sns 4回目
この作業必要か?出逢いを求める作業。
不要だよな。止めるか。イヤ。待て。
アイツ見ないかな。『だいたい。ごはん』って来てくれるかも。
よし、やろう。とんかつ作り。
どうせなら、面白く。あと必ず二人分作ろう。
ご飯を盛り、キャベツをしく。
とんかつを卵とじにし、難しいな卵加減。
卵とじとんかつをキャベツの上にのせる。
よし。写真とってアップ。
コメントは『ほら、カツ丼た、お母さんは泣いているぞ。』
しばし、食べるの待つ。やっぱこないか。隣にいるかな?
気にり彼女らの部屋のチャイムを押してしまった。
やはり、返事はなかった。
Twitterコメントの確認。いつもののメンバー。一人一人に返信する。
あれ?これ。
足立朱里。『だいだいさん。私、困っています。助けてください。お礼は差し上げます。』
これは、怪しい。でも本当だったら困るし。
『助けます。どうすればいい?』
『ありがとうごさいます。そちらに伺います、最寄り駅教えて下さい。』
『△△△駅。』
『駅についたら連絡します。』
ま、なんだかわからないけど、待って見るか。
しばらくすると、足立さんから連絡が入る。
『駅に着きました。■■■の喫茶店で待ちます。』
『ああ、行きます。目印は?』
『ベージュのワンピース。来ています。』
彼女指定の喫茶店へ行く。すぐに目印を見つけた。
おい。君、絶対未成年だよね。
「足立朱里さん?」
明るい顔をこちらに向けて来た。
「だいだいさんですか?」
「あぁ。そうだが、どうしたの?」
「私、と、泊めてください。」
「はあぁ?」
「宿代は払います。労働で。」
「はぁ。」
これは、家出娘だ。
「断る。」
「そんな、ひどい。いいです。ここの店員さんに助け求めますから。」
それで済むならそれでいいか、
「どうぞ。」
「私店員さんに何言うか気づいてます?」
「助け求めるんだろ。」
アレ?何に対し助け求める?
「ええ。店員さん目の前の人に私買われそうです。助けてください。」
「待て待て待て。脅迫か!」
「いえ、事実です。今から私は、貴方に買われるんです。」
諦らめた。
「一晩だけだ。」
「ありがとうごさいます。」
彼女と喫茶店をでる。
腕を組まれてしまった。
「だいだい。カツ丼ある?」
え、美咲?幻聴だった。これは足立さんの声だ。
「ああ、あるぞ。」
「食べていい?」
「かまわないけど。」