結婚相談所 二回目
2度目相談日。担当の中野さんと会う。
相談所を通し、大久保さんとやり取りはしていた。
何てことのない。普通のやり取りだ。
『おはよう。ごさいます。今日も1日頑張りましょう。』
『はい。おはようごさいます。お仕事頑張って。私も頑張ります。』
『聞いてくれますか。今日会社でイヤなことがありますして。』
『そうですか。大変でしたね。』
『どんな、食事してます?』
『卵かけご飯かな。』
『ちゃんと食べましょう。』
『はい。』
『今日もありがとう。ごさいました。おやすみなさい。』
『おやすみなさい。』
そんな感じだ。
「交際順調そうですね。」
「そ、そうでですすか?」
相談員の中野さんの声掛けに疑問文で返していた。当たり障りのない文章のやりとりしかしていない。順調とは程遠い。
「大久保さんから会って見たいと連絡がありました。」
「?」
「大久保さんも登録して半年たっていましてはじめての申し入れです。」
「?」
「彼女も頑張っています。どうします?お会いになりますか?」
「は、はい。」
嬉しさと緊張と残る疑問。知らない人と会うという事実。俺の大丈夫か?
来週の土曜日。相談所は休みで実物と会うことになった。
相談所をあとにして、料理教室へ向かう。
頭の中では来週のことばかり考えていた。いきなり会って大丈夫だろうか。
たぶん無理だ。会話が続くわけない。それ以前に彼女の顔をすら見れないであろう。
断るべきだったか?違う。嫁探しだ。上手く立ち回ってやるよ。
助っ人を頼むこととした。
『蘭、兄を助けてくれ。』
返信がすぐにきた。
『いいよ。何する?』
『何すればいい?来週土曜日。結婚相談所のパートナーと会うことなった。』
『まじすか?』
『マジ。何すればいい?』
『じゃあ、明日私とお試しデートで。アニキのおごり。』
『それでいいのか?』
『パターンを覚えれば、なんとかなるかと。』
『わかった。宜しく頼む。』
こうして、妹とのデートが組まれた。