青山楓(デート)
青山さんと一緒にスーパーにいた。食材の買い出しだ。
「豚肉、じゃがいも、ニンジン、たまねぎ、糸こん。調味料は揃っている。大橋さん。お酒飲みますか?」
「いえ、今日は遠慮しておきます。」
「折角ですから、遠慮なさらずに。」
これは、押し問答になる。折れよう。でも一番安い発泡酒で。
「ではこれをお願いします。」
「はい。」
彼女は発泡酒を2本取った。
「青山さんもお飲みなるのですか?」
「私、お酒飲んだことないので初体験です。」
しまったー。もっと旨いにすれば良かった。
スーパーで買い物を終え一路、彼女のマンションへと向かう。
「どうぞ。」
「お邪魔します。」
彼女の案内で部屋に入る。キレイな2LDKだ。
「荷物ありがとうごさいました。今お茶入れます。コーヒーでいいですか?」
「はい。お願いします。」
女性の部屋。妹と美咲、意外では初体験だった。
コーヒーはすぐにやって来た。部屋着に着替えた彼女のと共に。
「少し疲れました。休憩してから肉じゃが作りましょうね。」
「はい。」
一口コーヒーを飲む。俺を睨む彼女。
「美味しいコーヒーですね。」
ここから、彼女よる彼女のためのコーヒー談義が始まった。
程なくして料理教室が開催された。
「先生宜しくお願いします。」
「先生なんて恥ずかしい。一緒に頑張りましょう。まずは下ごしらえ。」
野菜と肉を食べやすいサイズに切り、肉を炒めるその後、野菜投入一緒に炒める。
砂糖、水を入れ落し蓋。弱火で20分程度煮込む。
「さすか、大橋さん速い。速すぎです。」
「そんな事ないでしょ。誰がやっても同じくらいですよ。」
「うふふ。でもこれが世の男性人、熱望の料理だから。」
そういえば、肉じゃがで彼女と結婚したとか良く聞く。男アホだな。簡単料理なのに。俺もか。
青山さんは、隣ので別メニューを作っている。材料見た感じは、鮭の切りみ、ほうれん草、味噌汁は油あげかな?
「さあ、野菜に串さして、すーと通れば。はい完成です。お疲れ様でした。」
「お疲れ様でした。」
「では夕食にしましょう。」
二人て食事をリビングに運ぶ。
「では乾杯しましょ。」
妙にハイテンション。
「乾杯。」
彼女と楽しく食事をした。明日の予定があったのでそうそうに退散することとした。
「今日はありがとうございました。」
また、俺を睨む彼女。
「ねえ。大和さん。彼女との復縁ダメだったら、私の何処に来てお願い。」
最後の最後に抱きしめられた。下の名前だし。だいぶ酔っている?
「あぁ。楓。ダメだったら君の何処行くよ。」
お返ししてやった。