表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

かつての日。

作者: 小池竜太
掲載日:2026/06/11


 ずいぶん長いあいだ、僕は人と接していなかった。


 僕は孤独に、病院に引きこもっていたし、人とも接していなかった。



 美しい詩や、小説を書いていて、詰まる時は、いつも努力したり、小説を読んでみたりしていた。



「またあの話?」

 そう僕は言われる。

 そう僕は、あの美しい女の事をよく話題にしていた。



 「あなたが買ったナイフでしょ?」

 「そうだね。」

 「もう()りたんでしょ?」



 そう、と言い僕はビールを一杯飲む。




 「若い頃には、こんなことも分からなかったな。」



 そう言い、僕はビールを飲む。




 美しい詩の一節に、その(ひと)のことを書いたことがある。



『ブルーの瞳』と謂う詩を書いてみて、僕はその日、酷評(こくひょう)された。




「また、あの頃のことを言って悪いのだけれど、」

と、そう言葉を区切(くぎ)った



「あの頃は、全てがバラ色だった。」

「またその話?」



「いや、いいんだ。」


そう目を(つむ)って、想う。




 美しい詩や小説を書いて、今は、まだ一人でいたい。そうそうなれば、あの(ひと)は機嫌が良くなるだろう。



 昔の罪は、取り返しがつかないと思われたが、結局、何度かの入院で払ってしまった。




 また貴女と····


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ