実家(桜木美咲)
日曜日。痺れを切らし、美咲の実家へ向かうこととした。
たかだか2週間、会っていないだけだが、俺は我慢出来なかった。
あいつLINEも既読スルー電話にも出ない。全然連絡が取れていなかった。
彼女の実家付近。つまりは俺の実家の近所でもある。
3人で遊んだ公園脇を通り桜木家へ向かう。
想い出の公園。美咲と初めてあった場所でもあった。
そのまま前に進むと。女性が1人ゆっくりと同じ方向へ歩いていた。
あの後ろ姿は美咲!
駆け寄り声かける。
「おい。美咲。」
こちらを振り向く彼女。すく逃げようと体制をとる。
俺は彼女の腕を掴み離さなかった。
「大和。久しぶり。」
諦めこちらを振り向く。
「ああ。久しぶり。」
「とりあえず手離して欲しいなー。痛い。」
「お前が逃げるからだろ。」
ぱっと手を離す。
「立ち話もなんだから移動しようか。」
二人とも無言で想い出の公園へ向かった。
公園に着き美咲はブランコに座った。
「大和は何しに来たの?」
率直な意見が彼女から聞かれた。
「お前に会いに来た。」
「会いました。目的達成。私、元気だから心配しないで。」
いつもの調子の美咲たった。
俺の目的。彼女に会いに来ただけではないはずだ。でも言葉が上手くでない。勇気だせ俺。
「その。なんだ、ゴメン。一方適かも知れないが戻って来て欲しい。俺にお前にが必要なんだ、」
彼女はピクリと肩を動かす。
「ねえ。大和。昔のように付き合ってよ幼馴染として。」
「そんなの当たり前にじゃないか。」
俺は彼女の結論に気づかなかった。かける言葉も間違った。
「婚活中なんだから私を見てはダメ。彼女に嫌われるよ。」
「俺は。」
俺の言葉を遮るよう被せて来た。
「ダメだよ。あくまで私はアドバイザーの幼馴染。」
コレが美咲の結論。いいかけた言葉を飲み込んだ。
「今日、マンションへ戻るよ。じゃ。またあっちで。」
ブランコを降り、彼女は家の方向へ歩きだした。
俺は彼女を追うことが出来なかった。




