ep.14 出発、洞窟、骨
前回のあらすじ、自分の回復手段である再生の槍撃を習得し、ウッキウキでクエストに挑むも岩礁王牡蠣との相性の悪さに討伐を断念し、岩礁牡蠣を食って感動する。
とうとうランド大陸中央王国へと出発する時がやってきた、マナさんの体調も回復し天気も晴れ、素晴らしい出発日和である。
ソウタ「テレポートを使って行かないんですか?」
馬車に揺られながら素朴な疑問を投げかける。
オルキス「あぁ、テレポートは全員が行ったことある場所にしか行けないんだ。私だけの転移になっちゃうからな。」
マナ「でも何で馬車で?」
オルキス「やろうと思えば、ラヴァルの眷属を呼び出して飛んでいくこともできるんだが、前に魔物と間違えられてな。あまり使うのはお勧めしない。」
ソウタ「でもこの速さだと間に合わなく無いですか?」
オルキス「大丈夫だ、デトリア周辺の村や街にはテレポーターがあってな、それを使えば一瞬でデトリアまで飛ぶ事ができる。」
マナ「そんなものがあったんですね!」
オルキス「ランド大陸各地で厄災の残留思念に侵されている魔物の変異種"ヴァリアント"が確認されてな、その対象と交通を良くするために大掛かりなテレポーター設置が行われたんだ。」
もろもろの雑談をしながら馬車を走らせ日が暮れ俺たちは近くの洞窟で一晩明かすことにした。
洞窟の奥は岩で塞がっていて入る事は出来なさそうだったが岩の隙間から風が出ているので奥には続いてそうだった。
ソウタ「俺ちょっと洞窟探検してきまっ……」
立っていた場所に穴が空き洞窟の底に落ちていく。
マナ「あれ?ソウタさんがいない。さっきまでそこいたのに、どこいったんだろ?」
洞窟の奥
ソウタ「うわーーー落ちるーー⁈」
洞窟の奥底に俺は落ちていく、そして俺は尻餅をついて着地する。
いかにもダンジョンといった雰囲気で洞窟内には魔力が広がり、所々に煉瓦のようなものが積み上がっていて洞窟の中に何か作っていたような痕跡も見られた。
俺はすぐに探索を始めた、壁を伝って風が吹いている方向へ歩いて行った。
落ちてきた穴はなぜか塞がっていたがそれっぽい出口も早々に見つけれる事ができたが、少しばかり問題がある。
その出口を守っているであろう魔物がいるのである。
明らかに強いであろう魔物が一体、ゲームでいう終盤にでてくるベヒーモスぐらいのバケモンがいる。
さすがに無理だと思い引き返し別の道を進む。
別の道に進むと人工的な壁がある通路があり、その奥には部屋のようなものがあった。
部屋の近くまで行くと、とても古びた扉があった、劣化しているのかほとんど風化寸前である。
俺は恐る恐る扉を壊して先に進む、進んだ先にあったのは、神殿のような建物だった。
そしてその神殿の中に一つ人影のようなものが映るがそれは人ならざるものだと気づく。
ここで飢え死んだのだろうか骸骨が横たわっていた。
赤いマフラーと白い古びたローブを見に纏い、その横には錆びついた剣と盾が落ちていた。
ソウタ「骸骨が何故こんなところに?」
とボソッと独り言を放った次の瞬間信じられない事が起こった。
骸骨の周りに魔導陣が現れたかと思うと消えた、その直後に骸骨の指がピクリと動く。
本能的に警戒したのか俺の体は後ろに下がって戦闘体制に入っていた。
そしてあろうことか骸骨はゆっくりと立ち上がり、こう言った。
骸骨「貴方……誰ですか?」
次回ep.15 骸骨剣士、記憶喪失、錆びた剣




