異世界で生き残る為に必死です
R15指定します。
虫の表現嫌いな人も居ると思います。申し訳ないです。
バッファローバビルサ(仮)と遭遇してから10日が経った。
拠点となる大木は、根本から洞まで6、7Mの高さがあり、2階建て屋根相当のお宅。
登ると結構怖い。
昇り降りの難は、太めのツタを3本縒り、洞近くの枝に括る事で昇降の不便さを解消。
洞の入り口は結構狭く、拠点にするのは好条件だったが、中は半畳小の広さで思いのほか狭い、少し拡張するのに数日かかってしまった。
最初洞に入った時、かなりの虫が住みついていたのは、もはやトラウマ。
大型のナメクジは張り付いてるわ、ムカデやらグチャグチャだったので、いくつか匂いの強い花を洞内で燻ぶらせて追い出す作戦。
違った。
追い出す所じゃなかった。
燻ぶらせた途端、異常な量の虫がッボタボタボター!と木から落下してきてピクピクしてる。
まさに悪感。
現代女性が見たら確実に悲鳴を上げただろう。
ついでに、その時ヘビも落下してきて襲われた。
それからの夜は、洞中で過ごす様になったが、分かった生態系がいくつかある。
遭遇した中で一番の大物はやはり、バッファローバビルサ(仮)
足跡を確認したら副蹄があった。
やっぱりイノシシ科か・・・?
惑星違うのに地球と生態似すぎじゃないですかね・・・ホントに異世界?
他の動物をハッキリ見た訳ではないが、真っ暗な夜に対で光る2つの何かが多数。おそらく監視。
棲み分けが出来ているか、出来ていないのか・・・その辺りはまだ不明。
足跡と、糞の種類から見てイヌっぽいのが多い。
シカ、サル種の遭遇は無かったが、ハクビシンみたいなのが洞の入り口付近のロープで遊んでいた。
食料確保のチャンスだったが取り逃す失態を犯す。
後でメチャクチャ泣いた。
現在食料は、アリの生食がやはり多かったが、そろそろ栄養と食当たりを気にしないといけない。
・・・怖いが、外に竈を作るべきか。
今、葉っぱに包んで糞抜きしている大物幼虫が幾つかある。そろそろ食べ頃だろう。
洞の中で引きこもり、いくつか道具も作った。
石素材のノミ、斧、ナイフ数本、背負子等々。
かなり粗悪だが・・・無いよりはマシ。
薪や火口、砥石やファットウッドらしき物は削って保管してある。
中でも手間暇かけたのは、マイギリ式火起こし器。
力も殆ど要らず、両手で上下にピストンすると棒が回って火種が作られる優れ物。
その中で「はずみ車」を平たい石で代用。真ん中に穴を開ける作業が思いのほか難しく、失敗が続いた。
4、5回は挑戦したと思う。
でも、これで竈作れば石器時代は突破でしょ!
・・・ダメだ。
石器時代でも服は着てた。まだ俺まっぱだもん。
原始人脱却はまだ先ですね・・・。
ダラけると思って一気に飛ばしてしまいました。
マイギリ式の素晴らしさは伝わらない気がします。調べてもらった方がいいかも。
ファットウッドは枯れた木に樹脂が大量に含んだ状態で凝固してる物です。
着火剤として優秀ですが、聞きなれない人が居るかもしれません。