砂上の楼閣
すいません、投稿が遅れました。
次は実母への復讐回です
実父が「昇進の知らせ」だと信じて意気揚々と入った社長室。しかし、デスクの向こう側に座る社長の顔は、かつてないほど冷酷に引きつっていた。
「……社長、お呼びでしょうか。例の新プロジェクトの件でしたら、すでに完璧な手配を——」
「手配、か。なるほど、確かに『完璧』だな、落合」 社長は冷たく言い放つと、一束の書類をデスクに叩きつけた。そこには、宗一郎のサイバー部隊が捏造した、実父による巨額の横領と防衛関連機密の漏洩を示す偽の証拠が並んでいた。
「な、……なんですか、これは……! 私は知りません! こんな口座も、メールのやり取りも……!」
実父の顔から、みるみる血の気が引いていく。
「白々しいぞ。お前の端末から送信されたログがすべて残っているんだ。お前のせいで、わが社は防衛省から永久追放、それどころか国家反逆の片棒を担いだと疑われている!」
社長の怒声が響く。これこそが宗一郎が仕組んだ、実父を社会的に抹殺するための罠だった。
「そんな……嘘だ、誰かの間違いだ! 私はこの会社のために、人生を捧げてきたんですよ! あの売女だって犠牲にして、必死に働いてきたんだ!」
「黙れ。お前の代わりなどいくらでもいる。……お前はクビだ。退職金など一円も出ん。それどころか、今後発生する数億円の損害賠償を覚悟しておくんだな」
目の前の世界が、ガラガラと音を立てて崩れ落ちていく。 実父いや、元父は膝から崩れ落ち、震える声で絞り出した。
「そ、、そんな、、私の頑張りは意味がなかったんですか!? ずっと会社に尽くしてきた……この結果が、これなんですか……っ!?」
「頑張りだと?」 社長は鼻で笑い、冷徹な視線で見下ろした。
「お前の『頑張り』など、この紙切れ一枚の証拠より軽い。……警察が来る前に、さっさと消えろ。二度とその汚い顔を見せるな」
社長室を追い出された実父は、廊下で同僚たちから「ゴミ」を見るような冷たい視線を浴びる。昨日まで自分に媚を売っていた後輩たちさえ、今は嘲笑っている。
彼がかつて娘に強いた「孤独」と「絶望」が、今度は彼自身の身に、より重く、より逃げ場のない形で降り注いでいた。
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