社交ダンス2回目
水曜日。Let's dance.
前回は出会い無し。あのあと筋肉痛が酷かった。
行くのは気が引けたが、来てしまっている。
「さあ、踊りましょう。Let's dance.」
「はあ。」
来てしまったからには、運動不足解消のため頑張りますか。
前回の復習。ワルツのステップを徹底的にやり直す。死ぬ。
1時間ほど足さばきをすると別メニューとなった。
「では、次は生徒さん同士でワルツを踊ります。相手探すと時間がかかるので番号着けてもらいます。赤の1~4は女性。黒の1~4男性。ローテーションで4曲踊ります。さあ楽しんで。」
生徒にそれぞれ番号が配られた。俺の番号は2番。2,3,4,1の順にパートナーを変え踊る。
「宜しくお願いします。」
一斉に並んで挨拶。
1人目はスマートに痩せ、若いころは美人だつたんだろうな。と思わせる50台ぐらいの既婚者さん。
上手い。先生と踊ったようなスムーズさ。このおばさんか~ってガッカリしてたけど気持ちいい。
2人目は目力が強い、俺と同い年ぐらいの既婚者だ。独身なら一番お付き合いしたいです。残念。
レベルは俺よりちょい上かな。上手いステップもあれば苦手なのもある感じ。普通に楽しい。
3人目はちょっと膨よかな可愛いらしい子。指輪ないから未婚者だと思うか、好みではないかな。ゴメンなさい。
俺と同等の初心者だ。あれ?これでも楽しい。
4人目は、うん、あどけないけど美人だ。この子も指輪無し。未婚者。ロリならストライクなんだろうけど。
ダンスは違和感がない。下手同士なのにタイミングばっちり。うん。楽しい。
結論。ダンス楽しい。もう少し上手くなろうと欲が出る。
「今日の授業はこれで終了です。お疲れさまでした。」
終わった。明日は筋肉痛との戦いだ。
「あの~。」
「はい。」
ロリっ子から、声を掛けられる。
「LINE交換しませんか?」
「は、はい。い、いいですすよ。」
突然の申し入れにビビった。普通でもどもるが。
「立夏。良いってよ~。私は森下一華っていいます。今から来るあの子とも交換お願いします。」
「はい?」
彼女が声を掛けた方を見ると、膨よかな子が近づいて来た。
「林原立夏です。宜しくお願いします。」
深々頭を下げる彼女。
「よ、よろしく。」
二人の女の子と知り合うことが出来た。
ストライクゾーンは広めにいこう。俺は選べるような立場の人間ではない。