28話 森から救急! (ユウタ、セリア、モニカ、ダル、ヒロ)
某日某時刻 某所
薄暗い部屋の中。
円卓を囲むように、黒い外套をまとった者たちが座っている。
誰も素顔を見せようとはしない。
しばしの沈黙の後、異世界人Cが口を開いた。
異世界人C
「また・・・やられたそうですね」
異世界人D
「・・・ああ。今度はもっと強力なやつを送る」
異世界人E
「いいのか?」
異世界人D
「何がだ」
異世界人E
「あと、どれほど戦力が残っているのかねえ」
わずかに空気が張り詰める。
異世界人D
「・・・お前らも、少しは出したらどうだ?」
異世界人F
「断る」
異世界人D
「・・・何?」
異世界人F
「ゴブリンやらオークの面倒ごと程度に、本気を出す気にはなれんよ」
異世界人D
「・・・」
異世界人F
「そもそも、こちらにはこちらの役目がある」
異世界人E
「そういうことだ。
お前の失敗の穴埋めまで、こちらに期待されても困るねえ」
異世界人D
「最低限、約定は守ってもらうぞ」
異世界人たち
「・・・・・・」
異世界人D
「皆」
短い沈黙。
やがて異世界人Fが椅子から立ち上がる。
異世界人F
「そうだな」
外套を翻し、出口へと歩き出す。
異世界人F
「では、これにて解散だ」
一人、また一人と部屋を去っていく。
最後に残った異世界人Dは、誰もいなくなった円卓を睨みつけた。
異世界人D
「好き勝手言いやがって」
机の上には、黒影の森周辺を描いた地図。
その一角には・・・
赤い印が付けられていた。
◆ 5日目昼 冒険者ギルドへ向かう流れ
救急隊員にでもなったかのようだ。
最近こればかりだな、タクシー改め救急車だ。
なんだか言ってて悲しくなってきたが・・・。
開き直るべきかなあ。人助け出来て良かったと。
冒険者ギルドにつくと、重軽傷負った冒険者たちを治療をしてもらうことにした。
ほのかに輝くランプのついた転送室からでると、受付カウンターに向かう。
相変わらず人は多いのだが・・・
雰囲気が変わってきたような気がするな。
お祭りから真剣さが加わったそんなかんじだ。
セルフィス達PTの件があったせいだろうか。
●●●とかマジやばいからなあ・・・対応間違えると。
それだけで瞬殺されるだろうしなあ。
俺だけがこの世界に来たとおもっていたけど、絶対に他の人間もこないなんてより、来る方の可能性あるよな。
軍隊とかやめて欲しいです。あー・・・やばい相手に手を出したんじゃなかろうか。まだ、盗賊達のがマシなような気がするよ。
受付に並ぶと順番が回ってきたようだ、声をかけられた。
冒険者ギルド受付嬢「こんにちは、ユウタさん本日はどのようなご用件でしょうか」
ユウタ「すいません、ちょっと冒険者の方怪我をしているのでみてもらえますか」
いつの間にか名前を覚えられてるよ。いいのか悪いのか・・・サチさんを思い出した。
冒険者ギルド受付嬢「! ・・・それは大変ですね。どちらにいけばいいでしょうか」
ギルド職員をつれた受付嬢と転送室に向かう。また、何かあったのかと注目の視線を感じるんだがきにしてもしょうがないよな。
ユウタ「こちらです、冒険者PTの方たちをお願いします」
冒険者ギルド受付嬢「この人達は・・・クラン [ロストナンバー]の方達ですね。わかりました」
ユウタ「ペダ村周辺の森の中はかなり危険なことになってますが。このままで大丈夫なんですか」
冒険者ギルド受付嬢「確かに言われる通りですね。・・・危険LVを上げるしかないですね。報酬の方は相談しています。現状では、ゴブリン相手以上の危険があるようなので注意を呼びかけています」
注意だけじゃ済まないと思うのは、俺だけなのか?
ユウタ「そうですか。ありがとう御座います」
冒険者ギルド受付嬢「それと、おめでとうございます。冒険者ランクをFに格上げですね。試験のほうは冒険者たちの救助という点で免除になると思ういます」
ユウタ「それってどういうことですか」
冒険者ギルド受付嬢「そうですね。いきなりのことで面食らうかもしれません。ギルドではユウタさんのランクアップについて検討されていました。[ロストナンバー]のメンバーはDランクですのでその救助ということを考えれば、これまでの功績等を含めてランクアップは当然の流れになるでしょう。GランクからFランクにアップですが、今後も頑張ってくださいね」
今後も救急車かよ。タクシーのがまだマシだった。・・・いかんなんか腐ってきてる。あんなもの見たせいか。
ユウタ「ありがとうございます、それでは失礼します」
受付を離れると。
ヒロ「よう、ユウタじゃねえか。もう戻りかい? ・・・こいつらは一体どうしたんだ」
ヒロさんだ。相変わらず年齢不詳の美形である。口元の髭がダンディーだ。ちょっとワルそうなワイルドタイプオヤジだな。
グラサンかければ立派なゴットファーザーだろ、このひと。黒いフルプレートにマントも黒で裏地は赤か。全身ゴルのかかったと思われる装備している。
ユウタ「こんにちはヒロさん。ええ、冒険者達の救助ということでギルドに戻ってきました。森の中には危険な存在がいるみたいですよ」
あいつら・・・まさか・・・俺のいた向こうの世界から来てるんじゃないよな。何らかの方法でもわかったっていうのか。
自動小銃は・・・89式・・・とかじゃないよな・・・拳銃も9ミリのやつじゃないと信じたい。
H&Kとかだったら・・・むしろこっちが夢だって言いたい。俺はもう帰るぞ! はっ・・・誰かどこに帰るんだよって突っ込んで欲しいわ。
やっぱ、俺がこっちに来たみたいに向こうからも来ているんだろうか。
向こう側からとんでもないものが持ち込まれてないといいんだけど、ありえるよね。
ほら・・・戦車とか装甲車とか。戦闘機とか戦闘ヘリとかさ。狙撃銃も重火器もヤバイ。
竜とかきてもロケランで一発じゃないの。っと、相手がどのくらいいるのかが問題だよなあ。
たまたま流れ着いたのかそれとも大量に出てきているのか。1個師団とかでてきてたら、逃げるしかないよ。
でも、あんなモラルのないようなのが・・・いるのか?
流れ着いて美味しい思いして道を踏みはずした、そうとも考えられるよね。
例えばそう・・・森の中。エルフさんたち捕まえて、エロエロとか!
そう考えると、一刻も早い真相を解明せねば。なんかやる気がみなぎってきた。
さっきまでくったくただったのにな。
みなぎってきやがった。待ってろよエルフさん達。
ヒロ「どうしたのかね。ユウタくん、大丈夫か」
すいません。・・・話してんのに考えこんじゃいました。決してエルフさんたちとニャンニャンすることを考えていたわけではありません。
そうだ、森の敵について話をしとかないといけないな。
ユウタ「あっ、ヒロさんすいません。ちょっと森の中の敵についてですねお話があるんですが聞いてもらえますか」
ヒロ「ほう・・・それは興味深いね。聞かせてもらえるかな」
ヒロさんに森の中で銃を持つ相手に出会った事についていろいろと語ることにした。
ヒロ「ユウタくんの話からすると、つまり鉄の筒や塊を持つ人間には筒からでる弾に気をつけて戦うと。出会ったなら一旦、身を隠して魔術で強化して攻撃したほうがいいと、飛び道具に気をつけて戦えということかね」
ユウタ「そうですね。現状では相手は敵対心丸出しなので、強力な先制重火器攻撃をもらうと殺られます」
ヒロ「厄介な相手だな。まるで・・・他国の連中の持つ武器にも似ている。ユウタくんありがとう、貴重な情報だ。この話は冒険者たちに広めさせてもらおう。若いのに大したものだ。今後も森の中ではよろしく頼むぞ」
ダル「ヒロさん。まーたこの子と話してるし。みんな待ってるよ。そろそろ来てください」
ヒロ「すまん。ユウタくんそれじゃまたな」
ユウタ「ヒロさんも。ええ、ではまたよろしくお願いします。」
ちょうどいいタイミングだ。アル様を迎えに行く時間の前に王立図書館にでも行ってスキル増やさないといけないので、ここまでにして別れる。無駄に話こんでしまったが・・・香辛料売ってますか、とか聞けなかった。
これで何とかなるとは思わないけど、死人が増えなきゃいいけどなあ。
重火器も戦車、ヘリもインチキだけどどうにかなる、・・・戦闘機がいたらお手上げだ。
遠距離からの狙撃もミサイルもどうにもならんよね。
魔術も強力な点は多いんだけどどっちが強いのかっていったら・・・わからないなあ。最新の科学と最古の魔術・・・どっちも変わらないような反則技だし。
ゴルの手持ちはほとんど増えないのに出費のが多いしアイテムとか素材とか敵から奪ったのだってそう使えるものでもないし、売り払うかな。それともペダ村の人に使ってもらうか・・・どうするべきだろう。
人形使いの少年からゲットした本や服は鑑定できないが、外道な少年からダガーとロングソードを手に入れているがこれどうしようかね。
鑑定すると短剣:アサシンダガー 属性闇 毒付与 長剣:ミスリルソード 属性無 麻痺付与どっちも高そうないい武器だった。そういえば鑑定滅多に使わなくなってたな。パラメータとかわからないんじゃなあ・・・しかも鑑定出来ない武器防具あったりして鑑定しなくなってたのは不味かった。
文字とか世間の勉強の為に王立図書館に移動すると中に入る。見た目が豪華なギリシャ風パル●ノン神殿で中身は最新の大●図書館みたいな円形型でやたらひろいところだとか無駄に広いスペースでセリアにスキルや魔術に解説してもらう。モニカは初級スキルの写本だ。
【ウィンドガード】や【硬気功】、【金剛勁】、【シールド】、【マジックシールド】防御スキルばかりに質問がいってしまうのはやっぱ奇襲が怖いからなあ。機動力UPに【軽気功】、【ブースト】、【走化勁】どれもこれもどうやってつかうのっていうスキルばかりだ。VRMMOぽく勝手に使えるようになるようにしろよ!実演なしには真似すら無理というのは残酷すぎるわ。
入場料と委託金が痛いけど、背に腹はかえられないというか装備更新もままならないので地力上げしかないよね。収入が本当にない。
有名な武器防具についても調べることにしたけど・・多すぎる。【エクスカリバー】、【アロンダイト】、【ブリューナク】【ロンギヌス】、【カリバーン】、【デュランダル】、【ティソナ】、【アスカロン】、【ジュワユーズ】、【七支刀】、【天叢雲】、【村正】、【正宗】、【十束剣】、【グラム】、【バルムンク】、【ティルフィング】、【レーヴァテイン】、【ミストルティン】、【ダーインスレイブ】こんな伝説の武器が俺の手に入るハズがないわ。
ユウタ「あばば。頭が痛くなってきた。武器良くしたいよな。防具もなんだけど」
セリア「・・・森で倒した彼らの武器について、何か心当たりがあるのではないかご主人様」
ユウタ「いきなりだねセリア、それはねえ・・・俺の話聞いてみるかい」
ある、あるけど半信半疑だ。まさか●●●だとか銃について説明するべきだろうか。
まずは・・銃がどんなものか簡単に説明するかなあ、火縄銃でいいか。それとも薬莢とか火薬についてとかか。
ユウタ「簡単にいうと火薬っていう粉末に火をつけて筒から弾を飛ばしているんだ」
セリア「?! 精霊が使役している銃ではないのか、魔術式の銃とも違うのか」
そんな銃があるのかよ・・・むしろそっちのが凄そうなんだけど。魔術式ねとんでもない威力だったりするのか。
ユウタ「多分それとは違うよセリア。魔術は一切関係がない。物理法則とか科学反応の応用だよ」
セリア「科学か・・・なるほど・・・帝国の連中があやしいな。ありがとうご主人様」
イージス艦の76mm砲や127mm砲について熱く語りだしてしまった。まああんなものこないよね。船だし!
森にいる連中の親玉が仮に●●●だったりしたら、連中の弱点は早めに突いとかないとな・・・銃無双されてしまう。
ユウタ「ところで・・・セリアは・・・騎士・・・」
セリア「! そろそろ昼ではないか、ご主人様。モニカもアル様を迎に行こう」
モニカ「セリアさんわかりましたあ」
ユウタ「・・・そういえばそうだね。・・・そうしよう」
あんまり覚えられなかったし。読み書きが結構わかってきて使えるスキルが若干増えたくらいだ。
なんてこった、タイミングよく躱されてしまった。またも、セリアに騎士団について聞くことができないままアル様を迎にいくことにした。
キューブステータス サナダ・ユウタ 16才 冒険者
装備 鋼鉄の剣 チェインアーマー チェイングリーブ 銅のメット 硬い皮のブーツ 対魔術の盾 銅の篭手
オークの弓 オークのワンド
邸宅有り セリア 人狼 モニカ 鍛冶士
スキル インベントリ ゲート テレポート PT編成
特殊能力 魔術
固有能力( 人形使役マリオネットハンドル、人形化 マリオネット )
隠しスキル 全剣技EX 全魔術EX 全体術EX 魔力炉EX 霊力炉EX 魂力炉EX 直感G 看破G 鑑定G 察知G
▽
[冒険者LV41]市民47村人45戦士 45剣士 46弓士 46勇者 48狩人 48魔術士 44商人 41薬剤士 41騎兵 41弓騎兵41格闘士 41英雄 41治癒士 41料理人 41魔獣使い 36付与術士 36錬金術士 36木こり21下忍 21神官11人形使い10
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