デート(妹と)
蘭の指定場所で待ち合わせする事となった。
俺のためのデートだ感謝しよう。
待ち合わせ場所につく妹の姿はない。アレ?場所間違えたか?イヤ。あってる。時間?あってる。奴にからかわれたか。しょうない。帰るか。
「おい!気づけ。」
その場を立ち去り掛けると、そこで別の待ち合わせをしていた子に声を掛けられた。
「お、お前、別人に見えたわ。」
「はい。特殊メイクですから。」
完全に化けた妹だった。さすか理容部員。
「言葉つかいは、問題ないね。デート女子はみんな気合い入れるから、慣れてね。ます、感想を言う。はいやる。」
感想?今言わなかったか?
「だから、驚いた。」
「それが感想?ブブーダメです。この場合。キレイまたは可愛いが正解。はい、言って。」
そうきたか。では。
「いつも可愛いが、今日は一段とステキだ。」
「あ、ありかと。照れるね。あはは。本番、どもらないんだよ。」
「では、デートプラン発表します。モールでショッピング。と食事。夜の営みはゴメンなさい。自力で。」
「そこまでするか!」
「解んないじゃん。初日デートで即Hあるかもよ。」
「ありえるのか?」
「さあ?でも準備は必要かな。次回機会があればラブホ見に行くよ。」
恐しいことをさらっと言い放つ妹。とりあえずショッピングモールへ向かった。
「向う最中もデートだからね。無言なんてあり得ない。さあ、どうする?」
「えーと。何話せばいい?」
呆れ顔の妹。
「ここが一番重要だからね。彼女のこと聞く。または自分のこと話す。デートスポットについて話す。こんなとこかな。はい。どうぞ。」
マジ?
「貴方の趣味はなんですか?」
「ハズレ。」
「なんでだー」
「早すぎ。前にまだあるでしょ。例えば、なぜ僕に興味がでたのですか?とか。はい。やる。」
と、いう苦行をやらされ、アイツの服と俺の服とを買うことになった。出費が痛い。
食事も行い。高い飯にたかりやがって。妹デートは程なく終了した。
「はああ、疲れた疲れた。アニキの部屋へ行ってもいい?おいしビール飲みたいな。」
「まだの飲むか。それにデート終了だろ。」
「夜の営みがまだ。」
「アホ。」
「蘭さん、その男誰?」
妹と俺の前にひょろひょろした痩せ男が立っていた。慌てて蘭は俺から離れる。
「兄です。」
「お兄さん?嘘だ。これからHするとこじゃないか。」
「演技です。」
「二股かけられていたのか。」
「蘭、誰コイツ?」
「あはははは彼氏かな。父さんにはまだ内密に。」
「蘭、僕は君のことをあ、愛している。君を僕だけの物にしたい。結婚してくれ。」
プロポーズだ。ここでか。妹の顔は真っ赤だ。
「バカ!知らない。」
妹は逃げるようにその場を立ち去った。残された。男二人。妹のために誤解は解かねば。
「は、はじめまして。大橋大和です。蘭の兄です。い、妹を追いか、かけて下さい。あ、あとで、自己紹介して。」
違う。頑張れ俺。一呼吸いれ。
「追え!見失う前に。」
「はい。」
痩せ男は妹のことを追った。無事に決着つくといいな。




