【クリスマス企画】八作目 春夏秋冬と君の雨
変わる季節
一人取り残された私
いつまでも
あなたにすがる
あの春の桜
華やかに宙を舞うピンクは
僕から君そのもので
あの夏の花火
夜空いっぱいに広がる花は
君の笑顔のようで
あの秋の紅葉
山肌は赤く黄色く染まり
君の照れ隠しのようで
あの冬の雪
町を白く冷たく染めて
君の寂しさのようで
この梅雨の雨
僕の身に冷たく染みわたり
君の涙のようで
僕は忘れられなかった
この梅雨を
これが君を泣かせてしまった
この身にあたる雨の数は
僕の犯した罪の数なのだろう