日常の朝
この物語は日常ラブコメ変身系物語です。
ゆるくて不思議な形を表現したくてかきました。
曲都 織刃との出会いが
新木 陽平の日常を
ファンタジーな形に塗りつぶしていきます
1章「プロローグ」
ジリリリリリリン
ジリリリリリリン
目覚ましが鳴っている。
ということは起きる時間ということだ。
体はだるいが起きなければならない。
パチ
目覚ましをたたいて止める。
ベットの上の体に血液を巡らせ、ベットから
はいでて、高校へ行かなくてならない。
朝ご飯が用意されているであろう
1階にむかう。すでにみそ汁のいい匂いが下から
たちこめる。
「おはよー、あにきー」
リビングに到着すると、すでに朝食にありついている
妹である千子が声をかけてくる。
ショートカットの髪型で寝起きでぼさぼさであるが、片側だけシュシュ
をしている。千子曰く
「何もしないより、何かしている事が大事!!」とのこと
髪をとかすよりも、シュシュで片側あげている事の方が
大事であると言っていた。何かを突き通すというのは
いい事だが正直ずれていると思う。
「おはよう、千子さんはパン派かね。」
「そうだよ、今時女子はみなパンを朝に食べるのさ。」
「今時女子でなくても、食べるけどな、それに日本の朝は米にみそ汁だろ。」
「世の中常に変化してるのだよ、それについていけないとは・・・
今度からあにきからあを取って呼ぶことにするよ。ニキさん」
「ただの苗字じゃねえか!!」
くだらないやり取りを終えて、母が用意してくれた
朝ごはんを食べる。メニューは、ごはんとみそ汁、卵焼きだ。
かきこむように食べ終え、学校に向けて出発する。
「いってきます。」
5月の2週目、GWが明け、高校2年の俺、新木 陽平
は、通学すべく足を動かす。
学校には友達もいるし、不満はない
順風満帆な学校生活だ。
あの、出会いがなければ・・・