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14.由子の微笑み
秋路と別れ、智光と歩く由子はニマニマと微笑んでいた。
「ふふふふ…」
「どうしたんですか、由子さん?」
「多分あの人が彼女さんかなー。あきちぃの言ってた通り美形さんだったなぁと思って」
「あ、やっぱり、あきちぃさんってあの人だったんですね」
「うん!…あ、ミツ君あきちぃに会った事あるんだよね?言ってくれればいいのにー」
「すみません…。ほんと言うとちょっと心配してたんです。でも、もう心配いらないみたいですね」
「え?何の心配?」
「由子さんを取られる心配です」
まっすぐに答えた智光だったが、少し顔を赤らめた。
「ふふ、心配しなくても平気だよー」
由子は智光の腕に抱きついた。
「だってねぇ。もうちょっとしたら夫婦になるし。ね?」
「そうですね」
二人は微笑み合うと寄り添いながら歩いていった。




