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ep.36 神父と骸骨剣士

 ソウタ達が会議を行っている最中、モーリスは散歩に出掛けていた。

 モーリス(妙に胸騒ぎがするんですよねー、なんか嫌なことが起きそうと言いますか。ソウタさん達とこの国に来た時からあるこの胸騒ぎ一体なんなのでしょうか?)

 モーリスはそう思いながら街中を歩いていた、その最中一つの建物がモーリスの目に止まる。

 モーリス「あれは……」

 「こちらは教会ですよ。」

 後ろから声をかけられる。

 モーリス「貴方は?」

 ラス「私の名はラス・マハード、この教会で神父を勤めている者です。教会に何か御用でしょうかな、骸骨さん。」

 モーリス「⁈、なぜ私の正体を。」

 モーリスは驚き咄嗟に剣を向ける。

 ラス「私には偽装などは効かんよ。それにしても良い品だここまで完璧に存在を隠すことができるとは。」

 モーリス「私をどうするつもりです。」

 ラス「何、いつもの私なら即刻排除、と行くだろうが私は君に敵意などは向けん、君のその心の奥底に善の光が見えたからね、それに教会の光は万人全てに当てられる、それが生者であれ亡者であれ何も変わりませんよ。」

 モーリス「そうでしたか、こちらこそすみません私がスケルトンだからと攻撃してくると早とちりしてしまいました。」

 ラス「ところで、この教会何か御用でも?」

 モーリス「なんて言うんでしょうね、懐かしいと感じたのですこの教会に。私、記憶が無いんです生きていた時の記憶が、私が目覚めた時には洞窟の中、手元にあったのは錆び付いた剣と盾、そしてモーリスとしか残されていなかった名前の断片しかなかったんです。でもこの教会を見た時に懐かしさと共に温かさを感じたんです。」

 ラス「ほう、となると貴方で言う生前の記憶ですかな?もしかしたら、貴方自身が忘れているだけで生前はミダイヤ教徒だったのかもしれませんな。」

 モーリス「かもしれませんね。今一度教会に入ることはできるのでしょうか?朽ちた我が身でも。」

 ラス「ええ、勿論。先と同じようにミダイヤ様は万人にその御加護を与えてくれます、例え亡者であろうともね。それに生前に信仰していたのなら、また喜んでモーリス殿にも御加護が貰えるでしょう。」

 モーリス「ありがとうございます、ラス神父。」

 その後モーリスは教会に入信し、ラスの下を後にし、宿へと帰って行った。

 マナ「どこか行ってたんですか?」

 モーリス「えぇ少し散歩をしてきました。私の過去についても一つわかったこともありましたし、とても充実した散歩でしたよ!」

 マナ「それはよかったですね、モーリスさん。」

 モーリス「それにしても、ソウタさん帰ってきませんね。」

 マナ「しょーがないって言ったらしょうがないけど、私の父の代わりに会議に出てくれているから時間がかかるのは当然だわ。」

 モーリス「そういえば代理で来ていたんでしたね、でも不思議とそんな風には思えばせんでしたね。」

 マナ「そうですか?」

 モーリス「なんと言うか、頼もしさがあるじゃないですか。」

 そして、時間は過ぎあの時が訪れる。

 モーリス、マナ「⁈」

 マナ「この嫌な感じ、もしかして……!」

 マナはその異様な気配を察知する、あの時自らの体を改造してきたあの男の顔を。

 モーリス「この胸騒ぎの正体は......?」

 モーリスは今までの経験から、これは不味いと思った。それは一度目ではないことを眠る魂から叫ばれたかのように。

 モーリス、マナ「デトリア城内⁈」

 モーリス「こうしてはおられません、マナさん早くデトリア城に向かいましょう!」

 マナ「ええ、モーリス。ソウタさん…無事でいて。」

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