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ヘタレの異世界無双   作者: garaha
一章 行き倒れた男
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31話 森で戦闘! (ユウタ、セリア、モニカ、アルル、シグルス、ヒロ、ザミエル)

閲覧・評価・ブクマありがとうございます。励みになります。


 某日某時刻 森の中


 薄暗い森の中で、魔術師と騎士が対峙している。

 通常であれば、近距離職は遠距離職に分が悪い。


 障害物が多い事を差し引いても押しているように見えるのは魔術師だ。


 中空から次々に飛び出す氷塊。

 騎士を押しつぶさんと魔術師は攻めたてる。

 だが、木が邪魔でなかなか狙いづらくペースを自分のものにできない。


 騎士は魔術師が飛ばす氷結させた氷槍を避け、斬り飛ばし砕いていく。


 魔術師の繰り出す攻撃は大きすぎれば邪魔な障害物に当たり、小さければ切り払われ無効化される。


 騎士は動きを縛ろうとする蔓を払いのける。


 接近しようとする稲妻に身を焼かれる騎士だが・・・大して効いた風でもない。


 距離を離そうとする魔術師と詰め寄る騎士。


 障害物を利用する騎士は魔術師が距離を取ろうとすることを許さない。


「(クッソがぁ・・速攻で片付けるハズがこのままだと埓があかなくなるぜ。)」


 自分が身につけるダーククレイモア、ダークハーネス。

 共に闇属性をもつ精霊石を織り交ぜて作られた魔術装備としてかなりの逸品だ。


 剣は大抵の魔術防壁ならあっさり切り裂く。

 鎧は簡単な魔術なら魔力抵抗で無効化してくれる。


 こいつら一人として逃がすわけにゃいかねぇ、ここらで決める。

 切り札を切るべきか?


「・・・何故私達を襲うのですか。」


「・・・ハァ!」


 問答無用だ・・・大体オメーら人血の匂いさせすぎなんだよ。PTメンバーには殺す気でといったが抵抗しないようなら捕縛もありえたがよぉ。ここまでやる不審な連中ならもう真っ黒だろが。


 全く会わねえ冒険者達。そして森の中で不審な行動をとっている奴。どう見ても高LVな装備した奴らとくりゃな。


 魔術を吸収して自身のHPMPにする暗黒騎士強化系スキル。

 【マジックガード・アブソーブ】を使うと、問答無用で一気に懐に飛び込む。

 ほどばしる相手の魔術を物ともせず剣を振るう。


 このスキル。魔術を無効化しつつ相手のガードも崩せる便利なスキルだ。


 驚く相手はワンドにエンチャントさせて防ごうとした。

 が、ワンドと【シールド】ごと貫通させてもらった。

 そう何度も防がせるものかよ。


「ククッ」


「む。・・・ガハッ」


 ワンドを斬り飛ばされた奴は血を吐く。ガハッ・・・。

 とっさに避けたようだがかなりのダメージだろう胴を薙いでやった。

 奴は血まみれになる。


 こっからゲートを出して逃げるようなら楽に決められるんだがねぇ。


 追撃は終わらない。

 考えさせる間も開けず飛び込むと止めの一撃を叩きこむ。


 相手は魔術を何か行使しようとしていたみたいだ。

 が、残念なことにこの距離で負ける近接系。

 じゃあ、そいつは色々と終わっているだろ?


 魔術師ってのは遠距離から豪快にいくか。

 もっとネチネチと殺る戦い方するべきだろ。


 距離が命で、近接で戦える魔術師なんてのはひと握りよ。


 もちろん窮地に立ったこいつがどんな動きを見せてくれるのか楽しみ。

 ではある。


「・・・。ここに光生まれよ!【ライト】!」


 それかよ、出た逃走用・・・目潰し系だ。


 まあ予想の内だな、止めの剣を避けたがそのまま【スラッシュ】で真っ二つにして止めをさした。


「おらぁ」


「なにぃ! ば・・・馬鹿な」


 何故だ? という驚きの表情を浮かべながら倒れる。もちっと勉強してから次は戦いなぁ、ま・・・次なんてないんだけどな。


 確かに高LVらしい魔術スキルを持っていたのだろうが、使い道を見誤ってるだろう。


 攻撃魔術メインの力押しばかりやってきたんだろうな。それで片付く相手ばかりと戦ってきたか。


 俺が魔術師なら俺を見た瞬間ダッシュするかゲート出すか。

 ・・・そうだなひたすら逃げるとかだな。


 逃げに徹するか、逃げるフリをして罠に誘いこむかどれかがいいかねえ。


 相手の頭に止めを入れながら相手の魔力を奪う暗黒騎士スキル【マジック・アブソーブ】で相手のMPを根こそぎ奪い取っておく。


「ふん。」


 きっちり止めはいれておかないとな。


 暗黒騎士に光系の目潰しはねえわ。

 そんなもん【オーラ】で対策が余裕だろうが。


 この野郎けっこう手間ぁかけさせやがった。

 さてと・・・ほかの連中はどうしたのかねぇ。さっさと加勢にいかねばな。









 森の入口についた。

 何回目かわからないのだけど。

 ここにも本当なら見張り小屋が欲しいくらいだよ。

 猟師とか雇えないものなのか。


 森から近すぎるかなあ。ここで生活するのはきついかな。


 自動人形とかロボとか。・・・ああ、ゴーレムとか作れればなあ。ロボは無理かもしれないけど、魔術あるんだし警備ゴーレムを配置するのは有りかもしれない。調べる価値ありだな。


 木こりをして森の木材を集めながら進むことにした。村も農作物だけで生計を立てていくことから脱却しないといけないね。


 あれ、村が豊かになると俺になんかメリットみたいな物はあったっけ・・特に無いような気がするんだがなんでやっているのかわからなくなりつつある。


 あと・・・それにしても不思議だ忍者も盗賊達も来ない。なのでむしろモンスター達の狩りや採取に専念するべきだろうか。


 俺とセリアはモンスターそっちのけで木こりをしている。カッコンカッコン。


 とにかく切り倒して、葉枯らしで木の重量を減らして運ぶ方針だ。

 もうそんなに木をむやみに切り倒して行く必要もないしな。


 下手すると植林が必要かもしれないが、休憩所建築と周辺の開拓に全力を上げたい。


 モンスターの相手はアル様とシグルスさんにモニカがメインだ。


 アル様金ピカ装備で武器も金ピカ武器に盾まで金ピカである。


 対照的なのがシグルスさんで、同じように全身が白銀装備である。どっちもどんだけゴルかかっているんだ。


 剣を抜く度、モンスターを斬る度に光を放ってたりするんだぜ。それ売るといくらになるやらだ。


 もうちっと省エネで鉄の剣とかでいいんじゃないですか。


 ブルジョア装備でモンスターをガンガン切り倒していっているわけでもったいない、使い分けたほうがいいんじゃないですかあ。


 こっちは・・・薄汚れた茶色のマントとか装備もオンボロだよ。

 どうするこの格差!


 そろそろ収入もあったし、服を買いに行くべきだな。女性用下着とか難易度が高すぎる。買い物くらい二人にしてもらおう。炊事掃除洗濯まで俺だと? しかし飯から胃袋攻略しなきゃいかんので食事にはこだわり入れていかないといけない。


 どっちが奴隷だかもうわかんねえよ。


 薬草を見かけるとどんどんむしりとっていく。

 そうだ、キノコの養殖と蜂蜜養蜂とかどうだろう。


 休憩所予定地でそれをするかどうかだけど、補給ポイントとして冒険者達に活用してもらえればいい感じになるかもしれない。売り物も村で用意してさ・・・特にメリットとかもう考えなくていいかもしれないなあ。


 ・・・そのうちなんか良い事あるだろう。


 休憩予定地までそんな感じで進んでいた。


「オークの集団が休憩所予定地にいるが、どうするご主人様」


「了解、セリア。・・・オーク達の様子みて決めようか」


 どのみちペダ村に来る可能性があるので、殲滅しておくに越したことはないよな。


 ゴブリン共どこいったんだよ。こっち来るのはオークばっかりじゃないか。


 でもこれって・・冒険者がやることなのか。ほら王国の騎士様とかがやることじゃないのかよ。


 すっかりモンスターとの交戦ポイントになりつつある休憩所予定地。

 また、戦うハメになった。










 今日は蒸し暑いのですが、村で食べたかき氷は美味しかったです。

 森の入口から休憩所予定地まで進んで行きます。


 森の木を斬りたおしたり、雑草をむしりとりながら道幅を増やしています。あまり広いとは言えなかった道も大分広くなってきました。


 私とセリアさんとご主人様で木を切り倒したり、薬草や食べ物採取しながら進んで行きます。


 ご主人様が【ライトニング】でエンチャントした斧を使うと一発で木を倒していけるようになってます。


 ある程度回収したら、拾わずにどんどん先に進んで切り倒していく感じになりました。


 グレーウルフ達の群れに会いましたが、皆さん手馴れた様子です。


 周囲に気を配るようににして、円陣を組むのかと思えば・・・。

 セリアさんが飛び込んで薙ぎ払うように倒していきます。


 何度出会っても狼さん達をメイスで叩き潰す感覚が慣れません。


 慣れないのですが、最速でメイスを叩き込み狼さん達を叩き潰していきます。体はもう機械になってしまったかのようです。


 新しく覚えた【ラッシュ】で滅多撃ちにしてしまってごめんなさい。


 オークさんから頂いたタワーシールドで【ガード】しながらカウンターに【シールド・スマッシュ】を叩き込みます。狼さんがグッチャグチャになっちゃいました。


 もう皆さん好き勝手に殴る蹴る斬り飛ばすで、狼さん達が可哀想になってきました。


 ハッ・・・。

 いけない、いつの間にか敵さんに同情してました。

 倒した狼さん達はご飯にするためご主人様はどんどんイベントリに放り込んでいます。


 戦ってみたいビックフットやキラーマンティスが現れてもアル様とシグルス様が余裕で切り倒してしまい、出番がありません。


 ちょっと戦わせて欲しかったりします。


 オークさんやゴブリンさんを全く見なくなったのはどういうことなんでしょうか。


 もしかして、集落に篭って戦力の充実を図っているとかなのでしょうか。


 ご主人様は、戦闘をアル様シグルス様セリスさんに任せて木こりや採取に夢中です。これからは色んなものができそうだなとか、この木は高く売れそうだな、ふふふとか独り言をおっしゃります。ちょっとこわいです。


 伐採で道は幅広くなって、随分整備された感じになってきています。


 私達は、現れるモンスター達を殲滅しながら休憩所予定地につきました。


 ご主人様は「今日こそ休憩所を建てるし、森を開拓するぞ」 とおっしゃられていましたが、沢山のオークさん達が集まっています。


 ご主人様は沢山のオークさん達をどうするんでしょうか、覚えた技を早く叩きこみたいです。





 ご主人様のことですから、オークさん達ときっと戦うような気がしています。







 キューブステータス サナダ・ユウタ 16才 冒険者 

装備 ミスリルの剣 チェインアーマー チェイングリーブ 銅のメット 硬い皮のブーツ 対魔術の盾 銅の篭手

オークの弓 オークのワンド

邸宅有り  セリア 人狼 モニカ 鍛冶士

スキル テレポート PT編成

特殊能力 なし         

固有能力( 人形使役(マリオネットハンドル)人形化 (マリオネット )

  ▽

冒険者(アドベンチャー )LV43]市民(シティズン )49村人47戦士 (ファイター )47剣士 (セイバー )48弓士 ( アーチャー)48勇者 (ブレイバー )49狩人 ( ハンター)49魔術士 ( マジシャン)46商人 ( マーチャント)43薬剤士 (パーマシー )43騎兵 (ライダー )43弓騎兵43格闘士 (グラップラー )43英雄 (ヒーロー )43治癒士 (ヒーラー )43料理人 ( コック)43魔獣使い (ビーストテイマー )39付与術士 (チャント )39錬金術士 (アルケミスト )39木こり24下忍 (ニンジャ )24神官(プリースト)14人形使い(パペットマスター)14


所持金 34万2千弱ゴル(9万クーポン有)

次はヒロさんが主役か!

すっかり主人公は影が薄くなりつつあります。



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