何ていうか……だるい
《……まずはこんな状況なのに私の話を無視して眠りこけってたねぼすけさんに状況に説明をさせてもらいます。》
(ねぇ!?これ怒ってるよね!?絶対怒ってるよね?!)
《貴方は異世界ダンジョン経営管理科の決定により、貴方にはダンジョンマスターをやってもらいます!》
【パンパカパーン】
気の抜ける祝いの音がなる。
「ふーん、それから?」
《以上です!》
「は?」
《以上です!》
「……ちょっと待とうか、まずは何でそんなに説明が少ないのかを説明してもらおうか。」
《だって、貴方説明聞かないじゃないですか。オヨヨー(棒)》
「仕草はいいとしても、オヨヨーを声に出したら仕草の意味が薄れるだろう!!そして棒読みやめろ!」
《だって、説明しないとわからないかなーって思ったんですもん。》
「それぐらい分かるわっ!」
ハァァァァ…こいつと話すと疲れるなぁ……
「……ハァ…結局何なの?何で説明が短いの?」
《だって、腹いせなんだもん。》
「ハァ?腹いせ?」
《だって、話聞いてくれないし、メンドくさいし、寝ちゃうし、ダンジョンに興味のない人を連れてこられてノルマのクリアが絶望的になったし、まともだし−−−》
「ダァァァァ!うるさいっ!!ノルマクリアは完全にお目の事情だろうがっ!俺には関係ねぇよ!そしてまとものどこが悪いんだ!」
《だって、説明めんどくさいんだもん》
「さっきから言おうと思ってたが、だってだってウルセェぇぇぇぇ!そして、説明がお前の仕事だろう!」
《あ、五時なんで帰りまーす。》
「だから、説明をシロッ!」
《−−−−−−−−−−》
……返事がない、ただの独りのようだ。
違うそうじゃねぇ。どうやってダンジョンなんて経営すんだよ!せめて、操作法ぐらいは、チュートリアルぐらいはしてくれよっ!!
「はぁぁぁぁ……ダル。とりあえず一休みしよう。疲れた……」
『自動モードに切り替わりました、これよりチュートリアルを開始します。進んでよろしければ、目の前にある水晶を触ってください。』
(なんか、声が聞こえたけど後でいいだろ……)
彼がダンジョンを始められるのはいつになるのだろうか……