第十三話 スタンピード
街を作り始めてから、3ヶ月がたった。
それなりに建造物も増えてきて生活水準も良くなっている。
しかし、問題は俺の家だ
俺は普通の家で良いといったのだかいつの間にか城が建っていた。
エリスを問いただすと、ヴェル様に相応しいと目を輝かせていた。
全く困ったものだ。
服の方もロードが集めてくれた者たちによって大分良くなっている、と言っても動物の毛皮だが。
その内この街が大きくなったら、貿易をしてみるのも良いかもな。
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街づくりもひと段落ついたので、久しぶりに王都に行き依頼を受けようと思う。
ルザに声をかけ、王都に向かった。久しぶりなのでワクワクしながらギルドに行くと何やら騒がしかった。どうしたのだろうと周りを見ているとギルマスが話をし始めた。
「今日は集まってくれてありがとう」
「皆も聞いていると思うが、スタンピードが発生した。魔物の数はおよそ5万だ」
「大規模なスタンピードだ。恐らく死者も出るだろう、だが王都を守る為にも皆の力を貸してほしい」
「これから1時間後に北門に集合してくれ、これは強制ではないがより多くの者が集まることを祈っている」
と言う事だ。依頼を受けようと思っていたがこれは無理だな。だが、久しぶりに暴れられそうだ。俺が笑みをこぼしていると、
「主人殿、自重を忘れるでないぞ」
「うっ…分かってるよ!」
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俺達は北門の前まで来ていた。冒険者達は一万くらい集まっていた。しかし、全体的にランクが低い。
このままでは全滅してしまうだろう。
「集まってくれてありがとう。全体的にランクが低いようにも見えるが、Aランク冒険者のヴェルがいるから大丈夫だろう。」
「ヴェル、思いっきり暴れてもいいぞ?」
「うっ」
ギルマスとはAランク試験以来仲良くなって、よくからかわれている。やっぱり皆んなの前でからかわれると恥ずかしいな。でも、そのお陰で少しはこの場の空気が和んだ。
「っと、そんな事を話している内にきたみたいだ。戦闘準備!」
森の奥から大量の魔物達が押し寄せて来ていた。ちらっとルザの方をみると、何やら楽しそうに笑っていた。俺もつられて笑みをこぼしてしまった。さてと、いっちょ暴れますか!
「戦闘開始!」
ギルマスがそう叫ぶと俺はトップスピードで魔物の群れに突っ込んだ。上位種が何体かいるみたいだが、まずは雑魚からだ。ルザや他の冒険者達も戦っている。そこで紹介し忘れていたが、俺は武器を買った。それは、黒い片手直剣だ。性能に関しては王都の最高の武器鍛冶屋の最高品質の剣にって見てもらった方が早いか。
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魔剣:ヴェルゼビュート
耐久性:∞
攻撃力:???
スキル:「絶対切断」「形状変形」「絶対反射」
固有スキル:「暴食」
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とまぁこんな感じだ。鍛冶屋で買った時は、普通の剣だったのだ。だが、俺がこの剣に付与魔法を施した時、魔剣となりこんな化け物になってしまったのだ。ルザに見せた時に呆れられてしまった。まぁ仕方ないか。それより魔物に集中しないとな。
この剣で切ると面白いくらいに切れる。これもスキル「絶対切断」のお陰だろう。そして、この剣は形状も変える事ができる。例えば、弓だ。魔弓となって矢は魔物を殺しその時に暴食で喰らった魔力だ。
他にも色々できるが、それはおいおい説明しよう。
そうして、誰に説明しているのか分からない武器についての話を終えると魔物はほとんど倒せているようだ。さて、残るは上位種だが、ただの魔物じゃ無さそうだ。それも2体だ。
「ルザ、これは俺たちでなんとかしないといけないようだ」
「そうじゃのぅ」
「他の冒険者達は下がっていろ!後は俺達に任せろ!」
そう言って冒険者達を避難させた。すると、オーガと、狼がそこにいた。その2体は明らかに異常な魔力を有していたが、俺たちの敵じゃない。俺は龍神に進化した事で、ステータスというものは無くなってしまったようだ。と言うのも自分を鑑定すると、全て???がついていた。ルザは竜種から、龍種に進化したみたいだ。俺が軽く殺気を放つと2体はピクリとも動かなくなった。その一瞬で、俺とルザは首を刎ねた。こうして無事にスタンピードを鎮める事が出来た。それにしても、だいぶ俺とルザの戦力が上がったな。2体の首を持ってみんなの元へ行くと英雄扱いをされてしまった。流石に恥ずかしい。ルザも顔を赤くしていた。さて、王都に戻ろうか。




