第二十八話 休暇
遅くなってごめんなさい。次回の投稿は金曜日あたりになると思います。そして自分の作品を見てくださっている方々が沢山いると知ってとても嬉しく思います。ありがとうございます。これからもこの小説を読んでいただけると嬉しいです!
戦争も俺らの国の完全勝利で終わり、そのあとギルが勲章がどうとか言っていたけど俺は一応王様だし国民では無いので断っておいた。転生してまだ半年も経っていないのにいろんな事がありすぎて毎日濃い日々を送ってきた。そしてそんな日々もとりあえず落ち着いたのだが、新たな問題が発生した。それは、暇なのだ。王様なのでやる事が沢山あって忙しくなると思っていたのに、ロード達が優秀すぎて全部仕事をこなしてしまうのだ。なので、ここ最近すごく暇している。
「はぁ…暇だな、今日は何して時間を潰そうかな
そうだ!カエデを誘ってどこかに遊びに行こう」
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「カエデー!」
「ヴェルさん!ご無事で何よりです、ところでどうされましたか?」
「ありがとう、今日どこか行こうと思ってな、良かったら一緒に行かないか?」
「本当ですか!?行きます!!今すぐ準備してきますね!ここで待ってて下さい!!!」
「お…おう」
どうしたんだ急に、まぁでもきてくれるらしいからよかったな。断られたらどうしようかと思っていたがどうやら杞憂だったようだ。
「お待たせしました!ヴェルさん」
「おー!すごく似合っているな」
「えへへ、ありがとうございます、ところで今日はどこに行くのですか?」
「そうだな〜、行きたいところはあるか?」
「行きたいところですか…景色がいいところですかね」
「なるほど、了解!じゃあ乗ってくれ」
「え?乗ってくれってどこにですか?」
「俺の背中だよ、これでも一応龍なんだぞ」
「そ…そうでしたね、し、失礼します」
「おうよ!しっかり捕まったな?」
「はい!準備OKです!」
「一応魔法で風の抵抗とか無くしておくから落ちる事はないと思うけどな、じゃあ行くぞ!」
ここで思ったが俺は人を背中に乗せて飛んだ事が無いし、ましてや飛ぶ事自体久しぶりだ。戦闘時に浮く程度はあったが急に不安になった。しかしなんの問題も無かった。雲の上まで行き、そこから水平に進んでいった。
「わぁ〜綺麗ですね!」
「あぁそうだな、久しぶりに楽しくなってきたな」
「そうですね、私は空を飛んだのは初めてなのでとても新鮮です」
「そうかそれは良かった」
そしてしばらく飛び続けいろんなところを回って行った。夕方になり二人で空を見ながら草原で横になっていると
「ヴェルさんはすごい人ですね」
「すごい?どこが?」
「全てにおいてですよ、例えば行動力とか何か問題があればすぐに対処する、仲間の為なら何だってするところとか私には到底真似出来ません、だからすごい人です」
「そうかな〜?カエデだっていつも誰かの為に働いているだろう?」
「そんな事ないです、ただ当たり前のことをやっているだけなので」
「そんなことないぞ、ミサキの為にご飯作ったり、洗濯したり掃除したり、困った人がいれば必ず手を差し伸べる、これはどれも簡単にできることじゃないそれを当たり前と言えるカエデはすごいよ」
「そんな事ないですよ…私は肝心なときに役に立つ事が出来ない人間なんです…そうじゃなかったらルザさんは死んでいなかったかもしれません」
「あれはカエデのせいじゃない、それにルザは生きている」
「…でも…」
「それはカエデの気にする事じゃない、それに後悔するだけじゃ何も変わらない、前を向いて歩いていかないと進めないだろ?」
「…そうですね…ありがとうございます…」
「それにしても本当に綺麗な景色だな」
「はい、見惚れてしまいます」
ふと、俺は隣を見た。そこには夕日に照らされたカエデの顔があった。そしてすごく綺麗だと思った。それこそ見惚れてしまいそうなほどに。




