がこうして佐近、お前をサポートしているんじゃないか」
「リーゼル殿とアレックス殿には助けられておるよ。しかしだな、漢はだな、困った人間を見かければ見て見ぬふりせず助ける物なのだ。出来ることなら、林殿と佐久間殿に災いが降りかかろうとするのを分かっていて見て見ぬふりは出来ないのだ」
アレックスは、鳥目で半眼に開いて、
「佐近、それはお節介ってもんだぜ」
「分かっておる。しかしだな……」
ホーホーホー。
近くで、フクロウの鳴く声がした。
「こんなところに、フクロウ⁈」
「あ、フクロウは俺の天敵だ。佐近、済まんが俺は一端消えるぜ」
「うむ」
そう言うとアレックスは時空の歪みに消えていった。
ホーホーホー。
「先ほどより、フクロウが近づいておるのう」
ホーホーホー、ホーホーホー。
「数が増えたか……」
ホホホ、オホホ……。
「不可解しい。まるで、人の笑い声ではないか……」
キラリ!
スパンッ!
佐近が、自分に飛んでくる閃光を間一髪で躱すと、傍らの見返り柳に、見覚えのある苦無が突き刺さっていた。
佐近は、見返り柳に刺さった苦無を引き抜いて、その刃先を確かめた。刃先には黄色く毒が塗られている。
「これは甲賀衆の苦無⁈」
スパンッ!
スパンッ!
つづけざまに佐近を狙って苦無が飛んできて見返り柳に刺さった。
佐近は暗がりを睨んで、
「そこに居るのは何者じゃ!」
ホホホ、オホホ……。
奇怪な笑い声と共に、山吹色の忍び装束の二人の男が姿を現した。
「ホホホ、はじめまして渡辺勘兵衛。オホホ、私たちはズーッと岐阜城の正月の祝いの時からあなたをずっとあなたを見張っておりました」
「お前たちは何者だ!」
「私たちですか、私は、鵜飼孫六。となりは弟の孫七でありますよ」
つづく
「もう、師走がそこまで来ていますよ皆さん! もうすぐ一年終わっちゃいますよ!」
どうも、皆さんこんばんは星川です。
なんかわからんけど、この時期忙しくないですか?
この後書き書いてるの2022/11/26 22:01なんです!
「おめ~、暇人なのに何してたんだって?」
今日は私、大阪へお出かけしていたのです~~~~!
と、言いますのも、貧乏暇なしの星川は、ふと、テレビをつけたんですよ。
すると、その時「年末ジャンボ10億円!」との踊り文字が飛び込んできた。
で、買いに行きました宝くじ。
関西で一番当たりくじが出ている売り場を検索いたしますと、大阪梅田の大阪駅前第四ビル前特設売り場というものが出るんです。
「10億円当てるぞ!」と、息こんで行ってきました。
そこで、第一の関門に出くわします
「売り場のおばちゃん選び」
おそらく、10数人居るおばちゃんの中に、ラッキーおばちゃんが隠れているはず。まずは、おばちゃんの引きの強さが問われます。
私は、一番行列の出来てるおばちゃんを選びました。
私の選んだおばちゃんは、栗色の髪の可愛らしいおばちゃんです。見るからに人柄の良さそうな雰囲気。
「君に決めた!」
もはや、ポケモンゲットだぜです。
、一等含めて前後賞まで狙って、連番を買いました。
で、ここまでは、ただの宝くじを買った人の話。ですが、私は欲深い。なにがなんでも当てたい。ならば神頼みです。
富の象徴の神様は確か、大黒様だったと思います。大阪には大国町という駅がありまして、そこには、出雲大社の出張所的な大黒神社があります。
スキップしながら行きましたがな。
なんでも、そこで、お金を洗うと万倍に増えて戻ってくるらしいのです。
大黒様と、素戔嗚尊にしっかり二礼、二拍して、お願いしてきました。
神頼みするときは、心の中ででも、自分の住所、氏名、具体的なあなたの願いをしないと
「お前はどこの誰やねん!」
と、思われるそうです。
ま、そもそも、初対面の神様に都合のいい願い事をする時点であかんのですけどね。
まあ、それは置いといて、願掛けしました。
で、ここまででも、ちょいと神頼みにくわしい人です。
しかし、私は欲深い。もう一カ所神社を行きました。
そう、関西の人ならおわかりですね今宮戎神社です。
1月10日には、
「商売繁盛で笹もってこい!」
と、綺麗な福娘のおねいさんでおなじみのえべっさんです。
ここでも、二礼二拍して、願掛けいたしました。
ホンマになにがなんでも宝くじ当てたいんです。
で、社務所で縁起物のお札なんかいただこうとした時に、宮司さんにポツリと言われました。
「ウチは商売繁盛の神様でっせ……」
宝くじには無関係だそうです。
悲しいわ、お札買う前に教えてちょうだい(涙
で、今日の神社巡りが無駄に終わったと思って家路についたのですが、
「わたし気づいちゃったんです!」
元旦に初詣に行った朝護孫子寺は「毘沙門天=多聞天だよな。今日、詣ったのは大黒天とえべっさん。ワシなにげに七福神巡りはじめとんとちゃうか?」と、気づいちゃったんです。
ワシのミッションは 福禄寿 、 布袋 、 寿老人 、弁財天の寺社へお詣りに行けばチョーラッキーになんじゃねぇか?
まあ、神頼みしてるようじゃあきませんね。売れる小説を書くためこれからも精進いたします。チャンチャン(*^o^*)
何の話しかさっぱりですが、是非とも、ブックマーク、ポイント高評価、感想、いいね していって下さいね。
それでは、また、来週に。