第六話 龍神の正体
かなり内容がぶっ飛んでいますが、温かい目で見てくださると嬉しいです。あと、タイトルを少しだけ変えました
「確か人化できたよね?」
「うむ」
ヴェルザードが光ったと思ったらみるみる背が縮んでいき、そこにはものすごい美女が立っていた
「どうじゃ?我の美貌は」
やばい可愛すぎる
何でこんなに可愛いんだ
「おーい、主人殿」
「ハッ」
「まさかほんとに見惚れておったとは」
「あはは…」
ヴェルザードに呆れられてしまった
「それよりヴェルザードって呼びにくいからルザでいい?」
「…安直すぎる気もするがよかろう」
「そっか、ありがとう」
「じゃあそろそろ村に戻ろうか」
「そうじゃのぅ」
そして俺達はカエデ達の家まで帰ってきた
「ただいま〜」
「おかえりなさいって誰その人?」
「いや〜…ね、その…なんて言うか…」
いや、そんなジト目で見ないでください
どう説明しよう
「我の名は炎帝竜ヴェルザードじゃ」
「えっ?えぇぇぇえ」
あーあ言っちゃったよ
もう何も知らない
「どうしたの?カエデ」
「あら、おかえりヴェル」
「た…ただいま…」
「そちらの方は?」
「炎帝竜ヴェルザードじゃ」
「はぁ…何やってんだか」
「とりあえずご飯できてるから上がって」
「ありがとう」
俺たちが晩飯を食べている間カエデは気絶していた
「で…どうして炎帝竜様があなたといるの?」
「う〜ん、たまたま見つけて戦って勝ったから仲間にした?」
「何で疑問形なのよ」
「それよりあなた龍種だったのね」
「はい…黙っててすいません」
「別にいいわよ、これで私の病気を治せたのも納得がいくわ」
「カエデ、そろそろ起きなさい」
「ハッ」
「私は何を…?」
「ハッ、確か炎帝竜様がうちに」
「そんなに畏まらんでも良いぞ」
「ルザとでも呼んでくれ」
「そ…そんな恐れ多い」
「よいよい、気にするな」
「じ…じゃあルザさん」
「うむ」
何とかなったみたいだな
それよりさっきから二人ともルザの事知ってる様な感じだけど関係あるのかな?
「二人ともはルザの事知ってたの?」
「知ってるも何もこの村の守護竜よ」
「えぇぇぇえ」
「そんなに驚かれるとは心外じゃのぉ」
「いや、だって想像できない…」
「主人殿は失礼じゃのぅ」
「ご…ごめん」
まさかルザが守護竜だったとは
でもまぁこの村は龍神を祀っている村だからおかしくはない…?のかな
ん…?ちょっとまてよ?
確か女神様は龍神は存在しないと言っていたはず…
なのに何故ここの人達は祀っているんだ…?
「カエデ、龍神様について教えてくれないか?」
「はい、今から1000年以上前に守護龍と呼ばれている龍がルザさんの前にいました、龍神様は雷と炎が得意だったそうです、しかし普通龍種は得意な属性は一つしか持たないはずなのです、その強大な力を持っていることから龍神様と呼ばれるようになったそうです。」
「ありがとう」
俺に付いている加護と関係があるのか?
そもそも龍種は神々に殺されたんじゃないのか?
仮に生き延びたとしてどこにいるんだ?
それとも神界に行ってしまったのか
いや、それはないだろう
神界にあったのなら女神様も知っているはず…
「……ル」
「…ェル」
「ヴェル!」
「ハッ」
「どうしたの?急に黙り込んじゃって」
「ちょっと考え事してただけだよ」
「そう、ならいいけど」
「今日はもう遅いから寝ましょうか」
「そうだな」
「そうじゃのぅ」
そして俺は自分の部屋に戻った
一体どう言う事なんだろうか
龍神は俺と同じ属性だったよな?
だったら俺が転生した事と何か関係があるのか…?
そもそも何故俺に加護を…?
そんな事を考えてるうちに俺は眠りについていた
「翔くん、久しぶり」
「お久しぶりです、女神様」
「もうっ私もユヅキって名前で呼んで」
「は…はぁ」
「で…今日は何の用ですか?ユヅキ様」
「へへ」
「今日はね、あなたの加護の事についてわかった事があったから教えてあげようかと思ってね」
「そうですか、分かったことって?」
「まず、龍神のことについてなんだけど、今から1000年以上前に龍種がいたって事は知ってるよね?」
「はい」
「その龍種の生き残りが龍神になったみたい」
「でも、完全に龍神になれた訳じゃなかったから、100年前に死んじゃったみたい」
「で、死ぬ前に自分の転生体に龍神の加護をつけたみたいなの」
「えっ?じゃあ」
「そうあなたが転生した龍神なのよ」
「えぇぇぇえ」
「ふふ、君はほんとにすごいね」
「でもまだ龍神の力には目覚めていないみたい」
「そうですか」
「それでね、一つお願いがあるんだけど」
「何ですか?」
「君が龍神になった暁には私を嫁にもらってほしいなぁなんて」
「はぁ…何言ってるんですか」
とは言ったものの、別にそれはそれでアリかもな
龍神にならたらだけど
「やったぁ〜」
もう心を読まれるのにも慣れた
「約束だよ?」
「分かってますよ」
「じゃあそろそろ戻りますね」
「は〜い」
気がつくと両隣にはミサキとカエデ、そして俺の上にルザがいた
ふぅ〜平常心、平常心
この状況に慣れる気がしない
「ん…主人殿おはよう」
「おはよう」
「ヴェルさん、おはようございます」
「ヴェル、おはよう」
「ミサキとカエデもおはよう」
さて、今日も一日頑張っていきますか!
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