社交ダンス3回目
楽しい楽しい水曜日。Let's dancing.
俺は全て吹っ切れた。
いままでの自分のではないことが自分でも解る。
大久保さんとのカップル成立はならす、俺は結婚相談所を退所した。
相談員の中野さんには必死で引き止められた。
だが俺の意思は変わらなかった。
と、言うか、もう必要ない。
大事な者は側にいた。絶対離してならない人。
「今日は新しいステップを踏みます。2ウォーク。リンク。クローズドプロムナード。タンゴの基本ステップです。Let's dance.」
いつもと通り、みっちりステップざんまい。高揚感はいつもと違う。
「大橋さん。今日もお上手です。雰囲気だいぶ変わりましたね。」
「ありがとうございます。」
先生に声を掛けられ素直に返事した。彼女は少しだけ俺の様子を伺い他の生徒の元へ異動していった。
次の段階に入る。先生と一緒にタンゴを踊る。予定だっのだが。
「大橋さん。森下さん。ペアを組んでタンゴ踊って下さい。」
はい?踊ったことないんですけど?森下さんも困惑ぎみ。
「大丈夫。簡単だから、二人のステップを見て踊れると判断しました。」
踊れるのか?ま、やって見るか。
「宜しくお願いします。」
「え!はい、こちらこそ宜しくお願いしますね。」
タンゴの音楽が流れる。
スムーズと、まではいかないが何とか形は出来ているようだ。うん。このダンスも楽しい。
「大橋さん。お上手ですね。」
躍りながら目の前の女性に話掛けられる。
「森下さんこそ、上手いじゃないですか。」
「ありがとうございます。大橋さん普通に話出来たんですね。」
「チキン野郎でしたが、こないだ改善されました。」
「そうなんですか。それは良かったです。」
そして、ダンスは終了した。
本日のダンス教室も終わり。
「大橋さん。今から私達、ご飯なんですけどご一緒しませんか?」
それは森下さんからの申し入れだった。
彼女の横には林原さんがいた。
「いいですよ。」
俺は普通に彼女達と食事をとることとした。




