第二十話 アルジャン王国
そろそろこの国の名前を決めようかと思う。そして今、ロード達幹部十二人と話し合っている。
「はいはーい!ヴェルフレア帝国なんてどう?」
「却下だ、なぜ俺の名前を使う?」
「えーカッコいいと僕は思うんだけどなぁ〜」
「ヴェルフレア…あぁ素晴らしい響きです」
「エリス、お前は何をしている?」
「じゃあ、ヴェルフレア王国なんてどう?」
「帝国が王国に変わっただけじゃねぇーか!」
さっきからふざけた国名を考えているのはリヴィだ。
「名前じゃなくてヴェル様の美しき白銀のお体からちなんでアルジャン王国なんていかがでしょうか?」
アルジャン…たしかフランス語で白銀って意味だったな。
「そうだな、それがいい」
「この国の名前はアルジャン王国とする」
「いい名前を考えたな、ムート」
「もったいなきお言葉」
「むぅ〜僕の考えた名前も素晴らしいじゃないか」
無視だ、無視。
「次にロード、エリス、リンド、ヴルム、ククル、アイダ、オロチ、ワーム、お前ら八人を八大竜王とする」
「そして、リヴィ、ムート、クル、ティア、お前らは四海竜王とする」
「「「「「「有難き幸せ」」」」」」
因みにルザとシュガールは俺の直属って事になっている。
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「ヴェル様、ギル様から至急城に来て欲しいと」
「そうか、分かった」
そうだ転移してみるか、初めてだけど大丈夫だろ。
「よし、完璧だな」
「っ!?ヴェルか?」
「あぁそうだ」
「びっくりしたぞ、転移魔法か流石だな」
「ところで何故俺を呼び出したんだ?」
「実はここからちょうど東に行ったところにヴリトラ帝国があるんだが、つい先日宣戦布告を受けた」
「ほう…気でも狂ったか」
「帝国の皇帝直属部隊は飛竜を操ると聞いておる、我々では対処できん」
「それで俺に頼んできたわけか」
「そうだ、頼めんか?」
「もちろんこちらからも兵を出そう」
「いや、必要ない」
「俺達の国を世に知らしめるためには派手にいかないとな」
「まさか、滅ぼす気じゃないよな…?」
「なぁに帝国の代わりに俺達が国として認められればいいんだよ」
「そ…そうか」
「じゃあ、俺はもう帰るぜ」
「あぁ、戦争は五日後だ」
「了解した」
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「というわけだ」
「いいね!いいね!跡形もなく消し去ろうよ!」
「はて…主人殿はどうしてこうも面倒ごとに首を突っ込むんじゃ?」
「ルザ殿それは考えるだけで無駄だとおもいますが…」
「それもそうじゃのぅ」
「それでは第一回帝国殲滅会議を行う!」




