出発(森下一華 )
車はレンタルした。人数聞いていなかったが普通車で大丈夫だろう。
森下さん、林原さん。他1人想定して車を借りた。
待ち合わせの場所はダンス教室前。
そちらに向かったが人はいるけど、森下さんも、林原さんもいそうになかった。
場所間違えたか?もうしばらく様子を見る。
「もう、何やってるんですか。早く気づいてください。」
いきなり、見たことのない美女に怒られた。思わず謝る。
「ご、ごめん。」
「じゃ~ん。どうですか?私。」
「え、え?。凄い美人です。けど何処かでお会いしましたか?」
ハッキリ言ってこんな美人に会った記憶がない。
「え?私のことわからないの?じゃ。何故ここに?」
「とある女性から運転手頼まれまして。待ち合わせここなんで。」
「ぷっ。そ、その子こんな感じの子?」
美人は、髪型をおさげの形にした。
「あ!も、森下さん。」
「どっちの髪型がいい?」
「先ほどの髪型でお願いします。」
彼女の荷物をトランクに積む。
「林原さん遅いですね。」
「え?立夏、元々来ないよ。今日は二人っきりのドライブ。」
勘違いしていた。団体ツアーの運転士要員だと思っていた。
二人っきりのドライブ。デートじゃん。
彼女をチラ見する。ロリっ子と思っていたのに凄い美人。認識改め無くては。
「で、では行きますか。」
「はい。」
彼女を助手席に乗せ、車は動きだした。
目的地はここより、2時間先の秘境温泉。