第九話 ルザの変化
無事オークロードを倒す事ができた俺達は冒険者ギルドに戻ってきた
まぁ怪我一つないし、俺一人で倒したんだけどね
ルザはちょっと怒っていた
「依頼達成できました」
「では、こちらに来てください」
「はい」
可愛らしい獣人さんについて行くと大きめの部屋に着いた
「ここに出してください、同時に鑑定するので」
「はい、わかりました」
そして俺は無限収納から薬草一万本を取り出した
「っ!?」
「これ全部ですか?!」
「はい、そうですが…」
「しかも、どこから出したんですか?」
「無限収納って言うスキルです」
「はぁ…エクストラスキルじゃないですか」
「ちょっと待ってて下さい、鑑定しますから」
「あっそれでしたら、こっちもお願いします」
俺はオークとオークロードを全て出した
「はぁぁぁぁあ?!」
「何ですか?これは!」
「オークロードですけど…」
「あなたオークロードが何かわかってますか?Aランクの魔物ですよ?」
「はい」
「はぁ…わかりました、待ってて下さい」
「お願いします」
だいぶ驚かせてしまってようだ
それよりも…
「なぁルザ、そろそろ機嫌直してくれないか?」
「…」
「俺が悪かったって、久しぶりに強い魔物と戦えると思ったんだよ」
「だから、許してくれ」
「お願いします」
「じゃ…じゃあ、き…キスしてくれたら許すのじゃ」
「へ…?」
「き…キス?」
「き…キスじゃ」
あのルザが顔を真っ赤にしてもじもじしてる!
可愛いじゃねぇか
そして俺はルザにキスをする
「鑑定が終わりましたって何してるんですか?」
「い…いやぁこれはその…」
「な…何でもないのじゃぁぁ!」
ルザは顔を真っ赤にしてどこかへ行ってしまった
どうするんだよ
めちゃくちゃ気まずい…
「はぁ…もういいです、とりあえず薬草は全て本物だったので、金貨1枚と銀貨500枚です」
「あ…はい」
「次にあなた達のランクをBランクとします」
「え?」
「Aランクになるには試験を受けないといけないので我慢して下さい」
「いや、そうじゃなくてBランクまで上げてもらってもいいの?」
「はい、本当はAランクにしたかったのですが、先程も言ったように試験を受けなければなりません」
なんか1日で物凄い大出世をしたみたいだ
さて、とりあえずルザはどこに行ったんだ?
おっといたいた
ん?なんか男どもが倒れてるぞ
「ルザ、これは一体」
「主人殿、これは絡んできた馬鹿どもを始末しただけじゃ」
「そうか」
俺はBランクになった事を報告して宿を探すことにした
歩く事数分、人の出入りが多い宿を見つけた
中へ入ってみると若い女の人が出てきた
「あら、いらっしゃい」
「2部屋借りたいのだが空いてるか?」
「ごめんなさいね、一部屋しか空いてないの」
「そうですか、どうする?ルザ」
「わ…我は別に同じ部屋でも良いぞ」
「じゃあとりあえず10日間で」
「はーい、銀貨10枚になります」
俺達はお金を払い、部屋についた
まぁまぁ広いくせにベッドが小さかった
まぁ俺が床で寝たらいいか
俺は特にする事もないのでとらなくてもいい睡眠をとることにした
俺が床で寝ようとしたところ
「主人殿、わ…我とい…一緒に寝るのじゃ」
「え?あ、あぁ」
とこんな感じで一緒に寝ることになった