ep.28 宣教師、厄術、存在変容
ソウタたちが会議を行う少し前、デトリア王国に宣教師3人ゴク、イクサ、ハヤルと厄災を祀る民の1人マキアが来ていた。
イクサ「ゴクきゅん、ハヤルちゃん待機よろしくね、アタシたちは城に入って出来る限りの王国たちの情報をマキアと集めてくるから。」
マキア「すみませんねゴクさん、ハヤルさん。今回ばかりは4人行動の場合バレる可能性が高かったので仕方がありません。」
彼らはそう言いゴク、ハヤルと別れ現在デトリア王国城内に潜入を開始した。
デトリア王国は厄災戦に向けて着々と準備が進められており、厄災の力を感知する装置などの開発も行われている。そのため厄災を祀る民や宣教師が王国内で力を使用した時存在がバレる可能性がある。そのために今回マキアが呼ばれたのである。
イクサ「マキアちゃん、いつもの依頼できる?」
マキア「もちろんですよ、そうでもしないと潜入自体が困難になるでしょうし。」
そう言うとマキアは詠唱を始める、その詠唱は決して許されるはずもなかろう、かの厄災を讃えるかのような邪悪に満ちた教会魔法の真逆の術、厄術の詠唱であった。
マキア「我らが主人よ、四つに分たれし、その力の一欠片我らが信仰を持ってこれを使う。万物を作り替えるがその力、厄術:存在変容。」
そう唱えるとマキア及びイクサの肉体が融解を始め、デトリアの兵士と同じ姿へと変化した。
イクサ「さすがマキアちゃんね、厄術:存在変容を一番上手に使えるのマキアちゃんだけだから本当助かるわ!」
マキア「お世辞はいいです、早く城内に侵入しましょう。もう直ぐ会議が始まる頃合いです。」
イクサ「それもそうね、もっと貴方の練度が上がったら、私たち宣教師の席一つ空きがあるけどそこに座らせてもいいわ!」
マキア「そうなのですか、私はてっきり三席しかないものかと…。」
イクサ「本当は宣教師は4人いたのよ、アタシとハヤルとゴク以外にあと1人、シノンって子がいたんだけどね。彼女4年くらい前に倒されちゃったのよ。今の貴方の練度以上の厄術の使い手だったのだけどね、東の英雄フウトにやられちゃったのよねー。」
マキア「そうだったのですか。」
イクサ「ま、過ぎた話だけどね。」
マキア「東の英雄ですか、確か彼は多種多様な武器を操ると聞きました。」
イクサ「そう、彼は武器を自在に呼び出す武器召喚とは違う何らかの別の方法で武器を生み出してそれを弓で射ったかのように射出する。報告によれば彼には厄術の効き目が薄いとか聞いているわ。」
マキア「そのような者がいるのですか、いや1人いましたね海風槍太、彼もまた正気に侵されているかと思いましたが違いました。」
イクサ「彼については本当に不明な点が多いけどアタシたちの敵に変わり無いわ。」
マキア「それもそうですが早く向かいましょう。」
イクサ「りょうかーい。」




