第十九話 雷鳴龍シュガール
毎日訓練をして、生徒達はめちゃくちゃ強くなった。それこそ、王都の騎士団や魔法士団に入れるくらいには強くなっている。多分ね。
そして、ロードから聞いた話だが最近この森の近くに竜王とやらが住み着いたらしい。ちょっと興味があるので、暇つぶしに行ってみようと思う。
(俺は竜王のところに行ってくるから後は頼んだよ)
(お任せ下さい)
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「ここか」
俺は洞窟の前に立っていた。ここからほんのちょっとだが魔力を感じる。なかなか骨がありそうな奴だな。
「おーい、竜王さんいるかー?」
「なんだ?お前は」
「やぁ僕はヴェルだよ」
「貴様、舐めてるのか?」
「いやいや、まさか。ちょっと話しに来ただけだよ」
「君、名前はあるのかな?」
「名乗る前に貴様を叩き潰してくれるわ」
「へぇ〜それは楽しみだな」
俺は龍に転生してから人間よりも龍よりの思考になっている。だから人間の時と口調がだいぶ変わっている。
「君、竜王なんでしょ?」
「き…貴様何者だ?」
「ただの人間さ」
「戯け、人間如きがこんなに強い訳なかろう」
「でも僕は今は人間さ」
「まぁよかろう」
「名前だったかな、俺には名前がない」
「名無しで竜王になったのか」
「なかなかやるね」
「ルザより強いんじゃないかな」
「ルザとはだれだ?」
「僕の友達のヴェルザードだよ」
「炎帝竜か」
「へぇ〜知ってるんだ、でも、もう炎帝龍になってるけどね」
「龍にまでいきよったか、と言う事は貴様はやはり人間じゃないな?」
「まぁね、それより僕が君に名前をあげるよ。君はこれからもっと強くなれる。僕が鍛えてあげるよ」
「ほ…本当か?」
「うん」
「有り難く受け取ろう」
「じゃあ君はこれから雷鳴龍シュガールと名乗れ」
「感謝する」
シュガールの体が光出した。そして光が消えると、見た目こそ変わっていないが魔力量が比にならないくらい増えており、鱗も輝きが増している。
「どうだ?俺の街に来ないか?」
「どこまでもついて参ります」
「そうか、これからよろしくな、ところでお前は人化できるか?」
「はい可能です」
「じゃあ普段は人の状態で活動してくれ」
「畏まりました」
一人また仲間が増えたな。街ももう国と言っていいほどには発展しているし、ギルとも貿易をしている。あとは住民なんだか、これが一番の問題だ。なんせ俺達の国は魔物の国だから人間がいないのだ。
この問題もロード達と話し合って解決していくしかないな。そして俺とシュガールは帰路についた。




