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妹も転生者だったので情報交換しよう。

 どうも、ハルトです。俺がこの家にきてからもう約6年が経ちました。やっぱりここは、地球のようです。全然俺は諦めきれてなかったみたいです。チートしたかったんだよ……でもこの5年悪いことばかり起こったわけではない。俺は身の回りのことがいろいろわかってきた。俺の親の名前はヒナタとカナタというらしい。そして苗字はソラノ。ソラノ ハルトけっこういい名前だと思う。


 そして!!4年前に妹が生まれた!!名前は、ニジカ、めっちゃくちゃかわいい。そしてめちゃくちゃいい子。俺が熱出した時なんて親よりも先に気づいて体温計と薬を持ってきてくれた。ほんとに3歳児か?でも、今日で俺は、6歳に、ニジカは4歳になる。そう、兄妹で2人とも4月1日生まれという奇跡。余計に、妹が可愛くて仕方がない。そのため、両親がパーティの飾り付けをせっせとしてくれている。


 

「お母さん!ちょっと公園でボール蹴ってくる!」

 そう、俺は足を鍛えているのだ……料理だけじゃなくて足も速い方がさらにモテるに決まってる。やはり俺は賢いな……


 「ハルト! パーティするんだからすぐに帰ってくるのよ!」


 「わかってるよ! 行ってきます!」


 「お兄ちゃん……今日は外に出ない方がいいよ……お家で遊ぼ??」


 ん?? どうしたんだ?? いつもわがままなんて言わないのに……でもなあ……

 

 「ごめんな?? これお兄ちゃんの日課なの知ってるだろ?? すぐに帰ってくるからさ!!」


 「でも、いや、ううん……じゃあ気をつけて行ってきてね…………」(そういう運命なのかな…)


 ん? なんか最後にボソッと運命がどうとか言ってたか?? 聞いても何でもないと言うので、俺は玄関のドアを開け、外に出た。あれ?一瞬玄関でニジカが俺に向けて手を合わせてたような?まぁ気のせいか。


 「ふぅーずいぶん動いたな。そろそろ帰るか」


 あ、やべボールが車道に出ちまった。


 「ブーーーーーーーー!!!!」


 危ね、すげえスピード出してんな、あの車、でも俺は鼻垂れ小僧とは違って左右確認してるからな。



 「ただいまー」


 「お帰りハヤト、ニジカが上の部屋にいるからパーティするって言ってきてくれないか?」


 「わかった!」



 上の部屋ってことは子供部屋にいるのかな? 扉の隙間から光が漏れてるな。じゃあやっぱり子供部屋か。あれ、ニジカ泣いてる…?のか?? ニジカが泣くなんて珍しいな……よし、ここはお兄ちゃんのいいとこ見せちゃうぞ!! 


 「ニジカどうしたんだ?」


「え…?なんで生きてんの?? ゆ、ゆうれい??」


 「お、おい…お兄ちゃんだってそんなこと言われたら傷つくぞ…」


「え、いやだって今日死ぬはずじゃん!!」


 わ、訳がわからん…どうしたんだ、ニジカは普段こんな子じゃないのに…


「だってこの世界、ときめき学園の世界だよね…だったらハルトは死ぬはずなのに…」


 ん?ちょ、え? ときめき学園?? ちょ、え?それ俺が佐藤に勧められたゲームじゃね?? ふぁ?


「おい、ニジカももしかして転生してきたのか?」


「そうよ!私は転生者で……ってえ?ニジカもということは、あなたも……??」

 

  俺は無言で頷いた……まさか転生者が同じ屋根の下に2人…そんなことあるか??


「ま、まあとりあえず下に行こうパーティが終わってから詳しい話をしよう……」


「そ、そうだね、お母さん達待たせちゃ悪いもんね……」



  それから俺たちは重たい足を引きずりながら下に降りた。


「「ハルト!ニジカ!誕生日おめでとう!!」」


「「あ、ありがとう!」」

 

 やべえ、テンション上がんねええーー、でもお母さん達が悲しむよな……ニジカも頑張ってるし俺も頑張ってテンション上げよう……


 「「ごちそうさまでした!」」


 よし!!やっと終わったぜ……ニジカの方もぐったりしてんな……

俺とニジカはアイコンタクトで一緒に部屋を出る。


 「俺ニジカと二階で遊んでくる!」


 「2人とも仲良しでよかったわ〜」


 「ああ、2人ともいい子に育ってくれたな」



 「よし、やっと2人になれたな。情報交換をしよう。先にこの世界にきてるのは俺だけど、正直、俺なんもわかってないんだよな。この世界がときめき学園っていうのは、どういうことなんだ??」


 「まずはそこからよね。根拠は私自身なのよ。ときめき学園っていうのは、ギャルゲーで何人かの女の子がいるんだけどその中の攻略対象なのがソラノ ニジカなの。」


 おーまじか俺の妹は、本来、主人公に攻略されるらしい。俺このゲーム買いはしたけどやる前に死んじゃって内容全く知らないんだよな。てか、佐藤……俺にギャルゲー買わせたのか……ちゃんとパッケージ見ときゃよかった……


 「でも、私は攻略される気はないわ。あの主人公なよなよしててタイプじゃないのよね〜」


 おっと、攻略されないらしい。てか、かわいい妹だったのに中身と喋ったらけっこう生意気そうなやつだな……もしかして俺の中身よりも歳上か……?


 「あんた中身の年齢はいくつなんだ?」


「レディーに年齢聞くのはどうかと思うけど、13歳よ」


 こいつほんとか?? 嘘くせえな……絶対に暴いてやる……


 「そんなことより、あなた今日車に轢かれるはずだったんだけど、どうやって回避したのよ」


 「え!あの車が俺のキャラの死因だったのか?普通に左右確認して避けたが?」

 

 まじか、前世でも車の事故で死んで、今世でも事故死しそうだったとか笑えんな……


 「てか、今日出かける前に止めてくれたのは、轢かれないようにするためだったのか…??」


 「まあね、このゲームの死亡ルートを回避できるのか試そうとしたっていうのもあるけど……止めても出かけたから回避できないのかと思ったけど回避できるのね。まあ、ハルトっていうキャラは、どう足掻いても死亡ルートしかないんだけどね」

 

 ふぁ??


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