閑話 檜山の部屋(閲覧注意)
勇者一行についていった檜山にも部屋が用意されていた。
そんなに広い部屋ではなかったが、生活に必要なものを全ておいても余裕があるほどには広さが有った。
部屋は採光もよく、白の壁紙もシミ一つない明るい部屋だった。
当時は。
今は、壁紙は見えない。全てリリー、ミリス、エミリアの写真で埋め尽くされていた。
特に等身大リリーポスターは檜山のお気に入りである。
部屋にいる時はそのポスターと会話をしている。
もはや手遅れであった。誰か何とかするべきだったのだ。
犯罪臭とか事案とか言っている場合ではない、狂気の空間がそこにはあった。
檜山曰く幼女絶対空間らしい。もはや名前などどうでもいい。犯罪である。
一度安藤が打ち合わせの為檜山の部屋にやってきたが、あまりの狂気に当てられて、会議室に移動したことが有った。
以来あの安藤ですら、檜山の部屋には立ち寄らなくなった。
リリー達がロシアに行ってしまい、檜山は暇を持て余していた。
途中ミリスに罵倒してらう遊びを敢行したが、ミリスの方が途中で飽きてしまった。
「罵倒されている間は全てを忘れる事が出来たが、終わってみると空しいものだ。」
微塵も恰好良くないセリフを吐き出す檜山だった。
そんな檜山の現在唯一の癒しが、等身大リリーポスターなのである。
「リリーたん。帰ってきたらまた写真撮ろうね。」
もはや、ホラーである。




