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【雇用№007】愛と空の旅

イイね、高評価、ブックマークありがとうございます。

とても嬉しいです。これからも宜しくお願い致します。

「愛様、もう高度が上がることはもうありませんよ。安心して下さい。」


「ほっ、ほんと?ほんとだ、上に上がっている感覚はないね。」


 ちょっとだけ、目を開けてみる。怖いので下ではなく前を見た。果てしなく空が見える、雲の中を飛んでいる気配はないので、木や山などの高層物を避けるだけの高さにしているんだろう。風が気持ちいい感じだね。しかも魔法少女の衣装のスカートが、パタパタと風になびいて音を発てる。えっ、スカートがたなびいて音を発てる????


 私は足元のスカートを見た。見た。見た。


「キャ~~~~ッ」


 あわてて、スカートを抑えようとするけど、腕をガッチリフランダさんの腰に手を回してロックしてたんだった。冷や汗がドバ~~~っつと出てきた。えっ、もし手を離して、スカートを抑えていたら落ちていた?そう考えると、寒気がぶわ~~~~っと出てきて、全身に鳥肌が走った。


 危なかった。いやでも、現在進行形でスカートがめくれ上がって、色気の欠片もないカボチャパンツではあるが下着が見えている状況は恥ずかしい。っと思っていたら………よく考えたら、地上から私達の方を見上げたら、そもそも隠すほどでもなく、下着が丸見えではないんじゃないか…………。


 ああ~~~もうやだ~~~。魔法少女の衣装は着せられ、知らない異世界の人達に下着を見られて、こんな怖い思いなんてなんでしなきゃならないのよ。


「愛様。どうなさいましたか?空中で身動きすると危ないですよ。」


「ごめん、フランダさん。取り乱しちゃって。スカートがまくれ上がっているのがわかったら気が動転しちゃって。フランダさんたちもメイド衣装だから、スカートだけど。風でめくれ上がらないの?」


「私共な慣れておりますゆえ、スカートにはちょっとした重りを裾に入れてあります。それゆえ、そのようなことはありませんわ。」


「えっ、なにそれ、ずるいですよ。私のにもお願いしますよ。もう、下着が移動中ずっと見えている状態ってとても恥ずかしいんですから。」


 と私は真っ赤な顔をしながら抗議する。って、フランダさんも女の子なんだからその辺の気持ちは分かるはずだよね!?


「愛様。幸い出立の際は私共だけでしたので、見られていることはありません。街の上空を飛んでおりますが、かなりの高度をとっていますから、肉眼で確認で出来る者はおりません。」


「いや、実際に見られているかどうかも大事だけど、見える状況にあるっていうのがこの場合の問題点なの。」


「大分、空の旅に慣れたみたいですね。こうやってお話も出来るようになりましたし。」


 そっ、そう言えば話しててすっかり忘れていたけど、私空を飛んでいるんだった。おそるおそる視線を下の地上の方に向けていく。うう~~~っ、怖いよ、まだ怖い。フランダさんにしがみついている手が震えてくる。でも、上空からの景色はこれだけ綺麗なんだね。


 眼下には日本ではほとんど見られない、自然豊かな地形があった。山があり、森があり、草原があり、広大な河もある。そこに暮らしている動物たちが豆粒ほどに見えた。自動車が走るような道路はなく、家も城を離れてしまえば、ほとんど見当たらなかった。


 ここは人間の手によってほとんど開拓されていない、自然豊かな大陸のようだ。私は腕時計を見た。今は8時30分。出発したのが8時だから30分ほど飛んでいることになる。


 なるべく怖いので地上を見ないように前を見て、フランダさんに抱き着いていた。


「ねぇ、フランダさん。目標地点に着くまでにこの世界のことを色々教えて欲しいんだ。私この世界の常識を知らないから、人から言われたことをそのまま真に受けてしまいそうなの。だから今は少しでも情報が欲しいんだよ。」


「わかりました。愛様私の知っていることをお教えしまします。この幻想世界ファンタリズムに置きましては、現在5つの種族が存在します。女神フェリシア様がおられる神族、我々この地に住む人族、亜人族、精霊族、そして、魔族がおります。各種族は様々な種族の集合であるのですが、大まかにこの5つの種族があるとお考え下さい。」


「そうなんですね。あっ、そういえば、女神フェリシア様が亜人族が増えて、人族が危機に陥っていると言ってました。しかも火急の事態だと。これはどういう事でしょうか?」



「そうですね。それについては我々人族にも多少の非があるのですが、元々この世界の大半に亜人族(獣人族、鳥人族、魚人族など)が住んでいたのです。そこに人族が増えたため、住みやすい作物な豊富な領土に進出したのがことの始りだと聞いております。そこで人は亜人族に戦争をしかけ、豊かな土地を得、亜人族を奴隷として使用して今もなお捕らえています。彼らは肉体が人よりも屈強なため、力仕事などに打ってつけなのです。」


 あんまりいいお話ではないね。自分たちが良い生活と種族繁栄をするために、他人の領土に手を出して奪ったんだよね。今も地球では、戦争は起こっているけど……。


「それだと亜人族は人族に屈服しているから、そもそも人間が危機に陥ることはないと思いますが。反乱でも起きたのでしょうか?」


「いえ、もともとこの世界には7つの大陸があります。その一つが私共の住んでいる大陸になるわけです。人族は全てを支配しているわけではありません。そのうちのわずか3大陸になります。ここ以外の地には、他の種族が生存をしております。」


「ということは、戦争に負けた種族と同じ種族の人達が怒って、人族に戦争を仕掛けてきたという事ですか?」


「ありていに言えば、そういうことになります。戦争を起こしてきたのは、亜人族の中でも獣人族と鳥人族がメインになりますね。魚人族に関しては、我々人の住む領域ではありませんから、彼らも関係ないようで傍観ぼうかんしているようです。」


 ええと今の話だと、『おまえの食料頂戴って』、いきなり隣の人を殴って、その家と畑を奪ったはいいけど、殴られた人の親戚が大勢押し寄せて来て逆に殴り返されて、家や食料を奪われているってことだよね。それって自業自得って言わないかな?攻撃したり、物を奪ったら、やり返されるのは当たり前のことだと思うんだけど。


 それで、私が亜人族に対して、人族が有利に運べるように魔法を使えるようにしてくれってことだよね。あんまり進んで手伝いたい仕事じゃないよね。元の世界に帰りたいから、魔霊樹は植えるけど、魔法に関しては殺傷力のあるものはなるべく教えないようにしよう。って、そういえば魔法ってどうやって教えればいいんだろう?


 そもそも私って魔法って使えるのかな?

お読み頂きありがとうございます。


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