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ソウルイーターの救世主  作者: fatality
異世界転移編
49/162

再戦






ここに来てから…数ヶ月か、月日が経つのは早いものだな、俺の物語は10年ちょっとで幕閉じなんてやってられないからな…終わりはしない、一度勝った…いや二度勝った相手だ、いけるだろ、俺!

「デリモ、俺はお前との共闘は楽しかった…まだやる気なのか?少なくともそこの二人と凛がしばらく起きないかの確認と」

「安心してください、状態異常の長眠をつけております。外部からの回復方法は特定の魔法のみ、衝撃を与えても起きない特別仕様、付与してから7〜8時間で起きますがまぁ十分でしょう。」

…ダメか、なんとか意識を逸らそうとしたが無理無理。絶食…はあれ以降出てこないな、生きていてくれただけでもいいんだ、高望みはやめよう…パンドラも生きてんのかなそしたら、それは気になったりするが俺が急に力を使えなくなったのはパンドラと絶食に喰われ続けていたからなのか?だとしたら…今新しく神かどうかはわからないが力を喰ったんだ、俺の力になるのは少ないんじゃ…いや大丈夫そうだ。よし、やるしかないならやれる…やりたくはないがな。

「アポカリプス…とは言っても実はこれすらも偽物だったんだろ、どうかしてるよお前の強さ。」

「感謝します、文也さん。それではあなたとそこの暴食を生捕にし献上するために…くたばれ!"永劫の豪炎"!!」

「…そんな攻撃、効きやしない!"放たれる厄災(ディザレディエーション)"!!」

教えてくれた…一人一人が、敵であるはずのデリモにも…!まだ、まだだ、まだ倒れてくれるな、この体ああぁぁぁぁぁ!!!都合の良い覚醒なんて求めてない、俺はこいつに勝てるから、勝つ、その為に、我が身を削り、動け、俺の身体!!!耐えろ、こんな脱力感。無視しろ、こんな倦怠感。まだ、まだやれる…俺はまだ、やれる!

「もう…やめたらどうです、それだって…もう消えちゃいました、あなたは何故そうまでなって見ず知らずの化け物を助けるんで」

「化け物って言うんじゃねぇ!俺の仲間の友人なんだ…俺は元いた世界で…そんなの一人しかいなかった、俺はそいつを守りたかった…でももう無理なんだ、叶わないんだ、でも!俺は今、ここにいる、可能性がある、だから諦めない。誰一人、失いたくない、もう2度と、悲しみたくない。悲しむのは、俺一人で十分だ!"破裂する魂塊(バーストソウル)"!!まだ俺は…戦える、勝手に終わらせるんじゃねぇ!!」

HP、MP。全ての最大値を一定時間9割減らす、そして全ステータス極大上昇(防御力を除く)…そしてTPの上昇率大アップ…そして、次の日の筋肉痛確定演出。おぞましいスキルだ、だが出し惜しみは出来ないしそんな強いスキルもない、玉砕覚悟で少し本気で肉弾戦に誘い込む。

「へぇ、なるほど。武器が出せないなら肉弾戦、賢いですが…そういうスキルは防御が脆い。"拡さ!?…まさか私の半身を持っていくとは…ただの殴りで、見えませんでしたよ。もう、見逃しませんけどね。」

ちっ、あれで殺すつもりだったんだがどうして避けられた…詠唱中っていう一番無防備な時に行ったはず…やっぱり強いな、こいつは。もう治りやがった…そろそろ限界も近い…衰弱が入るんだ効果が切れると、それは流石にやってられない。何かを喰うかその前にこいつを殺すか…どっちも無理だな、さて、どうするか。もう肉体は戻りやがった、こいつを呼び戻したのは愚策だったらしい…

「もう限界でしょう、そろそろ諦めて」

「誰が諦めるもんか、俺には他のみんなが持ってるチート能力だとか天才頭脳とかねぇんだよ…俺にあるのはただの自論とエゴだけだ!だから俺は全力で、俺は俺を越える!努力なんて大っ嫌いだ、何度俺を裏切った!?クソが!でもなぁ、何かに役に立つんだ、努力って。俺は今まで幼稚園、小中高大と生きてきた、狭い世界だった。友達とかいう名のよくわからん人間と仲良くさせられた、勉強をさせられた、時には何故か遊ばされた。中学になると変な奴が増えた、教室に何故か猿がいた、浮いてる奴もいた、先生は生徒の評価欲しさか知らんが贔屓しやがる奴もいた。高校になってもやっぱり猿はいた、だが学年が上がると減った。そして大学だ、大したものは学んでない、学ぶ前に連れてこられた、ここに。狭い世界だった、短い人生だった、でもその間に学んだこと、努力したこと、その全てが…俺の身体を創り上げている。時間、記憶、本能。もう一度言ってやる、俺にはチート能力だとか天才頭脳なんてもの持ち合わせてなかった、何でくれなかったんだ。でもな、俺は今までの全てが詰まったこの身体がある。俺は、俺の目の黒いうちは…俺の目の届く範囲の奴全員、悲しませたくなんかない!誰にも、どんな奴にも!強欲かもしれない、でもな、それが俺の、俺の生き方なんだ!たった一人の友人を、親友を。救う為に、胸張って良い人間だって言えるように!今この時も、過去も未来も、全てその時のための伏線だ!動け俺の身体、耐えろ俺の身体!身を粉にしろ、2度と動かないなんてのは許可できねぇ、それでもこいつはぶっ倒す。強欲で構わない、前の世界でも、ここでも、絶望を味わったんだ。これぐらいの強欲さは、認めてもらわねぇとなぁ!!!」

「何故動く、その体はもうボロボロだろ!やめろ、死ぬぞ!」

「死なないさ、まだ死ねない、やることが山ほどある、まだ死ぬわけにはいかない!"命・波動砲"!!」

「…ちっ!仕方ない、少し眠ってもらおう!"闇嵐狂斬剣"!!」

耐えろ、痛みを喰らえ、力に変えろ、まだ倒れるな、まだ死んでくれるな、まだ戦え、まだ動け、俺の肉体!

「貫け!"突・波動砲"!!刺せ!"刺・波動砲"!!全て消し去れ!"超・波動砲"!!!」

まだ、まだ動ける。たとえ全身の骨がイかれようと、たとえ肉塊が動かなくなろうとも、まだ動けるならなんにも問題はない!

「どうしてだ、何故火力が上がっている!?くそっ!!生捕はやめだ、殺す!"聖光魔衝撃"!!」

まだ、まだ耐えれる。まだ喰える、大丈夫、まだ、まだ戦える。まだ舞える、まだ踊れる、まだ堕ちれる。まだ飛べる、まだ跳ねれる、まだ歩ける。まだ喰える、まだ喰らえる、まだ吐きはしない。まだ走れる、まだ殴れる、まだ蹴れる。まだ…まだだ、まだ、まだまだまだまだまだまだだ!

「どうして…どうして死なない!?私が人に恐怖で慄くなど……有り得ぬ、有り得ぬ!"聖闇魔業撃"!!」

「痛い…痛いな、やめてくれよ。そんなことされたら…痛いじゃないか…。動けるだけで、痛くないわけじゃないんだぞ…、まぁ…何だ、まだ動ける、自分で撒いた種は…俺自身で、責任持って…つむさ。責任なんて持ちたくないが今回ばっかりは…仕方ないだろ?」

不思議と全身が、軽くなっていく。もう…限界なのか?いやまだだ、まだ限界は来ていない、限界なんて自分で決めるものじゃない、勝手に決まるものだ、俺の体が動かなくなった時、それが、限界だ!

「俺を喰らえ、俺の魂の核を喰らえ。まだ…まだ動く為に、何をしてでも…まだ動け、俺!"廻食"、まだ…まだだ、俺は…まだ舞える!」

これが…俺の魂、腐れきった…真っ黒、まぁそれはそうか、嫌だな…全く。さぁ、死を覚悟の決戦の…始まりだ、俺が紡いだ…たったそれだけの物語の幕間、ここで悠長にする暇なんてないんだよ!

「まさか…自分を喰うだと!?死んでも良いのか…あなたは!普通の精神力じゃ…そんなこと…できるはずがない!一体あなたはなんなんだ、なんだというんだ!」

俺か、なんなんだろうな。いろんなものが混ざり合ってできた…"俺"だ。他の誰でもない、俺は俺だ。誰を喰おうと何を喰おうと、何に成り下がろうと、何に成り上がろうと。

「俺は俺だ、それは不変の真理だ。たとえ俺の肉体が変わり果てようと、この魂が、俺の体にある限りこれは俺のものだ、これは俺なんだ!俺の撒いた種…デリモ、お前を喰らって、この傷を、血飛沫を、この肉体を、治す。そして…お前も、解放してやる、腐れ切ったこの世界を終わらせる。俺が俺であり続けるために、俺の名を刻むために、この世界を救うために!喰らえ、ソウルイーター!!」

………これが本当の化け物だ、今の暴食なんて…俺らと同じ人間みたいなもんだ。面白い、これを…俺が喰らう。「当初の目的なんてもう関係ない、今俺の目的は力だ。まだ、まだ戦うための力、絶食のソウルイーター…お前と共にいて色々と知ったよ、お前の意識なんてもうどうでもいい。俺に、その力を寄越せえぇぇぇぇ!!!」




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