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214竹中半兵衛と羽柴四天王(カケルのターン)

「これは、これは、浅野様。てっきり、秀吉殿について前線で兵站に当たられているものと思っておりましたが」


 浅野長政の来訪をうけた竹中半兵衛が尋ねた。


 長政は、人の好い瞳を向けて、


「越前の一向一揆討伐に向かう秀吉殿の元に、大殿から急報が来てのう、すぐさま、抑えに羽柴秀長殿の部隊を残して、本軍はすぐさま引き返せとのことだ」


 半兵衛は、切れ長の鋭い眼光を向けて、


「武田が動いたのですね」


「うむ……」


 長政は、半兵衛に同席しているカケルたちに、詳しい話は聞かせたくないのか、それだけ言うと口ごもった。


「左近、私は、少し浅野殿と話がある。お主の申し出は、後で、相談するゆえ、今は、別室に下がってくれぬか」




「あの浅野長政って人、誰かに、似てるんだよなぁ」


 控えの間に下がったカケルとお虎、菅沼大膳は、見覚えのある浅野長政の顔のことで持ち切りだ。


「そうだのう、あのどんぐりまなこが、寧々様にそっくりだのう」


 と、菅沼大膳が応える。


「そらそうよ。浅野長政様と寧々様は、養姉弟きょうだいだから」


「養兄弟ってことは、血のつながりがないんでしょ?」


「昨夜、寧々様の身の上話を詳しく聞いたからわかるんだけど、寧々様、木下藤吉郎時代の秀吉さんに、人目もはばからず求婚されたじゃない。その時、頼ったのが、縁続きの浅野家だったのよ。それでも、実家の杉原家から許嫁いいなずけの寧々様が消えたってことで、市中にビラまで配って探し当て探し当てちゃうんだから寧々様も困ったことよ」


 と、お虎。



「左近よいか」


 カケルたちが、話していると、障子に、半兵衛の影が浮かんだ。


「どうぞ、半兵衛さん、入ってください」


 部屋に入った半兵衛を囲んで、車座になると、半兵衛は、額を寄せるよう手招きをして小声で、話した。


「先ほどな、石田三成の上司の長政殿にも話を通しておいた」


「それで、どうすんの?」


「浅野殿は、三成の器量は捨てがたいからそのまま生かし、ミナミ殿は、秀吉殿の跡継ぎ石松丸殿を生んだゆえ、これも、排除せぬようにとのお達しだ」


「じゃあ、憧鑑さんだけ、どっかへ去ってもらえればOKなのね?」


「OKという言葉はよくわからぬが、その通りだ」


 お虎が、膝を乗り出して、


「竹中様、ミナミ殿を残しておいては、秀吉殿の跡継ぎ、石松丸様の後見人として、いつ、第二、第三の憧鑑のような輩が現れるかもしれません。ここは、寧々様と父上を取り戻すどさくさにおいて、ミナミ殿から石松丸君を取り上げたらどうでしょう」


 お虎の助言に頷きかけた半兵衛を差し止めるようにカケルが口を開いた。


「それはないよお虎さん。だって、ミナミ殿と石松丸君は母子おやこなんだろう? それをどんな理由があるからって引き離すって悲しすぎるよ」


 黙って聞いていた、菅沼大膳が口を開く。


「左近よ、ワシも一応、領主の嫡男であるからな、石松丸君の身の上はわかっておるが、城主の息子は、遅かれ早かれ、母からは引き離され、家老を付け後ろ盾を作るものよ。そうだのう、羽柴家だったら、石松丸君の付け家老は、半兵衛殿か、蜂須賀小六殿あたりだろうか?」


 半兵衛は、菅沼大膳の読みの良さを笑って、


「通常ならば、私か、蜂須賀小六殿だろうが、私は、羽柴の家の悪ガキども、虎之助(加藤清正)や市松(福島正則)たちの面倒だけで手一杯だ。蜂須賀殿は、武勇だけのように見えるが、元は、美濃の川賊の川並衆だ。武骨ながらも頭が切れる。お調子者の秀吉殿の側には居てもらわねば困る」


「では、どなたなら適任か?」


「そうだのう……」


 半兵衛は顎をさすって、


「羽柴四天王の内の誰かか……」


 羽柴四天王とは、宮田光次みやた みつつぐ神子田正治かみこだ まさはる尾藤知宣びとう とものぶ戸田勝隆とだ かつたか、からなる。秀吉が長浜城主になった時に召し抱えた新参の四人組だ。


 宮田光次は、武勇第一の人で、秀吉から近衛衆の黄母衣衆に任命するほどの武勇の士である。


 神子田正治は、武勇、軍学に優れ、竹中半兵衛が、大きな全体の流れ戦局を読む戦略家ならば、正治は実戦で兵を動かす現場指揮官の戦術家である。だが、荒くれ物を多く抱えた部隊を指揮するので、野盗のように、頭と呼ばれ、言葉使いも悪い。言葉使いが災いして、よく、秀吉ともいさかいを起こしている。


 尾藤知宣は、はじめ、織田家の重臣、森可成もり よしなりに軍略の知識を買われて仕えたが、可成が、近江坂本の戦いで討ち死にすると、一旦は、子の長可ながよしに仕えるが、鬼武蔵とまで呼ばれるほど成長すると、身を引き、自分の能力を高く活かし得る秀吉に仕えた。


 戸田勝隆は、秀吉の近衛衆黄母衣衆の筆頭で、三・三尺(およそ、百八十センチメートル)の大男で、その膂力は、一騎駆けなら並ぶべきものがない。口数は少ないが、行動で示す男だ。


 彼らは、その一癖も二癖もある性格から他家を追い出されたり、自ら退いたりして、行き場を失ってた器量人の四人である。百姓上がりの秀吉は、生まれた時から武家に生まれた人間とは違い忠義に生きる家臣を持たない。秀吉は、長浜城主になった時に、このような優秀な悪童のはみ出し者を多く召し抱えた。


 彼らは、才覚があるゆへ、秀吉の命令でも自分が納得いかなければ動かない。


 半兵衛は、憧鑑を取り除いたあと、この男たちがミナミ殿に近づくのではないかと懸念した。





 つづく

どうも、こんばんは、星川です。


いや~、春になりましたな。公園のミモザの可愛らしい黄色が、そこに帽子をかぶった幼稚園児の一団がいるようで心が癒やされます。


最近、皆さん、どうですか? 


ニュースを見れば暗い話題ばかり、私は、テレビを見ると世の中の不条理に腹が立つので見ないようになりました。


代わりにYouTubeで勉強しています。と、言っても国語、数学、理科、社会、英語のようは勉学ではございません。健康についての勉強をしております。


私、星川は、精神を病んでから、体調の波がありまして、健康なときより一層気をつけるようになりました。

精神の病気と言っても、治療はお医者様による投薬。こちらは主治医にお任せですが、患者にできることは、

・栄養のバランスを考えて食べること

・しっかり、毎日、七時間ねること

・一日、一万歩歩くような適度な運動をすること


です。


栄養のバランスを考えて食べることは、私は、健康診断も含めて、年に二回、三回程度、かかりつけ医で採血してもらいます。数値を基準に、悪い箇所を数値を下げる食事を調べて次の採血まで食事を工夫して、改善してゆきました。

以前は、悪玉コレステロールや、中性脂肪など高めでひっかっかっておりましたが、現在ではクリアしております。


・しっかり、毎日、七時間ねること、これはまんまですね。私は、睡眠導入剤をいただくほどの不眠症なんですが、ほとんどは、飲めば眠れますが、眠れない日もあります。

それがですね、最近、柑橘系の入浴剤(未完の皮など)を入れて、一時間半ほど長風呂(その間YouTubeをみる)するようにしたんです。すると、どうでしょう、あんなに眠れなかったのに、すっと眠れるじゃあ~りませんか?

ホント、柑橘系の入浴剤いいです。お肌もサラサラになりますし。


一日、一万歩歩くような適度な運動をすること、これ、みなさんやってますか、案外やってるつもりでおろそかになってますよ。私は、安い中華スマートウォッチで、歩数、消費カロリー、血圧、体温、心拍数なんかをデータ化しております。+体組成計のデータも合わせて、日々、スマホで数値化しております。

データ化すると、食事の摂取量をコントロールできるようになり面白いですよ。

外食しなくなります。


長くなりました。皆さんも、この三項目気をつけると、驚くくらい朝から絶好調になりますからおすすめです。

データと経験によるものですが、不調の原因は、おおかたこの三つの内どれかがおろそかになってます。


皆さんも、楽しい毎日のため、健やかライフを目指しましょう!

(いったい俺は、どこを目指してんねん!)



いつものことですが、

・ブックマーク

・ポイント

・感想


よろしくお願いします。

利益のでないネット小説の世界では、この三つの要素がモチベーションになります。見ていただけないとモチベーションてすぐ低下しちゃうんです。

しかし、数字が上がってるとアハッ! っと、なって、やる気が出るから不思議です。


それでは、皆さん、また来週。よい一週間になされてください。


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