ep.30 厄災を祀る民たち
ソウタ「お前らはなんでここに来た!」
マキア「強いて言うなら情報収集でしょうか。私たちが今どのような状況で、あなた方がどのような対策をしようとしているのか。それが気になるのです。」
ソウタ「そうか...じゃあ、マナさんについてなんか言うことあんじゃねぇのか......。」
マキア「マナ?ああ、彼女ですか。実に素晴らしい実験でしたよ、厄災が与える力の解明に一歩近づけた、そんな気がしていますよ。是非ともまたあのような実験をしてみたいですね。」
俺は槍を強く握りしめる。今までに感じた事がないくらいに怒りが燃えている。
マキア「今度は、あなたの体で試してみたいですね。」
ソウタ「そうか、死ねッ!!!」
俺は無魔法で槍を自身の周囲に展開、そして停水の部屋を起動する。
殺意によるものだろうかその行程は僅か0.数秒で完了する。怒りと殺意に研ぎ澄まされた神経がそれを可能としたのだろう。
マキア「素晴らしいですその速さ、あぁ是非ともあなたの体を見てみたいッ!厄術:存在変容、私の肉体に大いなる力を! 」
マキアがそう言うとマキアの腕周りに黒い霧が覆う、コポコポと煮えるような音が鳴りながら腕の影は徐々に変化してゆく。ローブで包み込まれていた腕はもはや人間のそれではなく、鱗が並び、鋭く生えそろう鉤爪はまるで魂を狩りとる鎌のように見える。
マキア「素晴らしいでしょう、厄術:存在変容。容姿だけなら触れるだけで姿を変えられ、取り込んだモノはその力を肉体を変化させることにより再現可能。我らが厄災様の御力の一端、是非とも味わってみてください。」
うわマジか、あいつの腕とんでもないことになったんだけど⁈それになんだ、厄術って?厄災の力の一端?でも関係ない、今はただこいつを倒す!
ソウタ「ナデシコさん!フウトさん!そちらの方は頼みます!」
ナデシコ「あんた何勝手に仕切って!」
フウト「ナデシコ、そうは言ってられねぇぜ。あいつが言う通りあそこのあいつ、かなりの強者だ。それこそ今ソウタが戦っているやつよりよっぽどのな。」
ナデシコ「あんたもそう思うの?あのオカマ、確かに異質なオーラ放ってるし、何よりディバイダーの反応もこっちの方が強いしね。」
イクサ「あなたたち、もう話し合いはお終いかしら?だったら少しだけ手合わせしてあげるワ!」
ナデシコ「まずはあんた名乗りなさいよ。」
イクサ「あたしったらいけなーい!自己紹介未だだったかしら?あたしはイクサ、厄災寺院宣教師よ!」
フウト「俺たちは、いやいいや、どうせ知ってんだろ?それに宣教師ってことは俺に恨みでもあるんじゃないか?」
イクサ「それはそれ、今は関係ないわ。」
フウト「そ、じゃ遠慮なくやらせてもらうぜ!ナデシコ俺に合わせろよ、宣教師との戦闘なら俺の方が慣れてる!あいては再生の宣教師イクサだ!」




