第三十二話 反乱
皆さんお久しぶりです。だいぶ期間を空けてしまい本当に申し訳ございません。投稿できていない間は別の小説を書いておりました。「転生悪魔の異世界無双」という小説です。良ければそちらも見ていただけたら嬉しいです。
それにしても大分ここも大きくなったな。今となっては国といえる規模まで成長しているな。
(ヴェル様、よろしいですか?)
(どうした?)
(各国でカオスイーターに取り憑かれた人間が反乱を起こしているみたいです。それに、厄災龍も復活している可能性があります。ただ、厄災龍に関してはまだ時間があるかと)
(わかった。俺はギルのところへ行く。ロード達は他の国に行ってくれ。)
(御意)
まぁそろそろだと思ってたけど結構めんどくさい事になってるな。とりあえず行こう。
「ヴェル〜、私もいくよ!」
「カエデか、じゃあ乗れ!」
「うん!」
俺は龍の姿に戻り、カエデを乗せてギルの元へ急いだ。
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「クソ!どうなっている!」
「私達にもわかりません!」
「状況は?」
「我々近衛騎士団が全兵力をもって抑え込んでいます。しかし、時間の問題かと…」
「カオスイーターか…ここまでとは…」
「陛下!」
「今度はなんだ!」
「ヴェル様が救援に来てくださいました!」
「本当か!」
「はい!それと、ヴェル様が来てくださってから反乱が収まりました!」
「ヴェルを呼んでこい!」
「はっ!」
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王都に来たがこれは酷いな。騎士っぽい人達が抑え込んでるけどこれは時間の問題だよな。さて、これからどうするかなぁ…ってあれ?!収まってる!?
「もしかして俺いらなかった?」
「収まっちゃったね」
「ヴェル様!ギル様がお呼びです。どうぞこちらへ」
「あ、はい。」
ギルがいるであろう部屋まで通された。
「救援に来てくれてありがとう。お陰で助かったよ。」
「いや、俺何もしてない。勝手に収まってた。」
「え?謙遜しなくても…」
「ヴェルが言ってることは本当ですよ」
「カエデ…だったか、間違いないのか?」
「はい」
「ふむ、可能性としては近衛騎士団だが、この短時間で抑え込めるはずがない。それどころか抑え込むのでやっとだったからな。やはりヴェルが無意識のうちに何かをやったのだろう。」
「う〜ん、見た感じカオスイーターも居なくなったと言うか消滅していたんだよな。俺が来てからだよな…」
「ヴェルが怖かったんじゃない?」
「俺が怖い?あぁ!覇気か!俺は龍神になってから〈龍神の覇気〉って言うのを獲得してたんだったな。そのせいかも知れん。」
「なるほど…まぁ、どうであれ助かったのは変わりない。改めて礼を言うぞ」
「別に礼なんていらないよ。当たり前の事をしただけだから。」
(ロード、そっちはどうだ?」
(鎮圧完了致しました)
(ご苦労。先に戻っておいてくれ)
(御意)
「それより他の国も反乱が起きているみたいなんだ。そっちの方はどうするんだ?」
「それに関してはもう大丈夫だ。ロード達が全て鎮圧した。」
「それは凄いな。だがまだ安心してはいけないな。厄災龍の復活が近いそうだな。」
「あぁ、強さも未知数だからな。負けることは無いだろうが、俺との戦いでどれくらい被害が出るか想像できない。」
「厄災龍を倒してくれるのなら被害が出ようが目を瞑る。」
「それはありがたいが、俺も出来るだけ被害が出ないように努めるよ。」
「とりあえず一件落着ですね!」
「あぁ、俺らは一旦帰るよ。」
「わかった。本当にありがとう。」
「じゃあな。」
俺はカエデを乗せ、アルジャン王国に帰った。
「カオスイーターには俺の覇気により消滅するから問題ないとして、厄災龍にも効いてくれるといいんだが、どう思う?」
「そうですね、可能性は限りなく低いかと。しかし、覇気を上手いこと使う事が出来たなら有効打になりうるかも知れません。」
「そうか…ありがとう」
「いえ、当然のことをしたまでです。」
「よし!じゃあ対厄災龍に向けて準備していくか!」
「御意」




