登場魔法紹介(第四章)
『祈り歌の毒』
幻獣と呼ばれる生物を召喚する異能。
呼び出す生物と同じ色の媒体に触れながら賛美の歌を歌うことで召喚される。
小型であれば小さい媒体と短い歌で済むが、大型であれば大きな媒体と長い歌が必要になる。
また媒体と歌は術者の個人の能力に比例して小さく短くすることが出来る。
媒体は基本的に一度使うとしばらくの間使えなくなるが、これも個人差が現れる。
大まかな色で生物の属性が示されている。(赤は炎、青は水、など)
よって術者の魔法属性の影響を受けず、当人は炎属性だが、
召喚生物は水、雷など他属性でも可能。しかしこれにも個人差がある。
そのため基本は得意な属性+相性補完で使われている。
■ウィル・オ・ウィスプ(炎)
漂うだけの小型生命体で炎が燃えているような体に目と思われる部分があるのみの生物である。
目の前の物を目で追うような動きは見せるが、意思があるかどうか確認されていない。
初心者が初めて召喚する生物で比較的簡単に召喚できる。
漂うだけなので何もしないが、体が炎と同じ役割をしているので、灯かりや囮として使われる。
『錬金術』
魔法を一度錬成陣と言う物に封印することで、他の魔法との相互性を高めてから、
複数の錬成陣を使い、変化、具現化させている魔法。
錬成陣は操作の効果が強く、同じ組み合わせでもそれぞれの強弱が違えば結果が変わる。
そのため、使い道はほぼ無限大と言われていている。
また、陣そのものは複数回使える物も多く、魔力さえあれば半永続的に効果を発し続ける物もある。
『呪い』
アーニャが使う人や物に対して付加の要領で使われる強化系魔法。
付加と違い、魔法以外の物に働きかけるので非常に条件が厳しく絶対の効果は無い。
例えば炎に燃え続ける呪いを実施したとする。
燃えるための条件として酸素と可燃物が必要になるが、どちらかが欠けると消えてしまう。
呪いは酸素と可燃物を出来る限り集める効果が生まれるだけとなる。
疑う人も多く、詐欺など言われるが、その証明も出来ないため、信じる信じないの意見が分かれている。
■勝利の呪い
大会や選手が発する気や運に干渉し良い方向に向かわせる呪い。
元々良い運気なら効果は薄いが、メンタル面での効果に期待されている。
■未来視
物の流れから少し先の流れを予測する魔法。
大気の水分の流れから、少し先を予測したり、
人から発せられる魔力などから、その人に起こる物を予想したりしている。