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そして、その後姿に向かって、


「旦那! ほら、立つ鳥何とかですよ!」


と、はっぱをかけてやりました。


それが、最後に私ができる精一杯のことだったんですよ。




それから数日の内は、なんだかぼうっと過ごしてました。


二人の間に何もなかったことが、


かえってよかったのかもしれないねぇ……なんてこと思いつつ。



二度と会いに行くつもりもありませんでした。


涙ながらに見送るなんて無粋なこと、この冷奴姐さんにはできゃしませんから。








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