【雇用№008】愛と幻想世界の情勢
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う~~んお話が大きすぎて、私の手には負えそうにないよ。
もう、どっちの言い分が正しいかなんてわからないしね。と言っても人間側のフランダさんから話を聞いているだけだから、相手側の話を聞いていないからなんともわからないけど。
というか、フランダさん正直にしゃべり過ぎではないかな?もっとこう異世界の魔法少女を上手く操って、人間側の有利に立てるように動いてもらおうと画策するものじゃないかな?人間側に不利なこと、先に戦争を仕掛けたことや亜人を奴隷にしていることも話しちゃっているし、私が不信感を持ってしなくなるとは考えなかったのかな?
「ねぇ、フランダさん。私が話を聞きたいって言っているのに、こんなこと言うのもおかしな話なんだけど、正直にしゃべりすぎじゃないかな?」
「正直にですか?」
何のことかわからないと言った感じで頭を傾げる。後ろから話しかけているので、表情を見れないのが辛いな。
「ええ、今人族に不利な情報もお話したでしょう。先に仕掛けたのが人族であるって。」
「ああ、そのことですか。同じ種族の人間が同じ種族の人間のために働くのは、当たり前のことですからね。別にやましいことでもなんでもありませんよ。種族ごとの生存競争の一環ですから。山を開拓するに当たっても、別段その地域に住む動物や植物に一個一個了解を取っていくわけではないでしょう?人間がそれを必用としたから、それを行っているだけですよ。やましいことなど一つもありませんし。なにより王様より、魔法少女たる愛様には最大限の協力をして、信頼を得ろと言われていますから。隠す方が、愛様の信頼を得られないでしょう?」
「そう言われればそうかもしれないわね。動物だって生きるか死ぬかの生存競争だものね。所詮世は弱肉強食…………。」
「えっ、焼肉定食ですか。愛様ごめんなさい。お昼は焼肉ではなくて、簡易的な軽食になります。」
「いえ、そういうものじゃなくて、聞き流して下さい。」
そう言われると、別段亜人族も弱肉強食の掟に従って、やっているだけだから、それで人類が滅ぶなら滅んだ時なんだよね。地球で例えるなら、宗教戦争とか肌の色、白人、黒人、黄色人種の争いに近い気がしてきた。共存すればいいのに相容れないから、相手を差別し、自分の下に落とし込もうとする感じだね。
これって私の異世界の召喚って、子供の喧嘩で勝てなくなってきたから、応援に親を呼んで代わりに戦ってもらうという形に似ているかな。う~~ん、規模が種族全体でスケールは大きいけど、ちょっと器の小さいお話だよね。これだけ領土が広く自然が豊かなら、共存なんていくらでも出来ると思うんだけどな~。
「世界の情勢はなんとなくわかったわ。でもその割にはここの城や周辺は穏やかな感じがするけど、今は停戦中か何かですか?」
「それについては、元々の人族の拠点がこの大陸だったというお話ですね。この大陸には亜人族はいないのですよ。海を渡った遥か先の大陸で、亜人族と人族が戦っているのです。この国では後方支援をしていますので、戦闘員の送付や食料の調達、軍事物資の製造などをしているわけです。そのため、戦争の影響はほとんどないと言って問題ありません。」
「ええっと、それじゃ~なんで私はこの国に召喚されたんでしょう?もっと戦線間近の国で、魔法を使えるようにした方が、即効性は高いと思うのだけど。」
「それに関しては、私は神託の内容を全て把握しているわけではありませんので、わかりかねますわ。ただ私の考えでは、多大なコストを支払って魔法少女 愛様を召喚したとと聞いております。そのため戦前でいきなり危険な目に会って失ってしまうよりかは、徐々に慣らしていって、ある程度戦闘に慣れたころ合いで第一線に投入し、一気に戦力を上げるのではないかと。」
「ま~それもそうよね。イキナリ高レベルのモンスターと戦闘したら、1キルされちゃうものね。ゲームじゃないけど、勇者は一番レベルの低いとこでステップアップしてからじゃないと、魔王に行く前に死んじゃうものね。」
「愛様が何を言っているかわかりませんが、おそらくそう言うことです。」
「でもそうなると、私が魔霊樹を植えて魔法を教える国はここだけじゃないとういう事?」
「ええ、そうです。この国が終わった後は海を渡った先の大陸の人族の国家に全て支援して頂く方針になっております。」
ひゃ~~~、それは聞いてないよ。てっきり、ここの大陸に魔霊樹植えて、魔法を作って、教えたら終わりだとばっかりに思ってたのに。これだと数年単位いや数十年単位の仕事になるんじゃないのかな。それだと私現世に戻ったらアラサーになっちゃうよ。貴重な20代の時間が異世界で、しかも強制的な消費ってなくない?
あっ、でも不老不死だから、老いることもないし死ぬこともないのか。あれっ?でも、不老不死って最近読んだ本で、不死身ではないって、老化による死亡がなくなるだけって書いてあったから結局死ぬのか。
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