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合流しますよ

ほんとすいません…


「思ってたよりも早いね…」


「そうだな、とりあえずヘルプ見といてくれよ、他に誘おうとしてた奴ら呼ぶからよ」


「わかった」



えーヘルプさんによると、ギルドとはプレイヤーが複数人所属することができる団体で、パーティーとは全くもって違うものである。ギルドを結成するには最低2人必要で、最大人数は50人。ギルドに参加することで、ギルドルームの使用や、ギルドバトル参加などの様々な恩恵を受けられる。


「ふむふむ、やってみなきゃわからないことが多いな…」


「そっか、とりあえず俺が呼ぼうとしてた奴らがアイを除いて2人でよ、2人とも来れるらしいからな、冒険者ギルドで待ち合わせってことになったぞ。行ったことあるか?」


「ないよ」


「商業ギルドの向かいにあるぞ。まぁ行けばわかるか」




2人は街の方に歩き出した。


「そういやぁよ、アイのステータス見たいんだけどだめか?俺のも見せるからよ」


「ん〜、今回だけだからね。カールのは見なくてもいいから、てか、興味ないよ」


「アイ、てめぇなんてこといいやがる。ま、見してくれるんじゃ何言われてもいいがな」


「ほら」


「サンキュ……」


「どうよ、俺は強いか?」


「アイ…どうやったらこんなことになるんだ?おかしいだろ。なんでこんなステータス高いんだよ。称号も2個も持っててよ、スキルもMAXあるって……………」


「ん………おかしいぞ、称号は3つあるはずなのに……」



アイが喋った途端、GMコールした時のようにアイ以外が止まった。すると、目の前に女性が現れた。



『こんにちわ、アイさん。今回は、称号の件でお話しさせていただきたく、参りました』


「ども…」


『なぜ通知が来たのに称号がなかったのかというと、完全に我々運営側がミスをしてしまい贈呈することができなかったからです。申し訳ありません』


「大丈夫ですよ、はい」


『今回の件で、称号は後ほど贈呈します。それとは別に、お詫びとしてこちら、防具一式セットボックスをお渡しします。誠に申し訳ありませんでした』


「いえ、ありがとうございます」


『今後とも、CSOをお楽しみください』


この言葉とともに時間が始まりだした。




「どうした、アイ。ニヤニヤしやがって、気味悪いな」


「いや、今GMから称号ついてないからってアイテム貰ったんだよ」


「何もらったんだよ」


「防具一式セット」


「開けろよ」


「えーどーしよっかなぁ」


「開けてくれよ」


「しょうがないなぁ」



《鬼天竺鼠・(きらめき)シリーズを入手しました》



「鬼天竺鼠・燦シリーズって奴手に入れた」


「すごいじゃねぇか。どのくらいすごいか知らないけどな、はははははははは」


「装備してみるわ」


「スルーかよ」




武器:豊穣神の鍬

頭:鬼天竺鼠の頭・天

胴:鬼天竺鼠の胴・智

籠手:鬼天竺鼠の籠手・開

脚:鬼天竺鼠の脚・闢

《ステータス:ATK136、DEF833、MEN907》

《スキル:成長促進lvMAX、天運lvMAX、遊泳lvMAX》




「……………」


「あははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははははは」


「ぶっ潰してやる」


「アイがそれ言うと洒落になんねぇからな……クスッ」


「また笑ったな?」


「そんなことないぞ、結構似合ってるからな!ふふふふふふふふふ」


「クソガァァァァァ」



アイが装備した鬼天竺鼠・燦シリーズはカピバラの着ぐるみだった。






「よーしついたぞここだ」


「へー、ここが冒険者ギルド」


「カールさんこんにちわ、その方は?」


「よぉハーミン、こいつアイって言うんだよろしくやってくれよ」


カールにハーミンと呼ばれたプレイヤーはローブを身に纏った、ナイスバディな銀髪碧眼の女性だった。



「私はハーミン、職業は僧侶よ、よろしくね」


「僕はアイです。職業は農家です。よろしくお願いします」


「ハーミン、一応言っとくけどこのCSO内で、アイが1番強いからな」


「カールそんなこと言うなよ」


「レベルは?」


「1です」


「え、じゃあなんで?」


「アイ教えてもいいか?」


「普通に考えてダメだろ」


「教えてくれたっていいじゃない」


「いや、ハーミンさんに教えたからといって僕に利点があるわけではないですし、結果はわかっていますから」


「何それつまんなーい」


「つまらないとかいう問題ではないですから」


「どうしたら教えてくれるの?アイテム?ゴールド?それともわ・た・し?」


「どれもいりません…」


「女としての自信をなくしちゃうわ〜三十路の私を誰かもらって〜」


「売れ残り乙」


「やかましヤァァァァァァァ」


「カールやめとけ…クスッ」


「アイちゃんまで笑って、責任とってよね」


「ハァァ?」


「え、ダメなの?」


「いや、だからいりませんって」


「てかアイちゃんその硬い口調やめない?」


「わかったよ。いつも通りでいく」


「ありがと、それじゃINTだけでいいから教えて?」


「………それならまぁいいや、今は17175だよ」


「マジぶっ壊れだよなー」


「………………………………え」


「ハーミンさん元気出して」


「ハーミンウケる」



ハーミンが固まってる間にまた1人人数が増えた



「よっカール、元気してたか?」


「おっ、汁兄さんおひさしぶり〜」


「こちらの2人がそうか?」


「そうだよ」


「汁兄さんこと、ガロンバルディだ。職業は錬金術士。よろしくな」


ガロンバルディは白衣を着てるガタイのいい、おじさんだった。


「私はハーミンよ、僧侶をやってるわ。聞きたいんだけど、あなたって最前線で薬屋やってるかしら?」


「あぁ、いかにもそうだが」


「やっぱり!カールあんた凄いのね、こんな大物と知り合いだなんて」


「まぁな、ってか俺も一応最前線でやってるからな」


「そんなことは置いといて、そちらの少年は?」


「アイです。職業は農家です。ガロンバルディさん、よろしくお願いします」


「そうかそうか、よろしくなアイ」


「うへぇ…気持ちわる」


「アイちゃんその喋り方やめてって」


「ハーミンさんにはしてないでしょ」


「さん付けもやめない?」


「ハーミン…これでいいか?」


「アイちゃん大好き愛してるー結婚してーーーーーーーーー」


「カール止めてくれ…」


「アイ、俺も汁兄さんって呼んでくれていいぞハーミンもな」


「わかった、汁兄さん」


「どうして汁兄さんって呼ばれてるのかしら?」


「錬金でポーションばっかり作ってたらいつの間にかな」


「よし、俺も一応な。名前はカール、職業は戦士武器は両手剣防具は初心者防具使ってるぞ。改めて、よろしくな」


「おう」


「えぇ」


「うん」


「そんじゃ登録するか」


4人は冒険者ギルドの中に入っていった。

ありがとうございました。

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