デート ボート(青山楓)
彼女を誘いボート乗場へ向かう。
「あ、あの。手繋いいですか?」
「ん。」
青山さんからの提案。無言で腕をだす。
彼女は恐る恐る手を絡めてきたので、しっかりと握り返した。
ゆっくりと目的へ向け歩きだす。
「何かずるいです。」
「なにが?」
「あ、そ、な。」
驚き、そのまま黙りこんでしまった。
ボート乗場へ着く。そこは、家族ずれや俺達のようなカップル。男同士、女同士など、多種多様な人々が並んでいた。
ボートも何種類かあったが、彼女の姿がワンピースのため手こぎボートを選択した。
「足こぎが良かったですか?」
念のため確認。彼女は首を横に振った。
自分の達の番になる。俺は先に乗り、後から乗る彼女の手を取り誘導。
ふたりが落ち着いて座ってからボートを漕ぎたした。
その際彼女は不安そうにしていた。
「だ、大丈夫ですか?代わりますか?」
「大丈夫。大丈夫。」
湖畔から爽やかな風が降り注ぐ。漕ぎ手は汗ダラダラ。池の中央付近に着いたので小休止。
「どうですか?ボート。」
「は、はい。楽しいです。」
微妙な反応。
「期待のハズレだっかな?戻る?」
「え?いえ、もう少しこのままがいいです。」
「わかった。」
しばらく、ボートで遊覧。わざと揺らしてみたり、水しぶきが多少かかっりなど、彼女の評定がコロコロ変わり俺適には楽しかった。
被害者はどうかな?怒ってる?楽しんで貰えてたらいいんだけど。
そしてボートを降りた。
「ひどいです。あそこであんなに揺らすなんて。」
あ、怒ってる。
「ゴメンゴメン。」
「本当怖かったんですから。」
そう言うと彼女は俺の腕に両手を絡めて来た。積極的だ。
「そろそろ昼ご飯にしようっか。」
何となく誤魔化したく昼食へ誘導した。
「はい。行きましょう。」
あれ?ボートから彼女の態度変わった。
これは慣れてくれたかな?それとも異性として見なくなった?
どっちだろ。




