ep.17 研究対象、寺院、目的
マキア「彼ですよ。」
パンドラ襲撃と同じ日の夜、薄暗い部屋の中投映される一つの映像。そこにはパンドラと戦う1人の男が映し出されていた。
黒髪に少し青髪が入ったバンダナを巻いたトゲトゲ頭のの18歳の男。見知らぬ槍武器を構え、水を生み出して纏ったかと思うと宙に浮き空中戦を繰り広げている。
イクサ「この子中々やるじゃなぁい!」
ハヤル「わたし、結構タイプかも。」
イクサ「ハヤルちゃん珍しいわねぇ、タイプの子なんて初めてじゃないかしらぁ!?」
ハヤル「私だって恋愛くらいしてタイプの子を見つけるわよ、でも彼は特別ね。こんなもの見せられちゃって明らかに格上なのに、クソザコド素人が頑張っちゃってぇそそらない方がおかしいわ。」
ゴク「でもよ、何でこいつなんだイクサ。こいつみたいな異世界人なんていくらでもいるぜ?それこそあの憎き異世界人の方がお前の研究対象としては最適だと思うが。」
マキア「確かに、憎き厄殺しの守護者も対象としては完璧ですが、彼はそれ以上のものでしたからね。」
イクサ「それってどんな風に凄かったのよぉ?」
マキア「一つ例を挙げるならそうですね……彼に会った時にあなた方宣教師3人の気配を同時に感じました。」
ハヤル「私たちと同じ気配ねえ、彼には布教はしたのマキア?」
マキア「彼にも布教を行おうとはしたのですが、タイミングがうまく噛み合わなく、偶然廊下で会ったくらいでしたからね。」
ゴク「でも何で俺らと同じ気配を感じたんだ?あいつには布教してないってことは俺ら寺院の厄災を祀る民ではないんだろ?」
イクサ「考えられることとしては、あの子が強い厄災の正気に犯されているだけか。それとも独自の方法で私たちが使う厄術を身につけたかのどちらかね。」
ハヤル「異世界人に厄災の正気って耐性あったっけ?」
ゴク「知らねえけど、正常な状態とは言えないと思うぜ、魔物だって侵されたら俺らの指示通り動くヴァリアントに化すぜ。」
マキア「私個人の意見としては「毒の裏返り」だと思いますね、正気に侵された者は身体能力が上昇し私たちの忠実な駒になります。それが何らかの影響を受け身体能力の上昇だけが残ったのかもしれません。」
イクサ「で、あなた達厄災を祀る民の方は順調に集まってる?私は計1万くらいは集めれたけど。」
ゴク「俺は2万くらいかな、一々数えてねぇからわかんねえけど。」
ハヤル「私は伸び率で言えばあなた達よりか上よ、1万5000くらいだったかしら。」
イクサ「数としては順調だけどまだまだ足りないわね、あたし達の目的は多くの厄災を祀る民を集めることこれも全てあのお方のため。」
ハヤル、ゴク「あのお方のため。」




