プロローグ
ふと夢で見た話を大学生の時、ほそぼそとノートに書いた小説です。趣味丸出し(男性に夢見過ぎ、主人公愛されすぎ)といわれようが突っ走って書いた代物なので、かなりご都合主義です。いろいろツッコミどころ万歳です。ギャグがあったと思ったらシリアスだったりします。それでも「いいだろう」という心の広い方はどうぞ。恐らく30章くらいです。更新頻度は週1ペースです。
炎は瞬く間にその部屋を包んでいった。
熱い熱風が私の顔をなでる。息がうまくできない。
それでも私は叫んだ。
「早くっ!そこにいたら死んでしまう!」
思わず駆け寄ろうとした私を駆けつけた僧兵がはがいじめして止めた。
炎の中に飛び込もうとしたのだ、無理もない。
必死に伸ばした手を彼は一瞬見た、だがすぐにそらす。そして私を見た。
今まで見たこともないくらい、憎悪に満ちた瞳で。
息をのむ。
その一瞬にも炎は部屋全体を包んでいった。
「どうして…。」
小さくつぶやいた自分の声は少しかすれていた。
伸ばした手が力をなくして下ろしてしまったことにも私は気付かなかった。
そして………。
プロローグです。基本的に主人公の一人称で物語は進みます。