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雨の日の夜のこと
部屋に入ると、すぐ服を脱いでタバコをくゆらせベットに横たわってる。
何も考えず、服を乱暴に脱ぎ捨て覆い被さった。
きっと遊び、1度きりとは分かっている。
だからこそ、今という時を大事にしたい。
拙い演技の余裕もないくらい必死でしがみついた。
「俺のこと好きやろ?」と耳元でささやく
好きなのかなんて分からない
ただ、みっともないほど、初めて知る子供のように
なっていた。
最後に「ごめんね、こんなことするのあなただけじゃない」と言われたけど、悲しいとは思わなかった。