ep.12 任務、反省点、打開策
前回のあらすじ、オーシャル城を抜け、広場でパンドラが町を破壊していく、それをソウタが必死に止めた。
パンドラがソウタにトドメを刺す瞬間、マナの意識が覚醒しトリシューラを使いパンドラの撃破、そしてマナを取り返した。
その一方マキアはある場所で宣教師と会っていた。
病院
オーシャルでの謎の男とパンドラの襲来から3日後、俺たちはマナさんの回復を待ちながら、城下町に残っていた。
マナさんはずっと寝込んでいた魔導同調の酷使による肉体へのダメージとパンドラに乗っ取られていたための精神的なダメージが大きかったためである。
そしてマナさんは今日意識が戻った、医師からは意識が戻らないかも知れないと言われるほど酷かったらしいが、マナさんは確かに今俺と話している。まさに奇跡だ。
ソウタ「良かった、マナさん目を覚ましてくれて。」
マナ「ソウタさんも無事で良かった。でもソウタさんも無茶したらダメだよ、先生から聞いたよ、長時間の独自魔法の使用は体を壊すって、しかも実践もせずに使ったて聞いたよ。」
言われてしまった、確かに俺の独自魔法の停水の部屋はまだ未完成で城下町の広場を覆い尽くすほどの広さを対象にして使ったのは初めてだった。
ソウタ「でも、こうしてマナさんを助けることができた、俺の独自魔法に関しても以後気をつけます!」
マナ「それでよろしい!」
オルキス「ごほん。イチャイチャしてるとこ悪いがソウタ、王様がお呼びだ。私と一緒に来てくれ。」
ソウタ「イチャイチャなんてしてないです!」
マナ「イチャイチャなんてしてません!」
ソウタ「わかりました。マナさん行ってきます。」
オーシャル城
トリトス「よく来てくれたソウタ、オルキス殿。今回のオーシャルに訪れた危機を良くぞ救ってくれた。」
ソウタ「ありがとうございます。」
トリトス「今回のオーシャル襲撃に当たって、この国では多大な損害が出た、城の破壊に広場とその周辺の住宅と店舗の倒壊。これらの損害賠償について何だが……」
まずいよ、損害賠償なんて払えねえよ、まず俺が壊したんじゃなくてパンドラがやったじゃんかよ。
トリトス「こちらとしても、国を救ってくれた者に賠償金など払って欲しくはない、ましてはそれが命の恩人で娘の良き友人であるからには罪悪感に胸が潰れそうである。なので一つ提案なのだが……」
オルキス「提案というと?」
トリトス「ソウタ殿に私の国の代表として代わりにデトリアに向かって欲しい。」
ソウタ「そんなことでいいんですか?」
トリトス「ああ、デトリアに行ってもらう間私はこの国に残り国の復旧を急がねばならないのでね。それに、牢屋で話したがソウタ殿の事についてはマナから手紙で教えてもらっておる。私としてはデトリアで羽根休みを兼ねて旅行にでも行かせてやりたいと思っておる。」
むっちゃ優しいやん王様、俺一生ついていきます!
トリトス「あと、トリシューラの件なんだが。」
ソウタ「あの……大変言いにくいんですけど、マナさんを助ける過程で使ったのですがその……使ったら消えちゃいまして。」
トリトス「やはりそうだったか、あの槍は海を統べる者から与えられたと言い伝えにはあったのだが、伝承によると、その槍に込められた力を使うと使用者ごと"破壊"することがあるのだが不思議なこともあるのだな。」
えっ⁈…さらっと恐ろしいこと言うやん。俺死ぬ可能性あったってこと⁈
トリトス「私が話したいことは以上だ、デトリアの件について頼むぞ。」
ソウタ「はい!」
俺は城を出た後オーシャルである買い物をして、自宅に帰宅していた。
俺が買ったのは無魔法の魔導書と吸収魔法の魔導書、合計100000G結構財布にくる。
オーシャルでの戦いでの反省点、自前の回復手段の無さ、それと停水の部屋を発動しなくとも遠距離にいるやつに攻撃できる手段を作るためである。
槍使いという物理メインの職なので覚えれる魔法にも限りがあるし、単純な回復魔法となると俺の低い賢さでは回復量が乏しい。だからこその吸収魔法なのである、吸収魔法は相手に与えたダメージの半分がHPに変換される魔法、その魔法を槍に付与することができれば殴れば殴るだけ回復するのだ。
回復手段は確保ができた、次は遠距離攻撃だ。
魔力はそこそこあるが、物理メインの職だと攻撃魔法でのダメージ計算で(自分の魔力÷2-相手の魔防=ダメージ)となることが風魔法の魔導書を読んで判明したからやはり遠距離攻撃となると基本魔法は無しだな。
そこで俺が買った無魔法の魔導書。
無魔法は物質を生み出したりしたり、肉体を強化したりと便利な魔法が多く、最初に習得する冒険者が多い。
俺は閃いた、無魔法は物質を生み出せるなら、武器を生み出せるのでは?と。
さっそく俺はいつも使ってる包丁を作ってみた。
作った包丁を何度か触れて、食材を切ってみるとちゃんと切ることができたが、1分もしないうちに壊れて消えた。
無魔法で作成したものは魔力を込め続けない限り、壊れたり、消滅するらしい。
だが、一度作って消滅するまでは普通に使える。つまりは消耗品として使えば効率がいい、投擲して相手にダメージを与え、その後時間差で消滅して戦闘の邪魔にならない。
その点槍使いの俺は投擲と相性がいい、投げ槍なんかを作って投げれたり、風式加速を使って射出すればダメージは稼げる。
そして俺の最大の弱点である"モリ突き"の肉体的弱点がない相手への対策だが、それが解消するような魔法は残念ながらなかった。これに関しては地道に俺の技量とステータスを上げる他ない。
デトリアに行くまでの残り、6日その間にこいつらを実戦レベルまで持っていこう!
次回ep.12 修行、魔物、お料理




