ep.2 集落、魔法、職探し
前回のあらすじ、海流に巻き込まれ、異世界漂流してしまった男、海風槍太。
浜辺で助けてくれた人魚、マナによってソウタは自分が異世界に漂流してしまった事を悟る。
ソウタはマナの住む集落に向かい、そして今日ソウタの職が決まる⁈
小波の音が聞こえる、目覚めた思ったが目の前にはどこかの海が広がっていた。光が海に乱反射されていて海中がよく前が見えない。
それに海から誰かが俺を呼んでいる?
???『主よ、我の下にくるがいい。』
ソウタ「誰だお前は!」
???『覚えておくがいい、海は…』
マナ「ソウタさーん、起きてますかー⁈」
ソウタ「うわっ???」
夢か?だが、鮮明に覚えているが、最後の部分が思い出せない。あれは一体?
マナ「大丈夫ですか?魘されてましたよ。」
ソウタ「あぁ、大丈夫で、す」
そこには青いパーカーの様な上着に、灰色の短パンを着た、天使がいた、非常にかわいい。
ソウタ「似合ってますね、その服。」
マナ「あっ、ありがとうございます。」
ソウタ「今日は、集落を案内してくれるんでしたっけ?」
マナ「そうです!いっぱい良いところあるので楽しみにしててください。」
そうして俺は、マナさんの集落を案内してもらった。
集落には、宿屋と酒場兼ギルドがあり、どこも賑わっていて活気が溢れていた。
マナさんによるとこの世界の海流の終着地点がこの人魚島で、海流の流れによって年間10人ほど流れ着き、そのおかげか今この人魚島は一種の観光地になっていて、最近になってギルドも設立され、それらのお金を使って街や集落を一新したそうだ。
『テレポート!』
突然ゲームで聞き慣れた魔法の名前が聞こえた。聞こえた方向に振り返ってみるとを冒険者が光に包まれてどこかに飛んでいっていった。
ソウタ「マナさん、この世界、魔法ってありますか?」
マナ「見るの初めてですか魔法。」
ソウタ「は、はい。もし良かったら教えてくれたりとかはできますか?」
マナ「いいですよ、ちょっと着いてきてください。」
言われるが着いていくがままに道を歩いていくと、丘の上に一つの小さな家が。
マナ「オルキスさーん、いますかー?」
とドアを叩くと、一人の少女が出てきた。
オルキス「どうしたん?って、マナちゃん男なんか連れて来ちゃって、私ゃ恋愛相談とかしてないよ。」
マナ「ち、違います。彼に魔術を教えてもらいたく、来ました。」
ソウタ「よろしくお願いします!」
何だこの女の子、というか口調からして多分俺よりもずっと歳上だよな。ロリババアか?
オルキス「まあ、いっか。マナのツレってこともあるが、お前さんの目にはそこまで悪いものは感じなかったし、まずはお前さんの属性を調べなくちゃね。」
そう言ってオルキスは何やら一枚の紙を持ってきた。
ソウタ「これは?」
オルキス「この上にお前さんの身体の一部何でもいいから乗せな。」
と言ってきたので、髪の毛を一本髪の上に乗せると、髪の毛は紙の中に入っていき、紙に文字が現れた。
対象:海風槍太
適性属性 基本属性 水、風
根底属性 光
オルキス「お前さん珍しいね、二重属性保持者みたいだね。」
ソウタ「デュアルなんとかってなんですか?」
オルキス「人の適性基本属性は一つが多いだけど、それが二つもあるから、二重属性保持者って呼ばれてんだ。」
ソウタ「あの、さっきから言っている、基本属性って何ですか?それと根底属性って…」
オルキス「お前さん本当に無知なんだね。わかった1から説明するよ!耳の穴かっぽじって良く聞きな!」
と言って色々と説明してくれた。
魔法は火、水、木、風、土、雷の基本属性と光、闇、無の根底属性と回復や毒、時空などに分かれており、基本属性は自然現象を魔力によって再現、自在に操るものである。
再現された現象は高威力になるが、魔力消費が激しく、状況によれば不確定要素も大きくなる。自在に操るのであれば、それだけの集中力と想像力が必要となり、魔力を操るセンスなども必要になる。属性によって主に役割が決まっていて、火力を出すなら火、土、雷属性。守るなら木、土属性。
サポートをするなら水、風属性と分かれている。
そしてそれらの魔法を使用法を記し、簡略化してある本が魔導書であり、言わば魔法の教科書である。オルキスさんは、火属性の魔導書の作成に携わっている凄い方みたいだ。
根底属性は自身の在り方により変化する。善として生きるのであれば光属性に傾き、悪として生きるのであれば闇に傾き、中立の立場にいるのなら、無属性になる。この根底属性は後転的に変化する場合があり、精神の乱れなどでも変化し威力が増減したりする。
光属性の魔法は主に祝福とされる言わばバフや対死霊系で、闇属性は呪いなどのデバフ対生物系、無属性は武器の一時的な巨大化や銃弾の生成などの物質の補填や具現化に近いものらしい。
そしてこれらの属性は掛け合わせたり、武器などに纏わせたりすることができるが、それを簡単に行うことはできないということがわかった。あと自分の適性属性の魔法は詠唱が短縮されるらしい。
ソウタ「マナさんは、何の属性が適性何ですか?」
マナ「私は、木、水属性だよ。」
ソウタ「マナさんも二重属性保持者だったんですね!」
マナ「まあ、私一応人魚ですから、人と違って2個ぐらい普通何だよね。でも人で、二重属性保持者は本当に少ないから、とっても凄いと思います。」
オルキス「そういえば、お前さん職はなにに着いてるんだい?」
ソウタ「そういえば、まだ決まってません。」
オルキス「希望する職はあるのかい?」
ソウタ「ない、こともないんですが。元々はモリ突き漁師だったので、槍使いとかがいいかなと思います!」
オルキス「じゃあ、ちょっと着いてきな。」
オルキスに連れられて集落のギルドまでやってきた。
オルキス「ポラリスはいるかーい⁈」と大きく声を上げる。
???「はいはーい、ただいま。」と2階から声が聞こえた。
素朴さと階段を駆け下がってきた男は、吟遊詩人のような風貌をしたこの集落のギルドマスターのポラリスである。
ポラリス「今日はどういったご用件で?オルキスさん。」
オルキス「駆け出しの二重属性保持者を見つけてね、彼が槍使いになりたいというもんだから、連れてきたのさね。」
ソウタ「オルキスさん、俺まだそんなこと言ってな―」
ポラリス「いいですよ、というか面白いじゃないですか、人の二重属性保持者なんて滅多にいませんからね。ソウタさんは槍使いになりたいのですね、だったら奥の部屋に来てください。そこで、槍使いへの就職を行いますので。」
ソウタ「あ、はい。」
何か勝手に話進んでる⁈まあ、なりたかった。職につけるれるみたいだし。まぁ結果オーライって感じでいいかな?
そして、就職の手続きが終り、ポラリスさんにギルドカードを発行してもらい、俺はフリーの槍使いになった。
ギルドカードには様々な機能が付いていた。
チャット機能、ステータス確認、クエストカウンターに電子決済ならぬ魔法決済までも付いていて、もはやスマホであった。
その場で、ポラリス、オルキス、マナさんと連絡先を交換し、宿に戻った。
そして、さっそく自分のステータスを確認してみた。
ステータス
名前:海風槍太
職 :槍使い
称号:二重属性保持者
種族:人間(人型)
保有技能 水中移動、モリ突き、魚類特効
保有能力
能力値
LV 1
HP 5 MP 4
筋力 10 防御 4
魔力 5 賢さ 2
魔防 2 俊敏 6
適性属性 水、風 弱点属性 なし
根底属性 光
次のLVまで後150EXP
なんとなく、RPGのステータス画面に似ている。そして1番気になるのは保有技能の欄にある、
水中移動、モリ突き、魚類特効の3種類である。
あくまで妄想だが、元いた世界での習得したものが昇華されたのではないのかと思う。
「水中移動」 水中にいる時、抵抗を無視して活動可能、攻撃、俊敏が20%上昇。
「モリ突き」 一度でも戦闘を行った相手の弱点と状態の把握、弱点への攻撃時、攻撃力を5倍。
「魚類特効」 魚類に対するダメージの増加。
この中で1番ヤバそうなのがモリ突きである、攻撃力5倍なんて常識的に考えてやばい、さらに一度戦うだけで、弱点とかわかるとか強くないか?
それに水中移動は水魔法で体を覆うだけでも発動することになるし、案外チート染みてるのかも。でもまだレベル1だし、攻撃力が5倍といっても現場の最高打点は、60ダメージだし少しの格上レベル5ぐらいの敵なら結構ダメージが入るけど、これは防御無視じゃないし、入っても40ダメージしか入らないと思う。
部屋でそんな事考えてると、クエストカウンターから通知が届いた。
『クエストE+ ゴブリン退治 成功報酬500G+魔法武器』
『クエストF 薬草採取 成功報酬 700G』
ゴブリン退治か、力試しもしてみたいし、受けてみるか。
『クエストE ゴブリン退治を受けまか?はい いいえ』
もちろんYESだ、期限は明後日までだから、今日は飯食って、寝て明日午前中に準備してから行こう。
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