デート ランチ(青山楓)
彼女は俺からバスケットを受け取り昼食の準備をする。
地面にちょっと大きめなシートを敷き、てきばきとランチを並べていった。
「上がって下さい。」
「お邪魔します。」
彼女に促されシートの上に上がる。
「どうぞ。召し上がれ。お口あえばよいのですが。」
「何言っているんですか。あうに決まってるじゃいですか。」
彼女の料理の腕は知っている。料理教室仲間だ。
キレイに並んでいるサンドイッチ。小箱にはフルーツ。リンゴ、キューイ、サクランボが入っていた。水筒は二本あり、コンソメスープとコーヒーが入っていた。
「いただきます。」
卵サンドをほうばる。旨い。絶品だ、
「おいしいよ。さすがです。」
「ありがとうございます。」
ほっとした表情を覗かせる彼女。照れ隠しのように、スープを飲んでいた。
「味付け、薄くないですか?私にはちょうどいいのですが、男性には物足りないかも。」
「そんなことないです。バッチリです。」
すでに次の物ハムサンドを頂いていた。
昼食を終え、気持ちよくなっていた。
「すいません。少し横になります。」
デート中に寝るのいかがなものがと思ったが眠気には勝てなかった。
「い、いいですよ。ひ、ひ、膝、貸します!」
あ、何か変な物語、刷り込まれていそうだ。
「無理しなくて大丈夫ですよ。青山さんも少し休んでください。」
「はひ。」
元の通り緊張の彼女に戻っていた。
実際には眠らず。目を閉じて風の流れを感じていた。気持ち初夏の風。
耳を澄ますと彼女の呼吸音が聞こえた。
この料理つくるの何時間かかる?俺なら、2時間ぐらいかな。
朝9時待ち合わせ。彼女自身の準備に2時間。最低5時起き?
いや、移動や朝食などある4時起きかな。
悪いことしたなあ~
「お休み。楓さん。」
日が落ちかけるころ。彼女が目を覚ました。
「あ、あ、あ、すいません。」
慌てふためく彼女。
「気にしないでください。」
「でも。」
「良いもの見れましたから。」
「なんですか?」
「青山さんの可愛い寝顔。」
一気にに顔が赤くなる彼女。
「大橋さんは意地悪です。」
そそくさと荷物を片付けて彼女は帰ってしまった。
俺、何かミスした?




