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童貞

作者: まったりorz



今回ばかりは、違うと思っていた。


メールもした。電話もした。食事も何度か行ったし、夜景だって観にいった。


もうこれは、告白するまでもない。

付き合ってんじゃないのか?すでに。

そう思った。


「私、今学校とか忙しいし、彼氏とか別にいらないなぁ。」


そう彼女は、いやこのメスは言いやがったのだ。


告白する前に撃沈。というよりむしろ、先手を打たれたというところか。


付き合うつもりなど、ない、と。


女というものは、どうしてこうもあざといのか。


「女なんて、単純だよ。」


幼なじみの山吹は言う。


見た目も成績も運動も同じくらいのコイツと俺が、唯一違うのは、女がいるか、いないか。


これは意外と大きな溝になってしまった。


今の俺は、幼なじみのコイツより、大学で出会った童貞仲間の方が気安い。



何故、俺がこんなにも劣等感を感じなければならないのか。


俺と山吹は一体何が違うのだ?



いや、違う。

俺は、別に女が必要ってわけじゃない。

別に、焦ることないさ。

その気になりゃ彼女の一人や二人、、、


あの山吹にだって出来るんだから。


セックスだって、出来ないんじゃない。

しないだけだ。



「重田くん、定期落ちてたよ〜。」


ほら、俺は、何もしなくっても女が寄ってくるじゃないか。



コイツもわざとらしいなぁ、上目使いなんかしちゃって。


でも、その表情結構かわいい。


親切だし、結構いいかも。



そうだ、俺が女と付き合えないのは、

きっと、全ての女の子に惚れるためなんだ。


これから、色んな女の子のかわいいとこに気付いて、色んな女の子を好きになるためだ。


とか言っても、結局付き合いたいし、童貞脱出したいんだけどね。



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― 新着の感想 ―
[一言] タイトルに引かれて読みました(笑 コメディーだけあって、軽めでテンポの良い文章ですが、基本的に文章力のある方だと勝手にお見受けしました。 テーマが面白いですね。青春の、ナンというか淡くすっぱ…
[一言] 私は、女なので男の気持ちはよくわかりませんが、男って言うのはこういう気持ちを抱いてるんですね。 よく書けていましたが、もう少し丁寧にしぐさを一つ一つ書くといいと思います。
[一言] なんかいいですね、若いって…そう思わせてくれる作品です。 素直な気持ちが出ていてある意味爽やかです。 起承転結で言うと、転のところでもっと女の子への憧れを強く表現するとコメディになるでしょう…
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