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ep.35 終戦

 ゴルク「みなさん、大丈夫でしたか?」

 焼けのけた城内中庭から厄災寺院のやつらは消え、ゴルクたちが戻ってきた。

 ゴルク「すまない、力になれなくて。」

 ソウタ「そんなことはないよ、ゴルクだって皇帝なんだからお前の安全の方が大事だよ。」

 ゴルク「そうだけど……」

 オルキス「過ぎたことだ。それに今回の会議でわかったが、やはり全員が集まるのはやめた方がいい。それこそ今回のようなことにまたなりかねない。」

 デトリア王「それも、そうですな、そして本当に申し訳ない、我々の警備が甘かったが故にこのような事態に。」

 ソウタ「デトリア王が謝るようなことじゃないと思う、今回オルキスさんがいなかったら多分俺たち全員が殺されてた、それに...」

 ナデシコ「自分たちだけで行こうとした私が悪いです、力も足らず、敵戦力を見誤っていました。」

 今回被害こそは出なかったけど、それでも良い結果とは言える状態ではなかった。現状の自分達の不甲斐なさを知り、みんなが深く落ち込んでいた。

 現状の最高戦力であろう者達で挑んだ結果がこれだったのだ。そりゃみんな落ち込むだろうし、俺だって現状精神が萎え萎え状態だ、あの時師匠が言葉をかけてくれなかったら本当にメンタルをやられていたかもしれない。

 そして改めて感じた、ここは夢物語を見るような夢と冒険が詰まった世界じゃない。先に見える絶望を打ち払う過酷な世界だってことを。

 

 ゴク「今回俺たちが行かなくて大丈夫だったかマキア?」

 マキア「拍子抜けとまでは行きませんが、そうですね、まだまだ余裕だったとだけ言っておきましょう。今回はあくまで情報収集が目的でしたので準備も最低限でした。」

 イクサ「それを言うならば向こう側も同じことよ。彼らの服装からしてパーティでもしてたんでしょ、どちらかって言えば正装ってかんじで動きにくそうだったわ。それに余裕って言ってたけど、あの子との戦闘なかなかにキツかったんじゃないの?」

 マキア「確かに槍使いとしてみた時には、上位の実力はあるとは感じていましたよ、異世界人の身でありながらあそこまで槍術が長けている者も初めて見ましたよ。実践向きの槍の使い方と獲物を取る使い方が入り乱れてはいました、それはそれで確かに対処するのには苦労しましたが。彼いまだに何か隠し持っているとも感じましたね。魔術に関しては火の魔術師から学んでいるのでしょうが、他の能力の使用があまり見受けられなかったですね。」

 ハヤル「マキア、お前抜け駆けしやがったな、殺す。私が1番に戦いたかったのに!」

 マキア「殺すのはやめてください、ですが謝罪だけはしますよ。配慮が足りませんでしたね、私も彼と戦っていて楽しかったものですから。」

 ハヤル「ふーん、マキアやっぱ殺す。」

 ゴク「こりゃだめだな。」

 マキア「イクサさん助け舟を流してくれませんか。」

 イクサ「あたし、抜け駆けはダメだと思います。」

 ハヤル「だってさ、じゃ今から殴り合い行こっか♡」

 マキア「わかりました、でも一つだけ条件があります。」

 ハヤル「条件って何?」

 マキア「私が勝ったら宣教師にしてください。」

 ハヤル「えぇー、どうする?」

 ゴク「俺は別にいいと思うぜ、イクサは優秀だし。」

 イクサ「あたしもマキアちゃんが宣教師になること自体は賛成よ。でもマキアちゃん、ハヤルちゃんに勝てるの?」

 マキア「先ほどの戦いでギアは上がっておりますので、勝算なら多少ありますよ。」

 ハヤル「わかったわ、早く表でなさい。」

 マキア「はいはい。」

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