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ep.8 マナ、人魚の国、姫

前回のあらすじ、異世界に漂流してから早一ヶ月、ソウタは異世界をすっかり楽しんでいた。オルキスの修行、海での漁、ギルドから発行されるクエストを回して生活していたところ、オルキスからデトリアのパーティの付き添い人を誘われた。

 マナ「すいません、パーティ行けなくなりました。」

 ソウタ「そんな、またどうして⁈」

 マナ「国が私を呼び出したんです。なのでごめんなさい。」

 そう言うとマナさんは走り去ってしまった。

 ちょっとショックだな、でもわざわざ話してくれたってことは何か理由があるはずだ。

 そして俺は集落の人たちに話を聞いて回った。

 師匠にも相談すると。

 オルキス「とうとう呼び出したか。」

 ソウタ「呼び出した?」

 オルキス「お前は知らなかったんだな、いい機会だ教えよう。マナは人魚の国オーシャルのお姫様なんだよ。」

 マナさんがお姫様⁈予想にもしなかったが、納得はいく、寿司を食べたあの日のマナさんはどこか疲れていた。

 ソウタ「でも何で、マナさんはこの集落に?王族ならお城とかに住んでるんじゃ…」

 オルキス「彼女は家出したんだよ。ソウタ、マナの魔法すごいと思ったか?」

 ソウタ「思いました。一度一緒にゴブリンと戦ったことがあるけど、適性属性だったから殆ど無詠唱で氷結弾(アイス・ショット)を連発していて何なら威力も高かった。」

 オルキス「そう、マナは魔法を扱うことに非常に長けている。更にで言えばお前が自分の適性を知りに来た時、マナは嘘をついていた。」

 ソウタ「嘘?」

 オルキス「彼女は、ある保有能力を持っている。」

 ソウタ「それは?」

 オルキス「魔導同調(マジック・シンクロ)、基本魔法を使う時それと同じ適性属性に変わり、魔法使用時、強力になる代わりに自身の体にダメージが入る。強力かつ危険な能力だ。更に彼女、それを制御できてない。」

 ソウタ「でもなぜ、呼び出したんだ。」

 オルキス「兵器が完成したんだろう、彼女の魔導同調マジック・シンクロを使った兵器が。」

 ソウタ「首謀者は?」

 オルキス「わからん、だが両親自らそんな作をする者ではない。なんなら家出したことに深く反省しておった。原因は他にあるのかもしれない。だとしても国に彼女を悪用しようとする連中はいるはずだ。」

 ソウタ「わかりました、俺、マナさんのところに行ってきます!」

 オルキス「わかった。気をつけて行ってくるんだぞ。精々マナにカッコ悪いとこ見せんなよ。」

 ソウタ「わかってます!」

 

 そのころオーシャルでは、牢屋で王と一人の男が話していた。

 王「これでいいんだな、???」

 ???「えぇ、そうすれば貴方達家族と国民は助けてあげましょう。」

 王「この外道め!お前の目的は何だ!」

 ???「これも…全てあの方のためです。私たちの悲願。」

 そう言うと男は立ち去り、牢の鍵を閉める。

 人魚の国オーシャルは、今破滅に向かおうとしていた。ある者たちの目的のために。

 

 一時間ほど馬車に揺られてオーシャルに着いた。

 ここがマナさんの故郷オーシャル、マナさん待っててくれすぐに探し出す!

 宿屋にチェックインして俺は聞き込みを開始した、この国のこと、マナさんのことを至る所で聞き回った、だが情報はなかった。

 全然ダメだあ、お姫様ということもあって情報とかたくさん出てると思ったけど、そういえば家出してたんだもんなあ、そりゃ情報も出ませんわ。

 城下町にある、飯屋で昼食を食っているとある噂が耳に入ってきた。

 「聞いたか?王が変わったて話?」

 「聞いたよ、見た目とかは普段の王様と変わらないけど、中身がいつもとちょっと違うって臣下の方で話題になってた。」

 「何があったんだ?」

 「噂によると昨日くらいに1人の女が城に入っていったらしいぜ。それがバチクソ可愛いらしいんだよ。」

 「もしかして、浮気とかか?ハッハッハ」

 「違いねえや、アッハッハ。」

 ソウタ「その話詳しく。」

 俺はすぐさま駆け寄り話の出処を聞く。

 新たにわかった情報として王が数週間前病に倒れたそうでそこから王は変わっていったらしい。更に近頃海の魔物が荒れ狂っているとのこと。

 だが情報を手にしたとしても、早速行動が出来るという訳ではない。マナさんが向かったであろうお城には兵士だっている。ルートもまだ確保できていない。正面からカチコミ入れても、返り討ちに合って最悪死ぬ可能性もある、どうすればいい。

 そうして1日が過ぎて行った。

 

 オーシャル王宮内…

 マナは一人王と話をしていた。

 マナ「父上、何で今となって呼び出したの?」

 王「お前の力が必要なんだ、マナ。お前の魔導同調(マジック・シンクロ)があれば厄災に対抗できる兵器ができる。お前だけが頼りなんだ。」

 マナ「話はわかったけど、私は何すればいいの?」

 王「ありがとう私の娘よ、何をすればいいんだったな、それは……こういうことだよ。」

 と王が言うとマナが激しい頭痛に襲われる。

 マナ「うっ……頭が……痛…い…!」

 そしてその場に倒れ込み、マナの意識は崩れゆく。

 王?「フ…フハハハハハ!ようやく、聞き始めたか。人間と違ってやはり時間がかかるなあ、人魚らは。」

 マナ「貴方は……一体……何をしようとしてるの?」

 王?「まだ意識が残ってたのですか、冥土の土産として教えてあげましょう私たちは……ちっ、うるさいですね、わかりましたよ。貴方達、彼女を研究室にご案内してあげなさい。」

 彼女を連れ男は研究室に入って行く、王の姿に化けながら臣下を従えて。

 オーシャル2日目

 宿屋から出て今日も情報を集めをする。昨日の夜、師匠にカードで連絡し来てもらった。王様とは面識があるので、その付き添いとしてお城に入る作戦だ。だがそれでも確実な情報がない限り動くことはできない。

 オルキス「この城下町に王宮内で働いる知り合いが居てね、そいつに話を聞くとしよう。」

 城下町の路地裏を待ち合わせ場所に指定し、知り合いに話を聞いた。

 「町でも噂になってるが、王は変わった。数週間前に王は酷い頭痛を訴えてしばらく寝込んでいた、そこで優れた医者を呼んだ。医者に診てもらい、王の頭痛は日に日に良くなって行ったが、良くなるに連れて王は変わっていった。新兵器の開発を始めさせた。」

 ソウタ「新兵器……」

 「ああ…魔導兵器ってものの開発を急がせた、研究班の奴らに聞いた話によると、使うには人を直接兵器の回路に使って動かすんだそうだ。」

 ソウタ「それでマナさんを………」

 オルキス「急いだほうが良さそうだな。」

 ソウタ「はい……!情報提供ありがとう。」

 これで噂が真実だと確信した。

 待っていてくれ、マナさん!

 

 次回ep.9 人魚姫、夢、反転

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